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一斉更新!CLASS OF 2022 日本人学生ブログ2:Whartonの特徴

 Class of 2022のSMです。今回はMBA生活が8ヵ月経過した中で、自身が感じたWhartonの特徴を大きく2つに分けてまとめてみました。(MBA受験生の皆さんの場合は、どの学校に受験・入学するか、非常に悩むと思いますので、そういった観点でも少しでも参考になれば大変幸いです。)

1.自分がチャレンジしてみたいことに対する機会がとても豊富

 皆さんのMBA留学をする目的は何でしょうか?

 個々人で様々な理由があると思いますが、多くのMBA生が「自分の人生で本当にやりたいことを探して、実際に体験して、本当に自分がやりたいことなのか確認したい」という考えを、MBA留学の理由の一つとして持っているのではないかと思います。

 Whartonは、学校の規模が非常に大きいため、色々なことに挑戦する機会が、授業・クラブ・各種プログラム等の多様な形で用意されております。そのため、自分の本当にやりたいことを探求・経験・確認する上で、その機会が抜け漏れする可能性が低いことは、Whartonの強みの1つだと思います。また、自身がやりたいことに対して、たくさんの参加形式が用意されているので、その中から自身のニーズに最も合致したものを選択することができるのは、Whartonならではと考えます。今回は、私がこれまで体験した3つの機会とその選択肢の豊富さについて、ご紹介したいと思います。(3つ全てとも、この1~5月のSpring Semesterに経験中ですので、複数のことを自分がやりたいタイミングでかつ短期間で挑戦できることも、Whartonのフレキシリビティさを表しているかもしれません。)

(1)実際の企業へのコンサルティングプロジェクト

 Whartonでは色々な形で、実企業へのコンサルティングプロジェクトが用意されています。例えば、スタートアップ向けにかなり本格的なコンサルティングサービスを提供する

SNIDER CENTER VENTURE CONSULTING”というプログラムがあります。他にも、クラブや授業等で色々な機会が用意されているので、個々の生徒のニーズにあったコンサルティングプロジェクトを経験できることができます。

 私の場合は、“Collaborative Innovation Program(MGMT892)”という授業の形で、コンサルティングプロジェクトに参加しております。この授業では、7つのプロジェクト候補があり、私はその中からヘルスケア企業の新規事業創出案件を選びました。私は、大企業からの社費派遣で、帰国後は新規事業開発業務をキャリアパスとして考えているので、数あるコンサルプロジェクトの中でも、本プログラムが自身のニーズに合っていると考えました。

(2)ソーシャルインパクト

 上記では、新規事業開発業務に興味を抱いていることに触れましたが、私は他にも社会貢献性が高い業務をやった時に自分がどう感じるのかということも、MBA留学を通して確認したいと思っております。

 Whartonではソーシャルインパクト系の授業やプログラム等がたくさんあり、また、クラブ活動も盛んに行われております。ソーシャルインパクト系のクラブだけでも、Social Impact Club、Global Impact Consultants、One for the World、Impact Investing Partners等多数あり、個々人のニーズに合わせたクラブに所属することができます。

 私は、「ソーシャルインパクト×実企業へのコンサルティングプロジェクト」という軸で、Global Impact Consultantsクラブに所属しております。そこでは現在、ケニアの衛生環境向上に従事している企業のプロジェクトをお手伝いしております。ソーシャルインパクトの経験に加え、ケニアの現地従業員の方と一緒にプロジェクトを進めるグローバルな体験ができております。

(3)起業/スタートアップ

 Whartonはファイナンススクールと思われがちですが、クラスメイトは驚くほどに起業/スタートアップへの関心が高いです。(感覚的ですが、少なくとも100人超が起業を真剣に検討しており、在学中にビジネスを始める学生もたくさんいます。)そのため、Entrepreneurship系のプログラムもかなり充実しております。“Semester in San Francisco”等はその代表的な例ではないかと思います。

 私の場合は、具体的な起業のアイディアを持っていたわけではないので、「まずはスタートアップで働くとはどんなものか、自分はそういった環境が好きなのだろうか」ということを確認したいと思っていました。そこで、Venture Initiation Program – Fellowsという、Whartonの現生徒が起業したスタートアップを手伝うプログラムに参加しました。また、Wharton内でのコミュニティを増やしたいと思ったのもこのプログラムを選択した理由です。本プログラム内では、多数の起業家が事業を手伝ってくれる人を募集しているので自分の好きなスタートアップに参画することができます。スタートアップのステージは、本当に事業を立ち上げたばかりでアイディアを模索するところから、もうすぐ新商品をローンチするところまで、本当に様々です。

 私は、数ある募集要項の中から、Whartonの2年生が昨年起業した「コンシューマー系×初の商品ローンチ間近」のスタートアップに参加することに決めました。来月には販売開始する予定なので、初月の売上がどれくらいになるのか今からワクワクしております。また、Whartonのクラスメイトにも販売する予定なので、どんなフィードバックが返ってくるかも、楽しみです。

2.世界トップクラスの頭脳+フレンドリーなクラスメイト

(1)自分の悩みに具体的なアドバイスをくれるCollaborativeなクラスメイト

 アメリカのMBAスクールは、どこかCompetitiveなイメージがあるのではないかと思います。私も入学前はそう思っていた1人でしたが、これは全く間違っていました。困っているクラスメイトがいたら、みんなびっくりするくらい積極的に救いの手を差し伸べてくれようとします。また、Whartonの切れ者な同級生がくれる具体的なアドバイスは、自身の行動・価値観に変化を与えてくれます。(どのような環境で学ぶかは非常に大事だと思うので、世界トップクラスのクラスメイトと同じ時間を過ごせることは、Whartonに入学する大きなメリットだと思います。)

 私は、現在Peer Coachingという、自身の悩みを話し、コーチングのプロと同級生からフィードバックをもらうというプログラムに参加しています。この類のプログラムは、ボヤっとしたディスカッションに終わるのではないかと危惧していましたが、クラスメイトは他者の悩みに真剣に耳を傾け、自分だったらこうするという具体的なアドバイスをくれるため、非常に役に立っております。

 私の場合は、「英語でのディスカッションに中々ついていけないし、迷惑をかけたくないので、つい質問や発言するのも躊躇してしまう」という話をしました。ある同級生からは、「グループで事前にルールを決め、例えば15分毎に誰かにディスカッションのサマリーをしてもらってはどうか」と具体的なアドバイスをもらいました。この発想は、自分では気づいていない視点だったので、早速直後のディスカッションの授業でチームメンバーにお願いしてみました。また、他の同級生からは、「英語が上手くなくても一生懸命コミュニケーションを取る姿は、迷惑だとかネガティブなものではない。二言語話せるのは凄いことだし、そういう姿を見たら尊敬する。全く躊躇する必要はない。みんなあなたの意見を聞きたいと思っている。」と言ってもらい、勇気づけられました。自分の弱さを見せられる環境があり、それに対して世界トップクラスの同級生から思いやりのある具体的な意見をもらえるのは、非常に素晴らしい環境であると感じています。

 こういったプログラム以外でも、日常的に友人に悩みを相談すると、必ず何か解決策が返ってきます。ある時、Writingに自信がないという話をしたら、ある友人は、私の原文を添削してくれた上で、直した方が良いところを3点サマリーにしてくれた別紙をくれました。他の場面でも、英語が分からないと言えば、そういう時はいつでも議論を止めて質問してくれと、温かく言ってくれます。

(2)友人との関係を大事にするフレンドリーなクラスメイト

 Whartonは、アメリカのトップスクールの中でも、特にクラスメイトとのネットワークを大事にする文化があります。このコロナの環境下でも、気を付けながら多くの学生が積極的にソーシャル活動を行っております。

 例えば、生徒が自主的に立ち上げたCoffee Chatというシステムがあります。これは、毎週2回ランダムにペアを作ってコーヒーを飲みにいこうというもので、新たな友人を作るのに非常に役に立っています。また、まだ全然仲良くなっていないのに、旅行がしたいと言えば、すぐ旅行に誘ってくれます。旅行先でも、アメリカ国内旅行に慣れていない私に対して、みんな親切に色々と教えてくれます。クラスメイトは、本当に友人関係を大事にしているということを日々感じます。Whartonの卒業後のアラムナイネットワークが強固だと言われるのも、この文化が根付いているからかもしれません。

 今回は、挑戦の機会が豊富、世界トップクラスかつフレンドリーな同級生という観点でまとめてみましたが、まだまだWhartonの色々な特徴があると思いますので、駄文で恐縮ですが、今後もまた気付いたことをこちらに記載していきたいと思います。(もし、疑問点や悩み相談がございましたら、本サイトよりお気軽にお問い合わせください。Collaborativeなクラスメイトを見習い、何かお役に立てれば幸いだと思っております!)

コロナ禍のMBA生活(アカデミック編)

Class of 2021の者です。私のMBA生活も早いもので2年目に突入しました。コロナウイルス感染拡大の影響で、Wharton Schoolの授業は全てZoomで提供されております。

1年前には想像もしていなかったオンラインでの授業ですが、メリット・デメリットが明確になってきたので、以下に纏めてみようと思います。飽く迄私見です。また、今回は勉強面を軸に記載しております。勉強よりもソーシャルの方が気になるという方もいらっしゃると思いますが、コロナ禍のソーシャル生活については私自身も手探りでして、後日ブログに纏めようと思いますので、そちらにご期待ください。

【メリット】

授業前

  • 隙間時間がほぼ無い。通学時間や、教室間の移動時間、短い休み時間でトイレに行く時間、時間に余裕を持って行動するために発生するバッファー時間。こういったものがオンライン授業だと存在しないので、ギリギリまで課題や予習・復習に取組むことが出来る。勿論授業開始直前まで寝たり食べたりするのも個人の自由。

授業中

  • チャット機能や挙手機能により、質問のハードルが格段に下がった。特にチャットは教室での挙手に比べて精神的ハードルが非常に低い。また、質問したいときでも自分の発言内容を事前にパソコンで打ち込む等することで要領を得た質問をすることが可能
  • 他人の発言が聴き取りやすい。教室だと遠くにいて声が小さいため聴き取りづらい同級生が存在し得るが、オンラインだとそのような現象は見られない。たまに回線が悪い学生がいるが、そのような場合は全員が聴き取りづらいので問題なし
  • 板書が見やすい。上記同様、教室だと見づらいと感じることのある板書も、目の前に表示されるので分かりやすい。また、以前と比較してスライドが充実しているように感じる。(それが真実だとすれば、)授業の流れを追いやすくなっている
  • 調べ物が容易にできる。ちょっと分からない用語や定義が出てきたときに手許ですぐに調べることができるので分からないことを放置して授業後に調べるよりも効率的。

授業後

  • 復習が容易。ほぼ全ての授業が録画されているため、理解が及んでいないと感じる箇所や意識が飛んでいた(そしてそういうことは往々にしてある)と思われる部分は繰り返し視聴して復習することができる
  • Office Hourに参加しやすい。通学時間がないこととも関連するが、普段なかなか忙しくて参加しづらい教授のOffice Hourに参加しやすい。また、質問がなくても参加して他の学生の質問を聞くことができる。教授の個室への訪問に比べてオンラインのOffice Hourへの参加は格段に精神的ハードルが低い

グループワーク

  • 集まりやすい。全員が移動時間等ない生活をしているため、ミーティングの日時のすり合わせが以前と比較して格段に楽。
  • コミットメントが高い。ソーシャル活動が制限されることから勉強へのコミットメントが平均的に上がっているように感じる。グループワークがより活性化しやすいし、各人のタスクの分担が公平に起きやすい。ただし、これは飽く迄現在の筆者の印象であり、検証が必要。

【デメリット】

授業前

  • 隙間時間がほぼ無い。メリットでもあるが、デメリットも感じる。早めに教室に着いた学生同士や教授との雑談や休み時間の立ち話が少し恋しい。些細なことではあるが、それが楽しくもあった(なお、Zoomでも教授によっては早めに入れば雑談はできるが、(誰が話す?)という探り合いが続く微妙な距離感があり、なかなか難しい)

授業中

  • チャット機能や挙手機能により、質問のハードルが格段に下がった。こちらもメリット且つデメリット。チャットで冗談を言う学生、調べればすぐわかる質問をして授業の進捗を遅くしてしまう学生がどうしても出てくる。出席点が絡むため、チャットに質問を放り込むインセンティブが働いてしまう。また、パッと見では質問の重要度を判断するのが難しいため、教授は軽重分からず質問を一つひとつ取り上げてしまう。
  • 集中力が切れやすい。かなり自律出来る人でないと、授業の時間中集中力を維持するのは至難の業。調べ物ができるのはメリットだが、気づいたらネットサーフィンをしてしまっていた、ということが起きてもおかしくない(筆者は辛うじて自律を保っていると思う)
  • Breakout Roomの議論が不自然。教室での授業で「これから5分間隣の人と〇〇について話し合ってみましょう」という時間があり、それをオンラインで代替するのがZoomのBreakout Room機能。ただ、結構な確率で全く知らない人と当たる(一方、教室だとある程度固定席になっているので、知っている人と議論できる)。自己紹介をしてしまったら時間がなくなるし、いきなり議論しても不自然だし、、、と不自然な雰囲気が流れ、議論が活性化しない。一方で、全員の名前が画面に表示されるのは名前を覚えるのが苦手な筆者からすると有難い

以上が筆者が現時点で感じているメリットとデメリットです。実は多くの日本人にとっては、アカデミックに絞ればメリットがデメリットを上回るのではないかなと考えております。

一方で、アカデミックの効率が増してソーシャルが制限される現況下で、余った時間を何に費やしどのような経験やスキルを得るのか(起業、リモートでインターン、今までできなかった分野の勉強、それでもソーシャル等々)。それぞれのMBA生、特に2年生が直面している問題だと思います。私は勉強にフォーカスしようと考えていますが、MBA生の読者の方がいれば、是非お聞きしたいところです。

VC投資を受けるべきか?

HHです。私はSemester in San Franciscoに参加して、ベイエリアで活躍する大勢のWharton卒の起業家やVC投資家に会ったのですが、彼らの多くがおすすめの授業として挙げていたのが、Robert J BorgheseのLGST 813: Legal Aspects of EntrepreneurshipとDavid WesselsのFNCE 750: Venture Capital and the Finance of Innovationでした。ビジネスモデルやプロダクトデザインなどは、起業後にピボットして修正していくことができますが、ファイナンシングやリーガル関連の契約書は後から変更することができないため、取返しのつかない失敗に繋がる危険性があるからです。

Facebook創業者で30%の持ち分を持っていたEduardo Saverinが、Mark Zuckerbergと投資家から追い出され、0.03%の持ち分まで希薄化されてしまった映画のワンシーンが、「ファイナンスや法務の知識がない」ことの怖さを如実に物語っています。

 

どんなビジネスフォームで起業するか?

一般的に、「起業する」、というと創業者が無限責任を負うことを回避するために株式会社 (C Corporation) を設立するというイメージがあります。ところが、授業では、「株式会社は利益に対する法人税と、利益の分配に対する所得税が二重課税されるので、C-Corp設立は”特別な理由”がない限り後回しにするべき」と習います。実は、前述のFacebookも創業当初はLLC (Limited Liability Company) でした。

また、個人事業主 (Sole Proprietorship)や、パートナーシップ (Partnership)のように無限責任を負うビジネス形態でも、ソフトウェア会社が商品販売額を損害賠償のキャップとしているように契約によって責任を限定したり、各種保険を活用することでビジネスリスクを第三者に転嫁したりする方法があります。こういう話を、実際にスタートアップやPE/VCファンドをクライアントに持つ現役弁護士のBorghese氏が、豊富な実体験を交えて説明してくれます。” Tenants By Entirety”という配偶者を使った資産管理方法や、配偶者も信用できない人向けにデラウェア州の特殊な信託口座を使って個人財産を倒産隔離して守る方法など、法律のループホールを突くようなテクニックにも詳しくなれます。

この辺りの知識は、パートナーシップ制で運営されるコンサルティング会社や、GP/LPストラクチャーを使った投資ファンドで働く人にとっても有用な知識です。また、人生最大の不確実要因である「結婚」についても貴重なリーガルインサイトを得ることができます。

 

「株式会社」を設立すべき時

起業において、どうしても株式会社を設立しないといけないケース、というのは突き詰めていくと、「VC投資を受け入れる時」ということになります。Facebookが事業運営主体をLLCからデラウェアC-Corpに移管したのも、VC投資を受け入れるためでした。タックスパススルーエンティティであるPE/VCファンドにとって、投資先からの利益の分配はUBTI(Unrelated Business Tax Income)になって課税されてしまうためです。

Corporationを設立したので、無限責任から解放されると思ったら大間違いで、”Fiduciary Duty”をステークホルダーに対して負うことに変わりありません。このFiduciary Dutyという概念は、過去の判例に基づいて構築された英米法上の概念で、制定法を中心とする大陸法を採用している日本人には理解が難しいのですが、LGST813を受講し、様々なケースを読んだことで理解が深まりました。ちなみに、Facebookを追い出されたEduardoは、MarkのFiduciary Duty違反を突いて裁判を起こし、一定の株式を取り返しています。

 

創業者とVCのリスク・リターンの違い

創業者からすると、自らファンド資金を出資して同じボートに乗ってくれるVC投資家は救世主のような存在です。しかし、FNCE750を受講して、VCファイナンスにファイナンス理論のレンズを当ててみると、創業者とVCではリスク・リターンプロファイルが全く異なるということが見えてきます。

まず、一社に注力するしかないスタートアップ創業者と、分散投資が可能なVCでは個別案件に対するリスクが異なります。Facebookに最初に投資したAccel Partnersは$13Mを5年で250倍にしているのですが、ここまでは極端にしても、一般的なVCは、細かい成功を積み上げていくことよりも、投資リターンが10倍以上になる可能性のあるスタートアップを発見し、育てることに注力し、その可能性が無くなったポートフォリオ企業には注力しない、という投資方針を持っています。起業家コミュニティでの評判が、VCの中長期的な成功にとって大切なので、VCが急に投資先サポートをやめるということはありませんが、ベンチャーキャピタリストが使える時間は限られているということを覚えておく必要があります。

また、創業者が持っている普通株と、VC投資家が持っている優先株も同じ価値ではありません。例えば、VCが出資する優先株には、投資のダウンサイドを守るため、Liquidation Preferenceというオプション条項が入ることが慣習になっています。オプションの価値をブラック・ショールズモデルで計算してみると、VCから高バリュエーションを勝ち取っても、オプション条項で譲歩してしまうと損することさえあるということがわかるようになります。私がシリコンバレーのVCでインターンしていた時も、Liquidation Preference等の優先株メカニズムが原因で、創業者と某VCのExitに対する意見に相違が発生しているというケースを目にしました。

従って、VC投資を受け入れる時は、Bootstrapでは実現できない急成長をVC投資家と一緒に目指すという覚悟が必要です。

 

あなたが、創業株をもらったら

MBA卒業直後のように、通常、あまり現金がない状況で、スタートアップの創業に参画し、Vesting付きの創業メンバー株を取得した場合に、絶対にした方がいいのが、83(b) electionです。詳細の説明は省きますが、これを忘れると、現金がないのに多額の納税義務が発生する危険があるので気を付けてください。

最後になりますが、実は、Wharton卒業生のほぼ全員が、人生のどこかで起業に参画することになると言われています。個人事業としてコンサルティング・プロジェクトを受託したり、プライベートの資産管理会社を作って投資をしたり、NPOを立ち上げて理事になったりすることも、広義の「起業」で、これからの時代、複数の仕事をしていくことが当たり前だからです。

旬なビジネスモデルやテクノロジーは日々変わり、マーケティングの方法論にも流行り廃りがありますが、「起業」に関わる法体系やファイナンス体系は、長い歴史の中で形成されていて、急激に変わるものではありません。一度身に着ければ、ずっと使える知識なので、是非受講してみてください。