I-20とビザ

合格後、しばらくするとOffice of International Programs (OIP: International Studentsのadministrationを管轄するオフィス) より、I-20の申請ウェブサイトのリンクがメールにて送られてきます。オンラインで必要とされる情報を提出すると共に、財政証明書等の書類についてはFAXで送付するよう求められます。申請完了後、OIPの事務が問題なく進んでいれば、早ければ1週間程度、遅くとも3週間程度でI-20が手元に届きます。ただし、OIPの事務ミスで発送が遅れたり、懸念点が合格者に伝えられることなくOIPでホールドされている等のことが起こり得ます。時間に余裕をもって申請すると共に、数週間が経っても届かない場合は積極的に問い合わせをしましょう。
http://www.upenn.edu/oip/

ペン大のSIIBS(Summer Institute for International Business Students)以外のサマースクールに参加される方は、安全のため、ペン大と参加する学校の両校にI-20の請求をすることをお奨めします。大半の学校はペン大発行のI-20の使用を認めますが、一部の学校では自校のI-20を使用することを指示しており、その場合I-20の変更手続きが必要になるので注意を要します(後記I-20に関する注意事項参照)。   I-20申請時は初年度分の学費+生活費、ビザ申請時は1年分の学費+生活費を証明する銀行の残高証明書(企業派遣の方はスポンサーレター)を添付します。合格を知ったら、I-20申請用の残高証明書(スポンサーレター)を発行してもらっておくと良いでしょう。

ビザの申請

ア) F-1ビザ
本件は重要な内容、かつ2007年夏以降制度的変更が重ねて加えられているため、本冊子を手にした段階から最新の情報の確認をお願い致します。

1:詳細情報

アメリカ大使館のHPまたは電話によるビザインフォメーションで確認できますが電話の場合、有料対応であるため、クレジットカードでの支払いが必要です。

http://japanese.japan.usembassy.gov/
(03)5354-4033

現在は、保安確保のため、予約なしの案内窓口は廃止されています。ビザセクションに入館することができるのは、予約のある方のみとなっています。

2:書類等:

米国内連続多発テロの影響で、日本に於いても留学を含む非移民系ビザの申請制度は、大幅に変更されることになりました。2003年以前は、ビザの申請方法には、旅行代理店経由、大使館ポスト投函、郵送、本人申請(面接)の4通りの方法がありましたが、米国同時多発テロの影響により2003年以降、申請受付は旅行代理店経由または郵送のみとなっています。このため、ビザの発給が米国大使館の情報では4週間、ただし繁忙期には6週間から8週間かかる可能性もあると注記されていますので細心かつ早めの準備が必要です) 

2: 面接等

一部の例外を除き 、米国F-1ビザの申請に際して面接が義務づけられていますのでご注意下さい。つまり書類申請をした後に大使館のホームページから個別に面接の予約をする必要があります。面接自体は5分程度の簡単なものですが、予約がかなり先(2週間以上)でないと取れない場合もあり、時間に余裕を持って申請、面接予約をすることをお勧めします。

3:費用等

1)SEIVIS(Student and Exchange Visitor Information System)に関する登録費用(2009年11月時点では200ドル。但し、下記2の非移民系書類申請費用は別途発生)支払いが、2004年9月1日以降義務付けられました。新しい制度のため、手続きの順序・方法など細心の注意をお願いします

2)上記のSEVIS費用の除く書類申請については、200ドルのビザ申請手続き料金の他に旅行代理店経由の場合、目安として一人2万円程度の費用が別途かかります。

【参考1】WG2004年生の体験談

費用を抑えるため、全て自分で手続きしましたが、手続きは難しくなく、またビザも円滑に発給されました。申請にあたり、一部のウェブページ・ガイドでは、帰国意思のあることを示す書類やレターの添付を奨励しているようですが、私の場合、要求された書類と銀行の残高証明以外に、Whartonの合格レター、TOEFLのスコア、レジメなど出願で余った書類を添付ました。

【参考2】WG2005年生の体験談

なんと、写真の背景が真っ白でないという理由(実際は写真枠周辺分がごくわずかに灰色がかっていただけなのですが)、書類が一度大使館より差し返されました。特殊なケースかもしれませんが、代理店の話だと、写真のコピーなどの偽造をチェックするために背景は真っ白でないといけないそうです。注意しましょう。

【参考3】WG2007年生の体験談

代理店を通さず個人で手続きを行う場合は、予め余裕を持ってビザ申請されることをお勧めします。ビザ申請の当日は、9時前に大使館に着きましたが、炎天下の中、延々と待たされ面接に辿りつくまで3時間掛かりました。

【参考3】WG2009年生の体験談

代理店を通した場合、申請は代理で行ってもらえますがもちろん面談は自分で行かなければなりません。面接予約時間に間に合う様(例えば30分前)に行っても外で延々待った上、中に入れても名前が呼ばれるまで病院の待合室の様に延々待つことになり、実際の面接を受けられたのは11時半を過ぎていました(予約は9時半)。平日の勤務時間に行くことになる為、面接予約時間はあくまで、「来場締め切り」時間であり、最低でも半日は覚悟して当日のスケジュールを組んでおくことをお勧めします。

イ) F-2ビザ(家族用ビザ)
従来、I-20は一家族につき1枚出会ったため、家族が学生本人と異なるタイミングで渡航する場合はI-20の追加発給等の申請が必要でしたが、2003年夏以降I-20は一人1枚という制度に変わり、特段の申請は不要になりました。各々の家族メンバーの渡航のタイミングに応じて、適宜ビザ発給の申請をしてください。
ウ) I-20に関する注意事項

ウォートン以外の学校に入学する可能性のある方、ペン大以外のサマースク-ルに参加される方はI-20の切り替えについて注意が必要です。

基本的に、学校の切り替えは可能で、手続きも簡単(切り替える先の学校のインターナショナル・オフィスに行き古いI-20を見せる)ですが、その際、前の学校に通っていた証明が必要になります(1 semester以上)。また、ペン大の場合、I-20の有効性を保つには、入学後15日以内に切り替え手続きを完了させる必要があります。

問題となるケースは、ペン大のI-20をもって入国し、ペン大以外のサマースク-ルに参加し、そのまま他の大学に入学するケースです(他校からウォートンに来る場合もしかり)。この場合、ペン大に通学していた証明書が出ないため、切り替え手続きに支障をきたします。従って、大学を替える可能性がある方は、通うのが確実なサマースクールからのI-20で入国して下さい。