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2nd Round 出願予定者向けオンライン説明会レポート(12/09,16)

12月9日・16日に、セカンドラウンドで出願を予定されている方向けのオンライン説明会を開催しました。

オンライン説明会は昨年はじめて開催しました。WhartonやMBAを身近に感じていただき、日本からの留学生のシェア(現在1%前後)が高まるといいな、と思ったのがきっかけです。日本からビジットするのも大変ですし、ネット上の情報はリアルタイムではないですからね。

今年入学した人の中には、昨年のオンライン説明会をきっかけにエッセーの内容をブラッシュアップできてとても助かった、という人がいたので、今年も開催することにしました。

当日は、エッセーを書いている中で生じた疑問や、もっと具体的に知りたいというトピックについてお答えしました。その中で、印象に残ったQAをいくつか紹介したいと思います。

 

Q. フィラデルフィアは住みやすいのか?(ネットの情報だと、非常に治安が悪そうです…)

A. Wharton MBA生のほとんどが住んでいるフィラデルフィア中心部 (Center City)は、とても住みやすいです。具体的にいいところをあげてみます。

    • ここ数年、Center Cityの再開発が進み、きれいなアパートやお店が増えました。郊外の高級住宅街からCenter Cityに引っ越してくる若い世帯も多く、治安は大幅に改善しました。子供を安全に遊ばせられる公園もたくさんあります
    • コンパクトな都市なので、徒歩でほとんどの用事が済みます。自家用車を持っている学生はほぼいません。New Yorkへも1時間半ほどで行くことができ、NYまで通ってインターンしている学生もいます
    • Living costもリーズナブルで、NY / Bay Areaより約25%、Boston / Chicago / LAより約10%程度安く生活することができます。Washington Postの”10 best food cities in America”に選ばれるほど食文化も豊かで、何を食べるか困ることはありません

 

Q. Semester in San Francisco (SSF)で何が学べるのか、教えてください。

A. SSFは、2年生の秋学期(9~12月)をWharton San Franciscoキャンパスで過ごすプログラムです。Bay AreaのWharton alumni networkに繋がり、Entrepreneurshipを実践する機会を得ることができます。参加者が70人に限定されており、同時に複数の授業・イベントが開講されることはないので、意欲があれば以下の機会の全てに参加することが可能です。

    • OIDD695 SSF Regional Seminar 毎週、ランチを食べながらWharton卒の若手起業家・VC投資家の話を聞き、議論するSSF唯一の必修授業。ビジネススクールで学んだ理論を、先輩たちがどう実践しているのかを学ぶいい機会になります
    • OIDD680: Operations Strategy Tesla, Amazon, Starbacksなど10社以上の工場を訪問し、どうやってOperationをScaleさせていくべきか学ぶWharton版の社会科見学。各社のCOO / Operation VP (たいていWharton卒業生) が実際に工場まで来て議論してくれます
    • FNCE750: Venture Capital & the Finance of Innovation / FNCE883: Strategic Issues in Equity Finance 前者はVC FinancingやTerm Sheetついて、起業家・VC投資家・機関投資家・Startupを買収する事業会社/PEファンドの立場から多角的に学ぶ超人気授業です。後者はもう少し成熟した企業のFinncing option (ローン調達, 増資, ノンコアアセット売却)ととるべきoptionの考え方を学びます。NASDAQにIPOしたばかりのCEOから最新のIPOプロセスについて教わったりと実務家との接点も多く設けられています
    • MGMT653: Field Application Projects (FAP) / MGMT892: Collaborative Innovation Program (CIP) 大企業のイノベーション戦略を企業側と共同で立案するプロジェクト。SSFの学生向けには、Samsung VenturesのCVC戦略、Genentechの新薬ローンチ戦略、Wells FargoのDigital Transformation戦略などのプロジェクトがオファーされました。将来、大企業発のイノベーションを起こしたい人におすすめです
    • MGMT731: Technology Strategy 大企業・スタートアップそれぞれの立場からTechnology innovationを起こすフレームワークを学ぶ授業です。フィラデルフィアキャンパスでも受講可能です
    • OIDD693: Influence / MGMT691: Negotiations: フィラデルフィアキャンパスの2大人気授業をCourse Matchせずに受けることができます。70人の学生と4ヶ月ずっと一緒に過ごすので、全員のパーソナリティを深く理解した上で、濃密な議論をすることができます
    • STAT 705: Statistical Computing with R / STAT 724: Text Analytics: Business Analytcis Majorに必要な単位もSSFでとることができます
    • SSF Fall Internships: Big tech (Apple, Amazon, Google, Facebook, Microsoft, etc), Startup, VCでのインターンが推奨されていて、半分以上の学生がWharton networkを使ってPart-time internshipの機会を見つけています。みんなのインターン先に遊びにいって更にネットワークを拡げることができました
    • Scale School: Wharton SFがBay Areaの起業家向けに提供しているワークショップです。SSFの学生も参加することができます
    • Venture Initiation Program (VIP) San Francisco: すでに起業していてProductとTeamがある学生向けのメンタープログラムです。SSFに参加している70人のうち、20人くらいは起業していて、休み時間に起業アイデアをピッチし合ったりしました
    • Recruiting support: SSFキャンパスのキャリアサポートはフィラデルフィアキャンパスに負けず劣らず手厚いです。SSFができてから、西海岸 (SF, LA, シアトル)で働くWharton MBA卒業生の数が年150人から200人以上に増えました
    • Professional extracurricular activities: eClub / FinTech Club / BAKER Retailing Centerなども起業家/投資家を呼んでいます。Walmartに$3 billionでAcqhireされたMarc Lore (Wharton入学前は三和銀行で働いていた!)や、U2のボノと一緒にImpact Investment Fundを設立した投資家 (UPennで教育学の博士号を取得) など沢山の人が来てくれました
    • Student life activities: 夏休み中のレイクタホへの旅行に始まり、ヨセミテ国立公園のトレッキング、Napaへのワイン旅行、メキシコ工旅行、年末のハワイ旅行とstudent lifeも充実しています

 

 

Q. Learningを重視するカルチャーだと聞いたのですが、どういうことですか?

A. WhartonはGrade Non-Disclosure (GND) policyを生徒の毎年の投票により採用しています。これは、リクルーターに成績開示を行ってはいけないという学生間の倫理規定です (学校側も成績上位者のHonorやAwardしか公表できない)。この原則の良いところは以下の3つです。

    • 成績を気にせずに新しい分野の科目を選択できる(※)
    • 生徒間で成績を競う必要がないので、生徒同士で積極的に教え合うCollaborativeなcultureが生まれる
    • (勉強だけに集中しても成績をアピールできないので) Club活動などへの貢献に積極的になる

※近年だと、未経験者がデータ分析やプログラミング、統計分析を重点的に学ぶケースが多いです。GNDのおかげで、経験者の生徒から教えてもらって理解を深めることができます。

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説明会の雰囲気が少しは伝わりましたでしょうか。今後も継続的に開催したいと思います。関心を持たれた方は、ぜひご参加ください!

Semester in San Francisco

Class of 2017のSYです。今回は現在私が参加しているSemester in San Franciscoというプログラムについてと、その中で特に印象的だったクラスについて書きたいと思います。

[Semester in San Francisco(SSF)]

WhartonのFull Time MBA生向けに用意されているプログラムで、2年目の秋学期(9月~12月)のFull TermでWhartonのSub-campusがあるSan Franciscoで授業が受けられるというものです。クラスの規模は、約60名とコンパクトであり、その土地柄故、主にスタートアップやベンチャーキャピタル、ビッグテック(Google, Facebook, Amazon等々)、テック系のコンサル等のキャリアを考えている学生が集まっています。取ることができる授業もアントレプレナーシップやベンチャー投資、テクノロジーにフォーカスしたものが中心であり、実際にSan FranciscoやSilicon Valleyで活躍している現役の起業家や投資家がゲストスピーカーとして来訪する機会も多いです。更に授業外でのMeetupイベントや会社訪問、スタートアップやVCでのパートタイムインターンシップの機会も充実しており、倍率の高い人気のプログラムの一つとなっています。私も、「日本経済・日系企業をイノベーションを通して活性化する方法を見つける」という点をこのMBA留学中の命題の一つに据えていることもあり、刺激的で学びの多い生活を過ごしています。

[Legal and Transactional Aspects of Entrepreneurship]

SSFのユニークな授業の一つです。Bay Areaで活躍する弁護士Matthew Rossiter(リンク)が教えています。彼はFenwickというVCやスタートアップ等を幅広くサポートするLaw Firmのパートナーで、過去Virgin AmericaがまだStartupだったころにCorporate Lawyerとしてサポートした経験もあり、スタートアップという時間との戦いが求められる世界におけるLegal面のaspect(含む、legal的な確実性とスピードのバランスの取り方)について、Practicalな経験とProfessionalな知見の両面からの実践的なInsightsが得られるの人気授業です(かつSSFでしか取れません)。

授業の半分くらいはレクチャーの内容に即したゲストスピーカー(Lawyerや投資家、Entrepreneur等)が来るため、実際にInteractiveに西海岸のスタートアップの最新の実情を知ることもできます。先日のクラスではAsh FontanaというAngelList(2010年に設立されたOnlineのSeed InvestorとStartup、StartupとEmployeeのマッチングサイト)の元Founderがゲストとして登場し、西海岸のスタートアップの投資の最新トレンドにつき話をしてくれました。

このクラスを通して、今なぜスタートアップやスタートアップへの投資が注目されているのか、という点が良く説明されていました。これを時間軸のコンテクストの中でマクロ事象として理解するために、企業のInternal Communication Cost(従業員間の仕事の割り振りや情報伝達、社内政治、意思決定等にかかるコスト)とExternal Communication Cost(顧客やサプライヤー、政府等とのコミュニケーションにかかるコスト)と会社の規模(従業員数、etc)の関係性を表したものを比較しました。前者は企業の規模が大きくなるとコストが増加し、後者は企業の規模が大きくなるとコストが低下します(会社としてのCredibility/Brandの獲得や各方面への幅広いRelationshipの獲得等々の効果によるもの)。そして、このInternal CostとExternal Costの合計が最小になるポイントが、その時々における最適な会社の規模になる、という考え方です。

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この関係を図で表すと上記のようになります。左が一昔前のコスト構造で、右が昨今のコスト構造です。昨今、ITやインターネット、クラウドの発達によって例えば企業規模が小さくても直接顧客にコンタクトするのが簡単になったり、サプライヤーのサーチもクラウドソーシング等で対応できたりと、多くの自由からExternal  Costが劇的に下がっています。一方でInternal Costは引き続き高いままなので、結果的に最適な企業規模が小さくなってきているという説明です。故に会社の最適なサイズは小さくなってきており、そういった事業体に投資を実施してゆく必要性が増してきているとのことになります。

この点は、私自身もSSFのプログラムを通して、San FranciscoやSilicon Valleyのスタートアップ環境の中で時間を過ごす中で、ベンチャーの立ち上げやランニングコストの低下に伴って、スタートアップすることのリスクが低下したことが、これだけ多くのイノベーションが起こっている背景にあると肌感覚で感じておりましたが、この説明はその点をマクロ的な構造の減少としてすごくクリアに腹落ちさせてくれました。

さて、ではこのことを踏まえて自分の中で課題と据えている、「日本経済がイノベーションにより活性化されるにはどうすべきか?」という命題に対して、のアプローチをどう考えるかというと、思うところに、まず上述の通り、適正な企業サイズが小型化する中、特に新たなアイディアを考え出しサービスとして具現化するというプロセスにおいては、大企業のようなInternal Costの高いところよりはStartupのほうが有利であると考えています(不確実性の高い世界なのでじっくり議論・検討するよりは、アイディアベースでどんどんトライ&エラーを繰り返す方が市場からのフィードバックをサービスの改善に反映しやすいので有利という考えです)。

ともすれば、ある程度、大企業のInnovation/R&D機能をStartupにOutsourceしてゆくという発想が良いのではと思っています。一方でこうしたトレンドの中、米系を中心とした大企業による有望なスタートアップの早期のM&AによるInnovativeな人・製品・顧客の取り込み・囲い込みは劇的に増えてきているので、こうした競争に勝ち抜くためにも、できる限りEarlyなStageでのStartupへのアクセスは非常に大事になってきています。故に、大企業として、そうした有望なStartupの集まるAcceleratorやAngel投資家へのアクセスをどれだけ持てるかが一つの重要な要素になってくると感じています。この点は引き続き残りのプログラムの期間でより深堀してゆきたいと考えています。それではまた。

P3 (Purpose, Passion and Principles)

こんにちは、2年生のKNです。

段々と卒業が近づいています。Phillyでの2年間は驚くほど速く過ぎてしまいました。自分も含め、みな最後の1ヶ月ほどを大切に過ごそうという雰囲気がキャンパスでも感じられます。

さて、今回は「P3 (Purpose, Passion and Principles)」というプログラムについてご紹介したいと思います。端的に言えば、「P3」は、6名ほどのチームで毎週2時間、人生やキャリアについて議論をするプログラムです。

議論するトピックは、例えば、

  • 自分にとって人生の成功(Success)とは何か
  • 自分にとって幸せ(Happiness)とは何か
  • 両親が自分に持っている期待が、自分の人生観にどのような影響を与えているか。それとどう向き合うべきか
  • これまでの人生で転機となった出来事やその意味合い
  • 自分にとって「意味のある仕事(Meaningful work)」とは何か

といったものです。

このように書くと、ふわふわした会話をする、捉えようによってはちょっと気持ち悪い集まりのように見えるかもしれません。それは誤解です。

まず、実際に卒業後のキャリアやロングタームで目指したいことを決めかねている真剣な学生が集まるため(このプログラムへ参加するためには、簡単なエッセイを書いて選考に通らなければいけません。倍率は約2倍だそうです)、毎週の議論は地に足のついた非常に具体的なものになります。

また、毎回、心理学等のエビデンスに基づいた関連トピックに関する文章や実在人物の詳細な観察・分析が課題文献として課されます。それ自体が、思考を刺激する読む価値のある内容です。

いま、私も含め、何人かの友人がこのプログラムに参加しています。誰に聞いても、満足度は非常に高いようです。まずは、課題文献からヒントやガイドを受けながら、一定の時間を自分自身について考えるために使うこと自体がとても貴重な経験になっています。考えたことに対し、時に容赦ない質問をチームメートからされることにより、考えてもみなかったことを考えるきっかけになることもあります。(もちろん、チームでの会話は一切口外しないことが参加の条件です。)

さらに、他のチームメンバーの多様な考えを理解することで、いい意味で自分を客観視できることが大変役立っています。例えば私のチームは、ロシアからの移民家族に生まれ、両親が大変な苦労をしながらアメリカで生活を築いている姿を見ながら育った人や、学部時代にアメリカに渡り、アメリカ社会への適応に苦労してきた中国人など、まったく違うバックグラウンドの参加者がまったく異なる視点から考えや意見を述べ合う場になっています。こうした多様な同級生と、普段は明かすことのない深いレベルの話までを共有する・してもらうことができるのが、P3の最大の特徴です。

受験生の方の中にも、キャリアチェンジのきっかけとしてMBAを考えていらっしゃる方や、中長期のキャリアゴールが定まらない方がいらっしゃるかもしれません。2年間という時間の中で、同じような問いに、異なる視点から答えようとしている同級生と出会えることも、MBAの大きな意義といえるかもしれません。

参考ウェブサイト:https://leadership.wharton.upenn.edu/mba-students/p3/