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一斉更新!Class of 2022 日本人学生ブログ4:スコアメイクで悩んでいる方へ

こんにちは。Class of 2022のSNです。私は海外経験が全くなく、社費派遣生に選抜されてから受験準備を開始しました。投資銀行の業務も同時並行で行う受験準備だったものの、最終的に合格できたのはGRE受験によって効率的にスコアメイクできた(2か月間程度)からだったと思っています。そこで今回は、「GRE受験のすすめ」という内容でブログを書いてみようと思います。Class of 2022も5人中4人がGREを活用しており、GREの認知度は確実に上昇していますが、個人的に受験準備時に整理した特徴や戦略を共有させていただければと考えています。特に、私と同じく日本国内の暗記型受験に慣れている純ドメの日本人の方にはGREがおすすめなのかなと思います。なお、以下では「GRE受験のすすめ」という趣旨に鑑みて、GREのメリットを強調しておりますのでその点ご注意ください。

主なポイント

  • GREは主な学校で採用されており、GMATに代えてGREを活用しても目に見えた不利益を被ることはない
  • GMATとGREでは問われる能力や戦略に差があるため、人によって合う合わないが存在する
  • GMAT→GREの移行は容易だが、GRE→GMATの移行は容易ではないため、時間に余裕があれば「もしGMATが合わないと感じたら、GREという選択肢もある」という整理が望ましい
  • GMAT換算700点程度まではGREの方が獲得が容易だと思われるが、730点以上の高得点を目指す場合にはGMATの方が獲得が容易だと思われる
  • GMATと異なって学校別のGREの平均点は広く周知されるわけではないため、学校側からしても点数が低い学生を合格させやすい可能性(GREの平均点はGMATの平均点より低い傾向がある)

GMATGREの特徴(個人的な見解)

GMAT

  • 塾や問題、Prepが豊富に存在する
  • GMATの受験者が多いため、他の受験生をベンチマークにしながらスコアメイクすることができる
  • 学校にはGMATに基づくトラックレコードがあるため、完全に同じ条件であればGREを活用する生徒よりGMATを活用する生徒を優先する可能性がある(?)
  • 問題の個別性が高く、再現性が低いと感じた(努力が成果に結びつく感覚が初期段階から得られなかった)
  • 塾が提供しているメソッドの延長戦上に本番の問題がないと感じた
  • 同じ実力でも点数の振れ幅が大きい
  • 難しい問題をどれだけ間違えずに解けるかが問われていると感じた
  • 時間的なプレッシャーが大きい
  • 求められる能力の範囲が広いため、準備に時間がかかる

GRE

  • 問題の個別性が低く、再現性が高いと感じた(特にVerbalの半数を占める単語問題は努力が成果に結びつく感覚が得られ、実際に単語を覚えるほど点数が上がりかつ安定した)
  • 塾が提供しているメソッドの影響を受けずに、自学自習で対応できる(どの塾のメソッドが良いなどの情報に振り回されることがない)
  • 同じ実力なら点数の振れ幅が小さい(Prepの点数と本番の点数に一致性が高い)
  • 簡単な問題をどれだけ間違えずに解けるかが問われていると感じた(HardやVery Hardが解けなくても高得点が取れる)
  • 時間的なプレッシャーが少ない(試験中に問題を行き来できるため、時間がかかりそうな問題はランダムクリックしても他で正解すれば高得点が取れる)
  • 求められる能力の範囲が狭く(SC不要、CR範囲狭い)、単語暗記は塾の日程に左右されないため準備に時間がかからない
  • 塾や問題、Prepが少ない
  • GREの受験生が少ないため、他の受験生をベンチマークにしてスコアメイクすることが困難
  • 学校にはGMATに基づくトラックレコードがあるため、完全に同じ条件であればGREを活用する生徒よりGMATを活用する生徒を優先するリスクがある(?)

GREの対策

Verbalにおける各セクションの勉強方法は以下の通り。

  • 単語

Text CompletionとSentence Equivalenceは単語問題であるため、大量の単語を覚える必要があることがGMATとの差である。Barron’s Essential Words for GRE、Manhattan Prep GRE: 500 Essential Words and 500 Advanced Words、Agos GREテキスト、Magoosh GRE Flashcards 1000 Wordsを暗記した

  • Text Completion(6問)

文脈を判断しながら、空欄に最も当てはまる単語を選ぶ問題。単語を暗記したうえで、Magoosh GREやKMF GRE(中国のサイト)で問題演習した。当初は正答率が低かったが、問われる文脈の種類が多くないため、問題演習をこなすにつれて問題傾向をつかんで正答率が上がった(2~3点から4~5点に)。Text Completionにおける正答率とスピードの向上がVerbalの点数向上のカギになる

  • Sentence Equivalence(4問)

単純に単語知識を問う問題。単語を暗記したうえで、Magoosh GREやKMF GRE(中国のサイト)で問題演習した。このセクションで確実に3~4点を取ることでVerbalの点数が安定する。Verbalにおいて最初に点数を取れるようになるべきセクション

  • Reading Comprehension(10問)

GMATでいうRC(8問)とCR(2問)で成り立つ問題。RC部分については、Magoosh GREやKMF GRE(中国のサイト)で問題演習した。CR部分については、GMATの方が難しく勉強になるため、GMATのOGで問題演習した。苦手な内容や時間がかかりそうな問題があれば、思い切って捨てることも選択肢であり、取れそうな問題に時間を割いて確実に取れば高得点が取れるし、点数も安定する

  • Prep

Official Prepの数が少ないことが問題となる。しかし、Magoosh GREでPrepを行うことができる。Magoosh GREは本番よりも難しい問題が多いため、本番の緊張によるディスカウントを考えると丁度良いレベルであった。経験上、本番ではMagoosh GREのPrepと同程度もしくは多少高い点数が出たため、GMATのPrepとは異なり良い目安となった

GREは回答の順番を自分で選べることが特徴である。個人的には、知識的な側面の強いText CompletionやSentence Equivalenceで精神を安定させつつ、Reading Comprehensionに落ち着いて望むことが高得点につながる傾向があったため、以下の順序で解いていた。

  • Text Completion(6問):1 Blank問題は30秒~1分、2 Blank問題は1分~1分30秒、3 Blank問題は1分30秒~2分を目途に解く。最初はText Completionの正答率が高くなく、時間もかかってしまったため3 Blank問題を自動的にランダムクリックしていたが、問題演習をする中で正答率が上がり、時間も短縮できるようになったことで取り組むことに
  • Reading Comprehension(4問):Medium PassageとCRをしっかり解く。この時点で15~18分なら順調なペース、20分以内であれば問題ないと整理していた。大崩れしないために精神的な安定を保てるよう、かなり余裕のあるタイムマネジメントを設定していた
  • Sentence Equivalence(4問):30秒~1分を目途に解く。知らない単語なら潔く諦め(単語勉強をすれば知らない単語はほぼなくなる)、知っている単語なら時間内に解けなくても悩んで良い。同じ時間を投下した場合にReading Comprehensionより正答率が高いと判断
  • Reading Comprehension(6問): Medium PassageとCRをしっかり解き終われば、Long Passageはランダムクリックで良いと整理していた。Magoosh GREのPrepで練習する中で、Long Passageに無理して手を伸ばさなくても、他がしっかり取れればVerbalは153点以上に落ち着くイメージがあった(これでMathをしっかり取ればGMAT換算700点以上となる)

終わりに

受験準備においてスコアメイクは1つの要素に過ぎませんが、最も時間やプレッシャーがかかる部分だと思います。特に、GMATで苦労されている方は、GMATありきではなく、GREも候補に含めてみることを強くお勧めします。

家庭や仕事との両立に加えて、コロナによる行動制限など大変なことばかりかと思いますが、是非頑張ってください。何か役に立てることがあれば、ウェブサイトの問い合わせフォームからご連絡いただければと思います。望みの結果が得られることを祈っております。

一斉更新!CLASS OF 2022 日本人学生ブログ2:Whartonの特徴

 Class of 2022のSMです。今回はMBA生活が8ヵ月経過した中で、自身が感じたWhartonの特徴を大きく2つに分けてまとめてみました。(MBA受験生の皆さんの場合は、どの学校に受験・入学するか、非常に悩むと思いますので、そういった観点でも少しでも参考になれば大変幸いです。)

1.自分がチャレンジしてみたいことに対する機会がとても豊富

 皆さんのMBA留学をする目的は何でしょうか?

 個々人で様々な理由があると思いますが、多くのMBA生が「自分の人生で本当にやりたいことを探して、実際に体験して、本当に自分がやりたいことなのか確認したい」という考えを、MBA留学の理由の一つとして持っているのではないかと思います。

 Whartonは、学校の規模が非常に大きいため、色々なことに挑戦する機会が、授業・クラブ・各種プログラム等の多様な形で用意されております。そのため、自分の本当にやりたいことを探求・経験・確認する上で、その機会が抜け漏れする可能性が低いことは、Whartonの強みの1つだと思います。また、自身がやりたいことに対して、たくさんの参加形式が用意されているので、その中から自身のニーズに最も合致したものを選択することができるのは、Whartonならではと考えます。今回は、私がこれまで体験した3つの機会とその選択肢の豊富さについて、ご紹介したいと思います。(3つ全てとも、この1~5月のSpring Semesterに経験中ですので、複数のことを自分がやりたいタイミングでかつ短期間で挑戦できることも、Whartonのフレキシリビティさを表しているかもしれません。)

(1)実際の企業へのコンサルティングプロジェクト

 Whartonでは色々な形で、実企業へのコンサルティングプロジェクトが用意されています。例えば、スタートアップ向けにかなり本格的なコンサルティングサービスを提供する

SNIDER CENTER VENTURE CONSULTING”というプログラムがあります。他にも、クラブや授業等で色々な機会が用意されているので、個々の生徒のニーズにあったコンサルティングプロジェクトを経験できることができます。

 私の場合は、“Collaborative Innovation Program(MGMT892)”という授業の形で、コンサルティングプロジェクトに参加しております。この授業では、7つのプロジェクト候補があり、私はその中からヘルスケア企業の新規事業創出案件を選びました。私は、大企業からの社費派遣で、帰国後は新規事業開発業務をキャリアパスとして考えているので、数あるコンサルプロジェクトの中でも、本プログラムが自身のニーズに合っていると考えました。

(2)ソーシャルインパクト

 上記では、新規事業開発業務に興味を抱いていることに触れましたが、私は他にも社会貢献性が高い業務をやった時に自分がどう感じるのかということも、MBA留学を通して確認したいと思っております。

 Whartonではソーシャルインパクト系の授業やプログラム等がたくさんあり、また、クラブ活動も盛んに行われております。ソーシャルインパクト系のクラブだけでも、Social Impact Club、Global Impact Consultants、One for the World、Impact Investing Partners等多数あり、個々人のニーズに合わせたクラブに所属することができます。

 私は、「ソーシャルインパクト×実企業へのコンサルティングプロジェクト」という軸で、Global Impact Consultantsクラブに所属しております。そこでは現在、ケニアの衛生環境向上に従事している企業のプロジェクトをお手伝いしております。ソーシャルインパクトの経験に加え、ケニアの現地従業員の方と一緒にプロジェクトを進めるグローバルな体験ができております。

(3)起業/スタートアップ

 Whartonはファイナンススクールと思われがちですが、クラスメイトは驚くほどに起業/スタートアップへの関心が高いです。(感覚的ですが、少なくとも100人超が起業を真剣に検討しており、在学中にビジネスを始める学生もたくさんいます。)そのため、Entrepreneurship系のプログラムもかなり充実しております。“Semester in San Francisco”等はその代表的な例ではないかと思います。

 私の場合は、具体的な起業のアイディアを持っていたわけではないので、「まずはスタートアップで働くとはどんなものか、自分はそういった環境が好きなのだろうか」ということを確認したいと思っていました。そこで、Venture Initiation Program – Fellowsという、Whartonの現生徒が起業したスタートアップを手伝うプログラムに参加しました。また、Wharton内でのコミュニティを増やしたいと思ったのもこのプログラムを選択した理由です。本プログラム内では、多数の起業家が事業を手伝ってくれる人を募集しているので自分の好きなスタートアップに参画することができます。スタートアップのステージは、本当に事業を立ち上げたばかりでアイディアを模索するところから、もうすぐ新商品をローンチするところまで、本当に様々です。

 私は、数ある募集要項の中から、Whartonの2年生が昨年起業した「コンシューマー系×初の商品ローンチ間近」のスタートアップに参加することに決めました。来月には販売開始する予定なので、初月の売上がどれくらいになるのか今からワクワクしております。また、Whartonのクラスメイトにも販売する予定なので、どんなフィードバックが返ってくるかも、楽しみです。

2.世界トップクラスの頭脳+フレンドリーなクラスメイト

(1)自分の悩みに具体的なアドバイスをくれるCollaborativeなクラスメイト

 アメリカのMBAスクールは、どこかCompetitiveなイメージがあるのではないかと思います。私も入学前はそう思っていた1人でしたが、これは全く間違っていました。困っているクラスメイトがいたら、みんなびっくりするくらい積極的に救いの手を差し伸べてくれようとします。また、Whartonの切れ者な同級生がくれる具体的なアドバイスは、自身の行動・価値観に変化を与えてくれます。(どのような環境で学ぶかは非常に大事だと思うので、世界トップクラスのクラスメイトと同じ時間を過ごせることは、Whartonに入学する大きなメリットだと思います。)

 私は、現在Peer Coachingという、自身の悩みを話し、コーチングのプロと同級生からフィードバックをもらうというプログラムに参加しています。この類のプログラムは、ボヤっとしたディスカッションに終わるのではないかと危惧していましたが、クラスメイトは他者の悩みに真剣に耳を傾け、自分だったらこうするという具体的なアドバイスをくれるため、非常に役に立っております。

 私の場合は、「英語でのディスカッションに中々ついていけないし、迷惑をかけたくないので、つい質問や発言するのも躊躇してしまう」という話をしました。ある同級生からは、「グループで事前にルールを決め、例えば15分毎に誰かにディスカッションのサマリーをしてもらってはどうか」と具体的なアドバイスをもらいました。この発想は、自分では気づいていない視点だったので、早速直後のディスカッションの授業でチームメンバーにお願いしてみました。また、他の同級生からは、「英語が上手くなくても一生懸命コミュニケーションを取る姿は、迷惑だとかネガティブなものではない。二言語話せるのは凄いことだし、そういう姿を見たら尊敬する。全く躊躇する必要はない。みんなあなたの意見を聞きたいと思っている。」と言ってもらい、勇気づけられました。自分の弱さを見せられる環境があり、それに対して世界トップクラスの同級生から思いやりのある具体的な意見をもらえるのは、非常に素晴らしい環境であると感じています。

 こういったプログラム以外でも、日常的に友人に悩みを相談すると、必ず何か解決策が返ってきます。ある時、Writingに自信がないという話をしたら、ある友人は、私の原文を添削してくれた上で、直した方が良いところを3点サマリーにしてくれた別紙をくれました。他の場面でも、英語が分からないと言えば、そういう時はいつでも議論を止めて質問してくれと、温かく言ってくれます。

(2)友人との関係を大事にするフレンドリーなクラスメイト

 Whartonは、アメリカのトップスクールの中でも、特にクラスメイトとのネットワークを大事にする文化があります。このコロナの環境下でも、気を付けながら多くの学生が積極的にソーシャル活動を行っております。

 例えば、生徒が自主的に立ち上げたCoffee Chatというシステムがあります。これは、毎週2回ランダムにペアを作ってコーヒーを飲みにいこうというもので、新たな友人を作るのに非常に役に立っています。また、まだ全然仲良くなっていないのに、旅行がしたいと言えば、すぐ旅行に誘ってくれます。旅行先でも、アメリカ国内旅行に慣れていない私に対して、みんな親切に色々と教えてくれます。クラスメイトは、本当に友人関係を大事にしているということを日々感じます。Whartonの卒業後のアラムナイネットワークが強固だと言われるのも、この文化が根付いているからかもしれません。

 今回は、挑戦の機会が豊富、世界トップクラスかつフレンドリーな同級生という観点でまとめてみましたが、まだまだWhartonの色々な特徴があると思いますので、駄文で恐縮ですが、今後もまた気付いたことをこちらに記載していきたいと思います。(もし、疑問点や悩み相談がございましたら、本サイトよりお気軽にお問い合わせください。Collaborativeなクラスメイトを見習い、何かお役に立てれば幸いだと思っております!)

一斉更新!Class of 2022 日本人学生ブログ1:MBAで通用する英語力

自己紹介

Class of 2022の小澤です。TwitterやPodcast経由で知って下さっている方もいらっしゃるかもしれませんが、Japan Clubのwebsite上での露出は初めてなので、簡単に自己紹介させて頂きますと、男性/私費/商社→スタートアップで、現在Wharton MBAと併せ、同じくUniversity of PennsylvaniaのLauder Instituteで国際関係学とのDual Degreeプログラムに在学しています。

私の英語学習履歴
仰々しいタイトルになってしまいましたが、私の英語学習との出会いは、17歳の時に初めて海外旅行に行き、かつ大学一年時にはTOEIC315点という非常に恥ずかしい点数を叩き出したところからのスタートでした。幸い(?)、中高一貫校で、大学にも内部進学ができたので、勉強には全く興味がなく、悠々自適な大学生活を送っていました。大学一年時に部活を退部し、急きょ留学に行くことになり、私の果てしない英語学習の旅が始まったのですが、先日Podcastをリリースした際に、ある英会話学校の方から「英語力をどうやって伸ばしたか聞かせてほしい」とコンタクトを頂きました。私の英語力も発展途上であることは間違いありませんが、MBAに入学してから、英語力が原因でクラスについていけなかったり、同級生との会話を理解できなかったことは、他の純ドメの同級生に比べると少ないのではないかと思っています。アメリカ人にもコンペティティブと言われる業界の会社にも、「日本人であること」が全く価値にならない中、インターンシップのオファーを頂き、現時点でネイティブのマッチョ社会で生きていくことにも、あまり抵抗はありません(参考までに、先月リリースしたPodcastを付けておきます)。

https://t.co/Uhs2EDugMI?amp=1

一方で、大学一年生で留学した時には、相当苦労しました。日本人がいない環境に追い込もうと思い、アメリカの田舎に留学しましたが、アメリカ人はおろか、留学生の英語も全く理解できず、最初の2か月程度は非常に辛い経験もしました。私の英語力の推移については、このTwitterに掲載しましたが、一年の留学と、一年半英語環境に浸っていた訳ではない期間の後、TOEICは990点に到達し、英語で話す・書くことについても苦手意識は大きく低減しました。

https://twitter.com/ZachinAfrica/status/1244164129474015235?s=20

特段、変わった勉強方法をしていた訳ではありませんが、遺伝の影響もあったのか(言語は遺伝子が約50%で、残りの50%が努力でカバーできる部分らしいです)1年の留学を経て、現在と遜色ないレベルまで伸ばすことができました。前置きが長くなりましたが、今後MBA留学を目指す、もしくは現地で通用する英語力を身に付けたい方に、プロフェッショナルに要求される最低限の英語力についてお話できればと思います。

定義

ここでいう「現地で通用する」は、「ネイティブばかりの環境で、与えられた情報を聞き、読み、処理した上で、自分の意見を発信するレベルが、自分の職業人としての能力を制限しないこと」とします。

なぜ英語力が必要か(言語文化仕事)

個人的な経験を振り返ってみると、言語→国・文化への理解→プロフェッショナルとしての素地という順番で、成長カーブが訪れた気がします。個人差はあるでしょうし、人生のどの段階でどこに行くか(仕事で赴任するのか、学校に通うのか)によって差異はあるでしょうが、周囲のノンネイティブに聞いていてみると、ほとんどの人が同じような成長カーブを辿っているように感じました。せっかくMBAに2千万以上の投資をする訳ですから、事前にできるだけ言語と文化への理解は進めておいた上で、スキルやネットワークの研鑽に励んだ方が、投資対効果が高いことは自明の理だと思います。勿論、これらをすっ飛ばして仕事を得る人も存在するでしょうが、個人的には、「英語がさー、、」と言い訳をする人で、海外で就職し、活躍されている人を、私は存じ上げません。

あなたはどのレベルですか

突然ですが、あなたの英語力はどの程度か、把握されていますでしょうか。多少英語を勉強して、海外に慣れてきた日本人にありがちなのが、自分の英語力を過信してしまい、中学生レベルの内容を、ダラダラと外国人アクセントで、授業中に話してしまうことです。勿論、ParticipationがGradeの一部として評価される以上、内容が無いものを堂々と語れる度胸も必要になりますし、日本人以外の外国人でも同じような行動をする人は少なくありません。ただし、現地就職でコンペティティブなPEやVCを目指す場合、ネイティブの中でも、エリートが集まる会社に幾多ものDisadvantage(ビザやローカルカルチャーの理解等)を抱えて就職活動する以上、面接でこれをしてしまうと、果てしなく可能性はゼロに近くなります。言語だけでなく、世の中の自分に対する評価を正しく認識し、愚直に研鑽を積むことが、何よりも大切な一手になります。

「あなたは本当に英語を学習してきたのか」

日本の義務教育課程で英語を学んだ人は、Reading > Writing > Listening > Speakingの習熟度合いになると言われています。ほぼ日本国内で英語とフランス語を習得され、現在英語講師を務められていて、私が一方的に尊敬申し上げている森沢洋介氏によると、日本の英語教育は「音読、瞬間英作文が完全に欠落している」ことによって、「読める、書けるが、聞けないし、話せない」英語話者を生む原因になっているようです(表題の、半ば煽っているような言葉も彼の言葉です笑)。図のように、本来の言語機能である、話す、聞く、書く、読むをバランスよく習得することが、使える言語を学ぶ方法になります。辛いスコアメイクと面接を乗り越えたMBA受験生に何を言うか!と思われる方もいるかもしれませんが、現地でプロフェッショナルとして活躍する場合、想定Q/Aも手元になければ、初めて会う部下や上司の質問の傾向なんて知り得るはずもなく、実力だけで面接を乗り越える基礎力を既に持った人たちが、MBA中に、スキルやネットワークを身に付けた後、戦う場所がオフィスだと私も教えられました。

 (画像「英語上達完全マップ」より)

英語運用能力を伸ばす

では、実際MBA入学前や受験前にどのような準備をすべきでしょうか。私も発展途上ながら、僭越にも一意見を述べさせて頂くと、圧倒的に純ドメ+日本の義務教育のみで英語を学んだ日本人に足りないと思うのは、1. 発音 2. 瞬間英作文力 3. 表現力の順だと考えています。

  1. 発音
    まず、英語にはいくつ母音があるかご存知でしょうか?日本語には5つしかありませんが、英語には、26つもの母音があります。例えば、Hat/Hut/Hotは、日本語で言うと最初の2つは「ア」で、3つ目は「オ」ですが、どの程度口を開け、口の前・後・上・下どこで音を出すか認識できていますでしょうか。発音とは、因数分解していくと、「発音記号×音の繋がり×抑揚」で成るので、これらの「母音の発音ができていないのに、単語や文章の発音が正しくできるはずがない」ということになります。まずは、この本等を参考に、全ての音を理解してみてください。
    https://www.amazon.co.jp/%E8%8B%B1%E8%AA%9E%E8%80%B3-%E6%94%B9%E8%A8%82%E3%83%BB%E6%96%B0CD%E7%89%88-%E7%99%BA%E9%9F%B3%E3%81%8C%E3%81%A7%E3%81%8D%E3%82%8B%E3%81%A8%E3%83%AA%E3%82%B9%E3%83%8B%E3%83%B3%E3%82%B0%E3%81%8C%E3%81%A7%E3%81%8D%E3%82%8B-%E6%9D%BE%E6%BE%A4%E5%96%9C%E5%A5%BD/dp/4048688634

  2. 瞬間英作文力
    英語でとっさに質問された時に、日本語を英語に訳しながら話している人は、「英語回路」ができていない、と森沢氏は言います。ヨーロッパ系の言語の場合は、英語と日本語の文法や主語・述語の順列が似ている、もしくは同じものも存在するので、訳しながらでも自然に話せる人はいますが、日本語の場合は、これができていないと、「英語力があるのに話せない」という状態に陥る場合があり、英語で考え、英語で理解する為に、瞬間英作文と音読を通じて、英語回路を作っていくことが大切になります。

(英語と日本語の文法)

(英語とフィンランド語の文法)

  • 表現力
    WritingとSpeakingに共通する点ですが、その場や設問にあった表現を学ぶ機会が非常に少なく、結果としてあまりにもフォーマルであったり、幼稚な表現になってしまっている場合があります。(これは終わりの無い学びだと思いますが)日本でも同じように、場の温度感や雰囲気を察知し、適切な笑いや返しができることは、インフォーマルな場だけでなく、職場でも非常に大切なスキルだと思います。ヨーロッパ出身の一部の方は、アメリカのコメディやアニメを観て育つ場合もあり、小さい頃から多読、多聴を通じて表現を勉強していますが、日本人の場合は、自ら意識して取りにいかないと、大量にシチュエーションに合った表現に触れることは難しい環境にあることは間違いないと思います。


長くなりましたが、MBA中/後に海外で通用するプロフェッショナルに、必要最低限の英語運用能力についてでした。コメントお待ちしております。