受験体験記 WG19 (投資銀行)

・投稿者(ペンネーム):India
・進学予定校:Wharton

・カテゴリ:MBA
・地域:アメリカ
・受験校:Wharton, HBS, Tuck, Darden, Columbia, Duke
・インタビュー実施校:Wharton, HBS, Tuck, Darden, Columbia, Duke
・合格校:Wharton, Tuck(HBSはWL→不合格、Darden, Dukeは面接後、辞退)

・性別:男性
・出願時年齢:28歳
・海外経験と期間:幼少期にブラジルとアメリカに計3年
・費用:社費
・奨学金:応募なし

・最終学歴:国内・私立・文系
・GPA:3.1/4.0

・出願スコア:GMAT:690 (V34/Q49/IR4/AWA5) / TOEFL:109 (R30/L26/S26/W27)
・塾(試験対策):TOEFLはAndy田開さんの勉強会とDr. Writeの添削サービス、GMATはアゴス、Affinity、マイスター
・カウンセラー:Adam Markus氏

Introduction

Q. バックグラウンドや職務経験などについて、教えてください。
大学卒業後、投資銀行にてM&A アドバイザリー業務に約3年、引受業務に約3年従事。小学6 年より1 年間ブラジル(日本人学校)、その後2 年間アメリカ(現地校)に滞在経験あり。内部進学の為、大学受験はなし。Speakingは多少アドバンテージがあったものの、単語力・文法・長文読解が弱く、GMAT は苦戦。

Why MBA?

Q.なぜ、MBAに行こうと思ったのですか。(そのきっかけや理由を教えてください。)
クロスボーダー案件を執行する中で、英語での契約交渉や戦略アドバイスなどの点において、実力不足だと実感しました。また、グローバル研修に参加した際に、世界中から集まるMBA卒の同期に比べ、自らのソフトスキルが低い事を痛感した事も理由の一つです。更に、グローバルな投資銀行のマネジメントに目指す際に、非連続的な成長が必要だと感じ、MBAをいい成長の場だと考えました。

Q.留学後のビジョンを教えてください。
派遣元に戻るつもりです。中長期的には日本の投資銀行のレベルアップに貢献できたら。

Preparation for MBA application

<概論>

Q.MBAを考え始めてから、実際に受験するまではどのようなスケジュールで準備をしましたか。
全体の流れを下に記載します。

【2014年1月~2016年6月頃】

・割とすぐに留学を希望したので、社内留学生決定前の2014年1月からTOEFLを毎月受験。ろくに勉強しなかった為点数は伸びなかったが、TOEFLのgame ruleは体に染み込んだ。(留学生合格が見えてきた)2015年11月頃から単語に注力すると共に、毎月2回にペースアップ。点数が上がり始める。2016年1月から同期とアゴスに通い、GMATの勉強を開始。TOEFLはSpeakingだけ練習、GMATに本腰を入れつつ、5月に目標の109点が出るまで受験を継続(塾は一人だと心が折れるので誰かと一緒に行った方が良いと思います)。3月に社内留学生に決定、MBAの先輩方の話を聞き始める。4月にカウンセラーのアダム・マーカス氏とスカイプし、枠をもらう。前年受験生からの評判を聞き、Affinityにも通いだす(GMAT)。ゴールデンウィークはマイスターのGMAT集中セミナーに参加(この時点でGMATには100万円以上。。)。エッセイと推薦状の構成を考え出す。GMAT猛勉強の日々。

【2016年7月~2016年10月頃】

・7月はひたすらGMATの勉強とエッセイの準備、ストレスのピークに(仕事と作業を繰り返す修行僧のような生活に)。色々な学校のインフォセッションやアゴス夏祭り等へ参加。エッセイは全く良い構成&内容が浮かばす、アダムに泣きつきながらも準備を進める。8月初回GMATで690獲得、中途半端な点で悶絶したが、TOEFL109と合わせればTop 10の足切はクリアしていると判断し、トップ校中心の受験校ポートフォリオを組む。Early Roundが有利なColumbiaへの出願を決意、9月に弾丸ビジット+出願。Dardenも1stで出したかったが、アダムからEssayに没をくらいgive up。GMAT対策は粛々と継続。

【2016年11月~2017年3月頃】

・11月にコロンビア不合格通知。気力を失い、時間ばかりが過ぎる日々。12月になりさすがにまずいと再起、残りの5校分のエッセイを作成、1月頭に提出(就活と同じで「相性が悪かった」くらいの気持ちで切り替えるのが大事と痛感)。GMATは700という数字に取り憑かれていた為、12月まで計5回受験したが結局超えず、最後は帝国ホテルで放心。1月のアプリケーション出願後、すぐに面接練習開始、同月後半にビジット、2月はほぼ毎日インタビュー練習。3月に続々と合否発表。最初にTuckから合格連絡をもらい、歓喜。HBSがウェイトになり若干テンションが下がるもWhartonからまさかの合格通知、歓喜。受験終了。

・1stと2ndラウンドについて

もちろん早いに越した事はないのでしょうが、1stはかなり競争力のある出願者が揃っているので、Columbiaの様なRolling制の学校以外は焦って1stで出さなくても良いと思います。合格率は1stの方が高い気がしますが、それは単に1stの出願者のレベルが高いだけで、バーの高さは変わっていないのだと思います。一方で、一校提出するとプロセスを掴めるので、一校くらいは出せれば良いと思います。私も1stのColumbiaの受験プロセスで多くの気付きがあり、2ndで上手く応用できたと思っています。

Q.大学院や受験方法についての情報収集はどのようにして行いましたか。(Info session, OB/OG訪問、Campus Visitなど)
学校側はYield(合格者の進学率)を気にしていますし、まともな奴なら大事な2年間を過ごす場所について必死で調べるはず、という事でリサーチは重要です。一方で、受かる事だけを考えれば、結局はInputよりもどうそれをDeliverするか(伝えるか)の方が重要だと感じましたので、パソコンの前に延々と座っているよりかは、ある程度調べた後はメッセージを絞ってクリアに伝える訓練をした方がいいと思います。また、卒業生や在校生に少しお時間をもらう方が何倍も有益です。

 

以下、一般的な情報源です。

日本人在校生ウェブサイト:取り掛かりとして参考になるのが日本人在校生サイトです。日本語ですし、学校の概要だけでなく、ソーシャルイベントや生活感あふれる内容も多いので、インタビューでのネタとしても使えます(Outside of classで何したい?というのは結構聞かれます)。また、日本での説明会など色々なイベントの告知をしているので、定期的に確認すべきでしょう(すぐ埋まるので)。

公式ウェブサイト:どの学校も非常にコンテンツが充実していますので、カリキュラム・プログラムの内容はもちろん、何を重視し、どのような哲学を持っているのか、Webを見る事で何となく分かってきます。ここで仕入れたネタをエッセイ・インタビューでいい感じに織り交ぜると多少差別化になりますし、ウェブに書いてある事を質問するのは宜しくないので、一読すべきでしょう。動画も見た方がいいです。

YouTubeYouTubeに「Wharton MBA」とか入れて検索すればオフィシャルなものも含めて関連動画が色々と出てくるので、イメージとして捉えたい場合は有用かと思います。

SNSFacebook / Twitter / Instagramなど大抵はOfficial Accountがありますので小ネタ収集に勤しみます。

公式インフォセッション:参加記録が残る学校が殆どです。どこも学校愛を重視しますし、アクティブさも見ていると思いますので参加した方がいいです。アドミも来日しますし、卒業生と話せる事もあるので有益です(学校によってはアプリケーションに誰に会ったか記載させられる)。時期が早いものもあるので、アンテナを張っていた方が良いです。受験する(可能性のある)学校については全て参加しておくのがベターでしょう。

在校生&卒業生:ウェブや公式インフォセッションは当然いい事中心の内容なので、在校生や卒業生に生の話を聞くのが一番です。ある学校のカクテルパーティでは「冬はマイナス30℃」だとか、「この学校は実は○○人が多く、あるグループワークのメンバーが自分以外全員○○人だった」といったリアルな話も聞けたので良かったです。

アゴス夏祭り:アゴスが開催している各校からのMBA卒業生が集結するイベント。7月にあります。名刺を各校のブースに置いておくと後で学校説明会等の案内が来るので、お話しを聞いた後は興味ある学校のブースに名刺を置いてくるといいと思います。

カウンセラー:カウンセラーに「ここの学校実際どうなのよ」と聞くと色々と教えてくれます。また自分のバックグラウンドとスコアを基にどこなら勝負できそうかも聞けて良いです。アダムは実績が豊富なので精度が高かったです(お前ならA校、B校はセーフ、C校よりはD校の方が受かると思う等)。私もアダムと都度相談の上、受験校を決めました。

カウンセラーのサイト:アダムとVince Ricci氏のWebは重宝しました。特にアダムは彼独自の視点を提供していて面白いです。ヴィンスは過去の日本人の模擬インタビュー動画を載せてくれているので、面接対策時にとても役に立ちました。

キャンパスビジット:実際に行くと印象が変わります。気分転換にもなります。

Q.MBA受験準備にかかった費用について、教えてください。 
ビジット費含めると軽く300万円以上でしょうか。。

Q.MBA留学にあたって、必要費用(受験費用や、進学後の授業料・生活費等)はどのようにして調達しましたか。
社費で一部負担してもらったのと、残りは預金で対応。

<スコアメイク>

Q.以下のそれぞれの項目について、準備方法、苦労した点、工夫した点などを教えてください。

TOEFL(科目別(R/L/S/W)の勉強法、使用した塾や教材に対する感想、受験履歴など)
20回以上受験しました。

  • Reading対策

私の場合、単語暗記がブレイクスルーになりました。当初は何回受けてもReadingが安定しませんでしたが、TOEFL3800のRank 1~3を地道に記憶したところ、すぐに20後半が安定的に出るようになりました。(3800はアプリ版もあり、便利です。)Rank 4は無理だと思い覚えませんでした。読むための単語力というよりかは、それよりもむしろ3-4問必ず出る単語問題をノータイムで取れるようになった為(それまではそれぞれ1分くらい悩んでいた。しかも不正解。)、配点の高い最後のサマリー問題にたっぷりと時間をかける事ができるようになったことが点数アップの要因だと考えています。TOEFLはパラグラフ毎に1問というように対応している為、設問を先に見てから該当パラグラフを読むと効率的に回答できます。加えて、開始直後にその文章の最後のサマリー問題までスキップしていくと、その文章のサマリー文が書いてある為、文章の大きな流れを頭に入れてから最初に戻り問題を解いていました(途中の脱線に混乱しないように)。各文章20分に拘る必要はなく、一つ目に25分かかってしまっても2つ目が15分で解けたりと難易度を変えてきていると感じた為、20分を超えたからと言って焦る必要はなく、「60分で3問」を確り解く、という意識で解いていました。あとは人類学・考古学・地学・動物学等の話が多かったので、ここらへんの英文記事を空き時間に読むようにしていました。

  • Listening対策

TOEFLはReading以外のセクションはリスニングをベースに構成されているので、この力を鍛えないとSpeakingもWritingも点数が伸びません。一方で一番上がりにくい力でもあると思うので、地道に毎日聞き続けるしかないと思います。私はI-phoneのTOEFL TPOの中国アプリを使用していました。本番同様(過去問?)のクオリティでかつ問題まで解けるうえ、スクリプトまで表示されるので重宝しました。通勤時間に聞いて毎日解いていました。

メモを取るか否かは迷われる方が多いのではないでしょうか。私は(沢山受験したので)色々試し、おおざっぱに取った時が点数が高かったのでその方法で固定しました。これは色々な意見がありますが結局人によって違うので、色々と試されるといいと思います。メモ取りの利点としては、内容を時系列に見直せるのでひっかけに騙されにくくなるという点だと思います。慣れると分かるのですが、リスニングセクションは選択肢に1つはかなり近いひっかけ選択肢があります。リスニング内容が1、2、3、4部構成として、2番の内容に関する問題なのに、選択肢が4に関するものであればこれはひっかけだと思います。このひっかけ選択肢はかなりそれっぽいので悩みますが、時系列で切れることが多いと思います。

もう一つの癖としては、結構話が脱線するという事です(メイントピック⇒関係ない小ネタ⇒メイントピックという流れ)。若しくは、最初に全然関係ない事を話していたのに、急に本テーマに移るような構成が多かったと記憶しています(関係ない小ネタ⇒メイントピック)。この癖を意識しておかないと何の話をしているのかと動揺し、一気においていかれて点数が下がるという罠にはまります。急にテーマを振られても、もしくは先生が小話を始めても、「はいはい、脱線でまた本テーマに戻ってくるでしょ」くらいどっしり構え、心にゆとりを持って話を追う事をお勧めします。

あとは3800の単語はリスニングにも良く出るので覚えるのと、上述の通り地道に毎日聞くしかないのだと思います。

  • Speaking対策

目標の26が中々出ずに苦労しました。26を獲得するためには、3つのカテゴリーの内2つでGoodを取る必要があります。なお、Speakingは構成上25点が存在しないようです。

1及び2問目のFree talk問題:自由演技である1、2番が一番苦労しました。メモとしては下のような記号だけ準備していました。(C=意見、Rはサポート理由)

C:

R1:

R2:

例えばDo you agree to the idea that all students must do extracurricular activities in school?であれば

C: Yes

R1: Relaxing

R2: New discovery

と問題を見た後に単語のみを書き込み、一度シンプルな構成に落とし込む事を心がけていました。Rにはそれぞれ具体例がないとダメなので、用意しておいた個人的なRelaxingストーリーとNew Discoveryストーリーを頭の中でアジャストしてはめ込むと、確りとした構成で話すと事が出来ると思います。

私はストーリーを5つくらい用意しておき、半ば強引にはめ込んでいました。正直ロジックよりも発音・Fluency・Confidenceが重視されていると思います。あとは回答の偏差値も見られている気がしましたので、Enterprise valueとかDiscounted cash flow modelとかMacroeconomic factorsとか採点者の方を煙に巻けそうな・何となく賢く聞こえそうな単語をストーリーには入れておきました。例えば、「Extracurricular activitiesには賛成だ、なぜならいつもNew discoveryがあるから。For example, 私が高校生の時に課外活動でFinance研究会に体験入学し、Discounted cash flow modelを使用しEnterprise valueから適正なShare priceを計算する方法を習った、そのおかげで金を稼げたし今はInvestment bankingで働けている。だから課外活動は素晴らしい。」(下線部は事前に用意したストーリー)と待機時間中に質問に合わせて無理やりアジャストする方法で対応していました。ストーリーは流暢に話せるようにひたすら練習あるのみです。

3問目のMinor change at school問題(授業が夕方になるとかカフェが閉まるとか):3番では自分の意見は求められないのが一番のポイントでしょうか。Reading内容をメモ取るか迷われるかと思いますが、(学校側の変更内容)だけは書いておいた方が良いでしょう。話し始めは意外と躓いてしまう事が多く、ここはしっかり再確認できるようにしておいた方が良いです。メモもシンプルな方が良いと思います。(C=Change(学校の変更)、O=Opinion(生徒の意見)、R=サポート理由)

C:

O:

R1:

R2:

4及び6問目のLecture summary問題:聞いた内容をSummarizeするだけのListening問題です。ひたすらメモを取る事と、極力内容を絞る事を意識していました。全て話そうとすると確実に時間をオーバーするので、聞き終わった段階でメモの大部分を削除するくらいの気持ちで丁度いいと思います。経験上、時間オーバーよりも時間余りの方が高得点が出た気がします。メモもシンプルに、

M:

Ex1:

Ex2:

くらいがいいと思います。(M=教授のMain Topic、Ex=教授が使用した具体例)。パラフレーズもせず、聞いた内容のポイントをそのまま再現するよう心掛けていました。

5問目のStudent’s problem問題(夏休みに補習があるけどベビーシッターをしなきゃいけないとか):これも3番と同じで非常にワンパターンなので、パターンを覚えて繰り返し練習するのが良いと思います。3番との大きな違いは、どちらがお勧めか受験者の意見が求められる、という事です。本音よりもどちらがより話しやすいかを基準にした方がいいと思います。

P:

S1:

S2:

My:

R1:

R2:

PがProblem、SがSolution(解決策)、Myが自分の意見、Rがその理由です。ただ、自分の意見と言っても大抵どちらのサポート材料もListening中に提示されるので、それをそのまま拝借していました。

  • Writing対策

普段あまり英語を書いてこなかった事もあり、Writingは苦手でした。

Integrated Writing下のようなボックスを作って、左側にReadingの主張、右側にLectureの反論を整理する形がメモとしてはいいのではないかと思います。一つ意識した方がよいのは、Reading内容はそのまま書いても加点されないらしいという事です。私は別の単語を使用したり、能動態を受動態にしたり工夫してパラフレーズしていました。3800で覚えたRank3くらいの単語を使用すると良いと思います。Lectureの内容はパラフレーズする余裕などないので聞いたまま書いていました。

Readingの主張1 Lectureの反論1
R2 L2
R3 L3


Independent Writing
Dr. Writeというサイトの添削サービスを使用しました。文法やタイポはもちろん、ロジックの飛躍、回答が質問に対応してない、日本の事情を知らない人にはこの表現は理解できない、英文で書くときに意識した方がいい事等をアドバイスしてくれてとても良かったです。Independentは正直テンプレートが威力を発揮しにくいので、時間を図ってひたすら書くトレーニングをするのが良いと思います。タイポ、文法ミスで凄く点数が引かれるので、最後の3分は見直し時間に充てるのが理想だと思います。文字数は450くらいは欲しいところです。

構成としては、

Main Conclusion(私は○○に賛成である)

1.自分と逆の意見(確かに△△という理由から、○○に反対という意見も理解できる)

2.自分の意見1(一方で□□という理由から、私は○○に賛成である)

3.自分の意見2(更に、☆☆という理由も、私を○○に賛成させる)

Main Conclusion繰り返し(なので、私は○○に賛成である)

のように、1に反対意見をあえて書くことにより、自然な形で文字数を稼いでいました。これが上手く行った際は点数が高く出る事が多かったです。一方で、1に時間をかけすぎ、一番重要な自分の意見(2,3)が弱くなってしまった事もあるので、良いアイデアがなければ無理して1を入れず、2と3を確りと書くことで対応していました。

  • その他 色々

・周りのマイクテストがうるさいので耳栓は必須です。また、遅く教室に入る事も要検討です。(ただ、遅く入りすぎるとListening中に周りがSpeakingで話し出すので注意。)

・Writingの時に’(アポストロフィ)が見つからなくて焦った事があるのでインストラクション画面の内に探しておくといいと思います。

・ピーク(7-12月当たり)は会場が埋まるので半年先くらいまで予約しておくといいです。

・最高得点が2回出た場合、失うものはないのでリスコアチャレンジするという選択肢があります。追加料金でSpeakingとWritingを再採点してもらえます(私は一度やったが点数変わらず)。

 

GMAT(科目別の勉強法、使用した塾や教材に対する感想、受験履歴など)
5回受験しました。

GMATについては、帰国子女・内部生というバックグラウンドから苦戦すると思っていました(かつ先輩からも「お前はきっと苦戦する」と言われていた)ので、早めから行動しました。振り返ってみると、2016年1月にアゴスに通い始めてから12月の5回目の試験まで、結局1年近く勉強していた事になります。初回690が出たからまだよかったものの、その後は点数が下がりましたので、1回目で出ていなかったと思うとゾッとします。

反省点としては、1~3回目はMath を慎重に行き過ぎ、時間配分で失敗しました。1回目からきちんと50を取っていれば、との思いは拭えません。また2、3回目をさくっと受けてしまったのも反省点です。初回が悪くなかったので次受ければ700行くだろうと思い込み、(エッセイを書き始めた事も言い訳としてはありますが)ろくに勉強しないまま受けてしまいました。本来は690の段階で慢心せず、再強化を確りとしてから受けるべきで、回数を浪費してしまいました。1回1回を非常に大事に扱うべきです。

  • GMATは決断力のテストと考えた

いくら勉強しても点数が上がらない(下がる)GMATを勉強していると「これは一体何の試験なんだ」と考えずにはいられません。私の中で一番しっくりきた答えが、GMATはDecision-makingのテストというものです。GMATはMBAの為に作成された試験との事ですので、限られた時間と情報内で一番確率が高そうな回答を瞬発的に選択していく(完璧には解けないので捨てる)力を鍛えている、と思って取り組んでいました。GMATで一番やってはいけない事は、一問に拘りすぎて時間を浪費した挙句に間違えるという事だと思います。結局700を超えなかったので偉そうな事は言えないですが、正確に早く切る、分からなければ捨てる、という点を意識すると良いのではないでしょうか(それが出来れば苦労しませんが)。

  • Mathは49欲しい

49死守、出来れば50欲しいです。Mが49だと700超えの為にはVで37-8くらい取る必要があり、これは相当の実力が必要です。M50だと多分V34-5くらいで700が出ます。昔は日本人なら簡単と言われていたようですが、英文で、癖のある問題(特にData sufficiency)が多く、かつ時間がない(1問2分くらい)ので、私はあまり簡単だと思いませんでした。数学の得意なアジア人がMathのレベルを引き上げており、年々難化しているとの噂。向き不向きが結構あると思うので、マスアカ一周後早めに一回Prepを解いてみて、思ったよりも難しいな、と感じたら確りと準備をした方がいいと思います。一方で、一度癖を掴んでしまえば時間を余らせつつ50を取りVへ力を温存できるので、やはり慣れだと思います。Mathが安定するまでは本番は避けた方が良いのではないでしょうか。失敗する人は結構Mathで失敗している(or体力を消耗している)人が多い印象です。Math 49~50をキープしつつ、5回のうち1回ラッキーパンチ(V34以上)が出るのを待つという作戦を取る為にも、安定して49以上を取れる力が大事になってきます。私個人の対策としては、まずマスアカで必要知識を思い出し、Official Guide及びPrepを全問解いた上、AffinityのMathクラス(演習コースがお勧めです)にも通いました。又、分からない問題はネットで調べて復習もしました(大抵出てきます)。数学が得意な人も意外と本番のプレッシャーで点数がぶれますので、油断されずに確りと対策される事をお勧めします。

  • Verbalは人に説明できるように

私は攻略できたわけではないのでテクニカルな面は書けませんが、大枠として塾の先生方が口を揃えて言うのが、勉強するときは、切った選択肢について「人に不正解の理由を説明できるように」するのが大事との事で、私もこの点同感です。初めのうちは、10分で5問をさっと解いてしまうより、1問に10分かけても、各選択肢について何故間違いなのかをじっくり考えて理解する事の方が重要だと思います。私は4月にアフィニティのSCコースに通ったところ、幸運な事に生徒が私含め2人しかおらず、毎回内宮先生に「なぜこの選択肢を切ったのか」と個別に説明させられた(させてもらえる時間があった)事で理解が格段に進みました。分かっているつもりでも実際に説明しようとすると、最後はふわっと解いてしまっている箇所、上手く説明できない箇所が必ず出てきます。地道にこの点を一つずつ潰していくのが一番の近道だと思います。この視点はSCだけでなく、CRやRCにも通ずるところがあると思います。まずは時間を掛けてでも不正解のパターンを見つけられるようにしてから、少しずつ本番を意識してかける時間を縮めていけると良いと思います。SCは文法よりも意味重視に変わってきており、形は綺麗で文法ミスもないが意味で不正解、といった日本人には難易度の高い問題になりつつあるそうです。CRも長文・難化傾向にあり、私が間違える時は論理というより単語が分からずそもそも文の意味が取れないことが多かったと思います。RCは反対に文章が短くなり簡単になったらしいですが、私は正直お手上げでした。塾はいくつかありますが相性があるので、自分のバックグラウンドに近い方の意見を参考にするのが良いと思います。

  • 塾・教材について

以下、私が通った(使用した)塾および学習機材です。

GMAT Power Prep通称Prep。必須アイテム。本番同様のCAT試験を受ける事ができ、点数もきちんと出るので実力判断ソフトとして重宝しました。MBA.comからダウンロードできます(試験セット1と2が無料、3~5が有料)。GMATは時間配分が非常に重要な試験ですので、繰り返し解き、ペースを体に染み込ました。私は各セット5~6回ずつ受験しました。模擬試験以外にも普通に問題が解けるトレーニングモードがあり、本番同様の問題が出てくるという意味で大変有益で、私はこれも全て解きました。

Official GuideGMATの問題はOfficialなもの以外は若干傾向が異なるそうですので、唯一のオフィシャル問題集としてとても貴重、購入は必須だと思います。解説がネイティブ向けなので日本人からすると意味不明な解説も稀にあるのが玉に傷ですが、解説もきちんと読むといいと思います。アプリ版もあるので移動中なども勉強できます。

アゴス:中山先生は過去のSCの論点が全て頭に入っているという業界有名人。教え方もスマートでVerbalのベースを掴む取り掛かりとして◎でした。私はアゴスでGMATのベースを作ることができたと思います。授業はSCの割合が多少多いですので、CRとRCに苦手意識があれば別途強化しても良いと思います。授業の動画も後でみられるようになっており、重宝しました。なお、中山先生はマンツーマンレッスンも提供しており、私も1度お願いしましたが、私の解き方の癖を的確に指摘くださりとても良かったのでお勧めです。また、中山先生のGMATブログは受験対策など示唆に富む内容が豊富なので、一読をお勧めします。

マイスター:ミルトン宮崎さんという方の個人塾。GW集中型で1週間朝から夕方までの集中コースでした。授業に参加すると自宅のPCで使用できる模擬ソフトをもらえるので、Prepの回数を温存できてよかったです。非常にロジカルでCRのキレ味は一番でした。又、英語がネイティブで「SCは文法も単語記憶も不要、意味が大事」と言い切り、他の講師とは一線を画すネイティブ視点の教育法で帰国子女の私にはしっくりきました。大学受験の文法知識でかっちり攻めたい方にはもしかしたら向かないかもしれません。問題作成者側の意図も交えながら教えてくれるので「中の人」なのではとの噂も。高額でしたが背に腹は代えられないと思い受講しました。とても満足しています。

アフィニティ:飯島先生のCRとMath、内宮先生のSCとRCを受講しました。どの授業もとても良かったです。飯島先生は「分からない人の気持ちが分かる」からこそ救済できることが強みとのことです。実際に授業はとても丁寧で、他の塾の授業に付いていけなかった人は是非門を叩いてみる事をお勧めします。アフィニティの素晴らしい点は、SCコース、CRコース、RCコースとVerbalの各教科を個別に受講できる点です(大抵パッケージのみ)。弱い部分だけアフィニティで補強するという手もあるかと思います。

Manhattan GMATSCのみKindleで購読しました。マイスターの教え方に若干近く、ネイティブ目線で基礎からSCを解説してくれるので、とてもためになりました。帰国生向きだと思います。あと、Manhattan GMAT のどれか一つでもシリーズを買うと5回分のPC模擬試験が付いてくるのでPrepの代わりに出来ます。

マスアカ:GMATのMathを日本語で解説してくれている数少ない教科書。2周くらいしました。

Essay & Interview

Q.上述のカウンセラーに決めた理由、及び当該カウンセラーに対する感想を教えてください
先輩達の評判を基に、アダム・マーカス氏を選びました。彼のパフォーマンス及びプロフェッショナリズムには大変満足しており、アダムを選んで本当に良かったと思っています。あまり多く顧客を取らないので、5-6月頃に枠が埋まるらしく、早めに一度コンタクトするといいと思います。HPのIntake formを埋めて送ってSkype sessionを設けてもらいました。私は4月にコンタクトし、枠を確保してもらいました。私がコンタクトした際はTOEFL 106、GMAT受験なし、という状況でした。

以下、アダムについて書きます。

Skype only→スカイプでのやり取りになります。ただ、全く不自由に感じませんでした。急ぎであれば当日でも深夜でも対応してくれますし、移動する必要がないのでとても便利でした。

ロジカル→理路整然としておりフィードバックが納得のいくものばかりです。Vagueな指摘は一度もありませんでした。またエッセイの文章やインタビュー回答内のロジックの破綻をきちんと指摘してくれます。

Essay能力→Essayの修正提案能力が極めて優れています。「文字制限は気にしないでいいから君が書きたい事をとりあえず全部書いて送って」と言われるので送ると、言いたい事が失われずに、むしろよりEffectiveな言い回しを制限文字内で提案してくれます。本当に助かりました。ただ、一定のクオリティに達していないと「まだコメントするレベルではない」とダメ出しを食らいます。

レスポンスが非常に早い→上記フィードバックが1~2日で返ってきます。繁忙期でも同様です。これがなければ5本のエッセイを2ndで間に合わせる事は出来なかったです。

直球の指摘→変にオブラートに包まず、まっすぐダメなものはダメだと言ってくれるので大変ありがたかったです。

頼りすぎないこと→アダムは「執筆」はしてくれません(他のカウンセラーも同様なのではないでしょうか)。これは彼なりの顧客マネジメントであえてそうしているのだと思います(同じ内容のエッセイが大量に出回るのを避ける)。アダムは極めて優秀ですが、そういう意味では、我々から出てきたコンテンツの範囲内でしか意見できません。その為、アダム(カウンセラー)に頼りすぎるのは非常に危険で、アイデア出しや方向性は自分がオーナーシップを持たないと、没個性のエッセイが出来上がります。もちろん、会話の中で、上手くブレインストーミングをリードしてくれますし、足りないピースは指摘してくれるので、行き詰った時は「こういうStory書こうと思っているのだけどどうかな?」と相談すると良いと思います。

  • インタビューサービス⇒アダムに加えJessica King、Ed Lee、Steve Greenとも模擬練習を行いました。

アダム:10回以上、スカイプで練習しました。各学校用に非常に丁寧に準備してくれますし、フィードバックも極めてロジカルかつ具体的、そして何より本当に厳しい指摘をしてくれますので、間違いなく一番ためになりました。学校毎の好みや傾向だけでなく、地域差も把握した上でトレーニングしてくれます。他のカウンセラーから少し方向性の違う質問をされアダムに相談したところ、「その学校は日本ではそんな質問はしてこないよ。」とアドバイスしてくれました。ロジカルなだけでなく、顔が固い、もっとにこにこ話さなきゃだめだ等、トータルな指摘をしてくれますので、一度は練習してみると良いと思います。

ジェシカ:7回程練習しました。アダムがスカイプオンリーだったので、対面で練習をしたく、数回練習しました。圧が厳しく、Mock中は無表情で矢継ぎ早に質問をしてくるのでとても良いトレーニングになりました。コミュニケーション能力が非常に高く、模擬面接が終わると笑いながらフィードバックしてくれるので、面接練習で一番楽しめた相手でした。ジェスチャー等も指摘してくれます。

エド:2回練習しました。少し優しめですが、「この質問は例えば投資銀行ならこんな刺さる話し方があるぞ」といったような話をいくつも披露してくれるので参考になります。口頭でのフィードバックに加えて、簡単な問答メモも送ってくれるのでGoodです。

スティーブ:HBS向け1回練習しました。鋭い指摘もくれ、ためになりました。

  • カウンセラーの予約は早めに

インタビュー繁忙期(2月)は込みます。練習したくても埋まっているという最悪のケースを避ける為にも、早めにコンタクトして予定を抑えてしまうのが無難です。

Q.以下のそれぞれの項目について、準備方法、苦労した点、工夫した点などを教えてください。

・エッセイ

受験時はエッセイよりもスコア等の方が重視されるのではないかと思っていましたが、実際、エッセイの方がより重要であったというのが実感です。エッセイを読めばその人の言語力、地頭の良さ、プレゼンテーション能力、功績、人柄、学校との相性など、多くの事が分かるのではないでしょうか。何より、魅力ある人だな、と思ってもらえないといくら点数が良くても合格できないでしょう。私はとてつもないストーリーがある訳ではなかったのですが、以下の点を特に意識しました。

  • 「質問」に答える

まず質問にきちんと答える事が大前提だと思います。例えば、ある学校のお題が”Through your resume and recommendations, we have a clear sense of your professional path to date. What are your career goals going forward, and how will the XXX MBA help you achieve them?” でしたが、この文を読めば、「過去よりも未来について書いて。」と言われている事が分かります。また、良く見るとcareer goalsと複数形になっているので、Short term goalとLong term goalの両方について触れるべき、という事も読み取れます。どんなに良い内容であっても、質問に答えてないエッセイというのはすぐ分かりますし、「不注意」もしくは「頭が悪い」という事で、不合格行きとなってしまうのではないでしょうか。四苦八苦しながら書いていると意図せず内容が逸れていってしまう事も多いので、問題文を途中で何度も読み直し、「質問に答えているだろうか」と常に自問自答する事がクリアなエッセイを書く上で重要だと思います。

  • 顔の見えるエッセイに

先輩から指摘されましたが、「顔の見えないエッセイ」というのは読んでいて非常につまらないものとなります(「このエッセイ、名前を俺に変えてもそのまま出せる」と言われました。)。キャリア・ゴール自体は突拍子もないものでなくても良いと思いますが、どうしてそう思ったのか、モチベーションはどこから来ているのか等、心の中・原体験は人それぞれ違うと思いますので、そのような点を上手く出し、顔が見えるエッセイにするよう意識した方が良いです。

  • プロアクティブ>>>パッシブ

日本人の学校へのイメージからか、ビジネススクールを教育機関として捉えすぎ、「~の授業を取りたい」とビジネススクールに行きさえすれば何かを学べるような、非常にパッシブなエッセイになっている事が多いと思います。そうすると「またこいつは静かに授業だけ受けて家に帰るだけの日本人か」と思われかねません。米国人からすると、ビジネススクールはもう少しアクティブで自由な場所で、何かを自分で作り上げてチームをまとめ上げてリーダーシップを得る、と言った感覚なのだと思います。その為、単に「(既存の)ABCプログラムに参加して~を得たい」、というよりも、「自分の強みや社費である立場を活かしてXYZプロジェクトを作り上げる」とプロアクティブな内容の方がベターです。

  • Well-roundedであることを伝える

「仕事だけの人間」はいらない、というのは学校側がかなり意識しているところだと思います。多くの学校のエッセイのお題を見ても、チームワークに重きを置いていた印象です。投資銀行&日本人はワーカホリックというイメージがありそうでしたので、課外活動や趣味に上手く触れながら、バランスの良い人間である事を確りと伝えました。私は趣味のドラムやサッカー、パートナー(妻同士のネットワーキング等)活動に積極的に参加したい等を書きました。

  • Contributeできる人間であることを伝える

「優秀なだけ」な人材も求められていないと思います。「Learnings from classmates」はMBAのコアですので、自分Onlyの人間に見られないよう努力しました(投資銀行はまたしてもそうみられがち)。私は大学時代にネパールやトルコで国際ボランティアに参加していた経験があったのでその点に触れたり、インストラクターとして後輩の育成に熱心に当たったという点を強調し、Dedicatedな人間である事を伝えるようにしていました。ここらへんは自分で書くと嫌らしくもなり得るので推薦状で書いてもらってもいいかと思います。

  • インタビューを意識して書く

エッセイに書いた事は全てインタビューで聞かれる可能性があります。エッセイに取り掛かっている際はstrong / beautiful storyを書こうという短期的なインセンティブが働きますが、インタビューでばれてしまいますので、自信を持って語れない内容については書かない方がいいです。多少「盛る」のはいいですが、「嘘」は書かない方がいいでしょう。

  • 現場を知っている方に見てもらう

親しい知り合いがいれば、各校の卒業生・在校生に見てもらった方が良いです。私も先輩方に見て頂きましたが、大変有意義なコメントを頂く事が出来き、それぞれ提出の直前に大幅に内容を修正しました。MBA経験者かつ該当校の雰囲気・哲学を知っている方々という意味では大変貴重であり、エッセイのロジックや学校特有の固有名詞等、「刺さるエッセイ」を作成する上で大切だと思います。

  • Short Questions

アプリケーション時はエッセイ以外にもShort Questions等に回答する必要があり、しかも意外と数が多いので、早めにアカウントを作成し、一度内容を確認した方がいいと思います。私はShort questionsの内容もアダムにチェックしてもらいました。

・推薦状

  • 兎に角早めに頼むこと

推薦状は早めにご依頼しておく事に尽きると思います。他人を巻き込むことなのでスケジューリングが肝です。迷惑をなるべくかけないよう、早めにお願いすべきだと思います。

  • 内容>>>地位・MBAホルダー

各学校のウェブサイトにも書いてありますが、内容>>>地位・MBAホルダーだと思います。もちろんベストは地位もあり、MBAホルダーで、自分のことを良く知っている方という事だと思いますが、どれを優先すべきかと言うと、自分との付き合いの深さという事だと思います。一方で、では若手レベルで良いかというとそれは信憑性が疑われそうですので、ある程度レベルの方に書いてもらうべきでしょう。私は所属部長&前部店上司にご依頼しました。

  • 何を書くか

内容としては、「自分で書くと少し鬱陶しい」事を書いてもらうといいと思います。私は、いい奴である、ハードワーカー、成長が早い、数字に強い、貢献心がある、勉強熱心、イントラとしても頑張っている等の内容を記載してもらいました。

  • Waveについて

推薦者を登録する際、「この推薦状にアクセスするあなたの権利をwaveしますか」と聞かれますが、これはwaveしないと「受験者が推薦状をチェックする権利を持つ」事になり、推薦者の自由な執筆を阻害する要因と見られるそうです。きちんとwaveする方にチェックしましょう。

・インタビュー
インタビューもエッセイと同様に本当に大事で、ここでも人間的な魅力と頭のキレをきちんと伝えられるかが勝負の分け目になります。私は日本語でも面接が得意でなかった為、相当トレーニングを積みました。Invitationが来るまで練習する気にならない気持ちは痛いほど分かりますが(私はコロンビアはそれで失敗しました)、アプリケーションを提出した直後からすぐにQA作り等、準備を始めるべきだと思います。

  • インタビューはピッチ

インタビューはプレゼンテーションだという意識を意識していました。笑顔で、クリアに、スマートに、面白く、パーソナルに話し、30分程度の間で自分をピッチして、こいつ面白いしいい奴そうだな、と思ってもらう事が重要だと思います。私は最初英語で上手く回答する事ばかりを考えていましたが、アダムに「お前はロジカルに回答出来るのは分かったけどNo personalityでVery boringだ」と言われて、録音したテープを聞いたところ、本当に面白くなくて驚きました。エッセイと同様、パーソナルでない回答は聞いていて本当に辛いです。英語でウケを狙うのはハードルが高いですが、テンプレではなく自分だけしか話せないDeepな内容を真剣に話せば、余程の人でない限りは興味を持ってきちんと聞いてくれますので、何を伝えたいか確りと準備していく事が大事だと思います。また、声のトーンや抑揚をつけて話すのが日本人はあまり得意でない(というかそういう文化ではない)ので、この点は大げさなくらい意識した方が良いと思います。英語で抑揚がない話し方をすると、本当に暗い奴みたいになってしまうので、口角を上げてはきはきと臨むといいと思います。結局、好かれたら勝ち、という本質は日本の面接と変わらないかもしれません。

  • 相手を知る

当然ですがインタビューは相手によって全く別物になります。又、入学審査官であれば「出世してくれるか」、在校生であれば「ラーニングチームに欲しいか」、卒業生であれば「私たちのコミュニティに後輩として欲しいか」など、立場によって微妙に視点も異なると思います。相手が事前に分かる事も多いので、私はネットワークとSNSを駆使して情報収集をしていました。

  • エッセイを頭に叩き込む

インタビューは基本的にはエッセイで書いた内容をプレゼンする場所だと理解しています。エッセイで書いた内容と乖離しないよう、本番前には繰り返し自分のエッセイを読み返した方がいいと思います。

  • 実戦練習に勝るものなし

一通りKey Questionsを用意した後は、ひたすら実践練習あるのみだと思います。

Tell me about yourself (Walk me through your resume)

Why MBA

Why now

Why this school

Your strength & weakness (3 each, including example stories)

Your contribution to school

Teamwork, leadership, failure stories (failureはどう改善したかまで)

Any questions

くらいが大体のKey Questionsでしょうか。

私はMock Interviewだけで十数回トレーニングしました。お金はかかりましたが、やればやるだけ上手くなるので、確りと対策される事をお勧めします。又、留学同期にも何回か練習に付き合ってもらいましたが、受験生ならでのアドバイスを貰えて大変参考になりました。お勧めです。

<学校選択>

Q.受験校はどのように選択しましたか。
地域(米国東海岸)、リソースの豊富さ、トップスクールである事(優秀な人と学べるか)、(可能であれば)ファイナンスとその周辺分野に強い、という点を軸に考えました。

Q.進学校の決め手は何でしたか。 
①アラムナイネットワーク:Wharton合格後、すぐにWelcome Partyを卒業生の方が開いて下さり、シニアな方含め多くの第一線でご活躍されている方々とお話しできた事で、Whartonネットワークはとてつもなく価値のあるものだと(合格後に)認識した

②カリキュラム・リソース:Financeのみならず、あらゆる分野で一流でありリソースが揃っているWhartonが魅力的に映った。金融業界にもEntrepreneurshipが求められる昨今、San Franciscoプログラムにも魅かれた。

③トップスクールである事:(非常に主観的ですが)Wharton同期が明らかに優秀かつ人間的にもMatureだと感じた。また、社費のプレッシャーもあり、ランキングは無視できないファクターでもあった(丁度US NewsでWhartonが一位になった時期であった)。

<その他>

Q.キャンパスビジットを行った場合、実施時期や内容について教えてください。(ビジット実施校、実施時期、実施内容、訪問した人、選考においてどのような効果があったか、など)

(1)モチベーションアップ、(2)学校リサーチ、(3)アピールの3点からとても有益でした。(1)については、毎日TOEFLやGMATに悶絶しているのは何の為だっけ、というそもそものところを見てくる事でモチベーションが上がります。実際にクラスに参加してみると「思った以上に英語が早くListeningを鍛えないと厳しい」、「流れを壊さないよう的確に発言する力が必要」等、テスト対策でない英語の必要性を感じます(長期戦なのでモチベーション維持は非常に重要)。(2)については、学校の雰囲気や住環境(見落としがちですが、実際に行くと志望度にかなりのインパクトありです。)は行かないと分からないので、リサーチとして有益でした。また、Why this schoolのサポート材料として、実体験を基に回答できるので、インタビューやエッセイで威力を発揮します。(3)については、学校によってはアドミッションへの突撃アピールが有効だと思います。私もいくつかの学校でアジア担当者と面談を実施し、効果的なアピールが出来たと思います。(ただ、禁止している学校もあるので注意)

時期としてはエッセイに盛り込めるのでアプリケーション提出前がベストですが、提出後でも学校によってはビジット体験をメールでアドミに送れば考慮してくれますし、面接では話せるので、難しければ後でも良いと思います。私もColumbia以外は提出後にビジットしました。

Whartonについて言えば、Visit ProgramやInformation sessionが全て学生で運営され、Student-Ledなカルチャーを強く感じましたし、見学するクラスを選ぶことができた&2クラス見学させてくれた唯一の学校で、選択肢の広さとリソースの大きさを実感しました。

  • スケジュールとロジ

フライト(国際線・国内線)、バス、ホテル含め、全てネットで予約しましたが、面倒だったので業者さんにお願いしても良いかと思います。私は全て学校のOfficial programに乗っかりました。足跡を残せますし、日本人以外の在校生とも話せてよかったです。Programは毎日開催している訳ではないので、スケジュールを組む際は各校のプログラム開催日も気にして周り順を決める必要があります。アクセス、最寄りのホテルなどは日本人Webに書いてある事が多いので要チェックです。

Advice and Messages

Q.失敗談や後悔していること、もっと早く知っておきたかったことなど、今後受験する方々へのアドバイスがあれば教えてください。

各プロセス明確に(英語力とは別に)得意・不得意がありますので、自分の長短をできるだけ早く把握した上で、前倒しで対処するという気持ちで取り組めれば良いのではないでしょうか。その為には、自分と似たバックグラウンドの方に話を聞き、スコア対策やエッセイの内容等をご相談すると良いと思います。

Q. 一言メッセージ
私の受験生活はご多分に漏れずタフなものでした。プライベートは(披露宴以外は)お断りし、好きだったお酒も絶ち、家族・友人との時間も取れず、身体的・精神的にも相当しんどかったです。ただ、受験中は多くの方々に本当に親切にして頂きました。ビジット中に泊めて頂いたり、正月のど真ん中にエッセイを添削して下さったりした先輩方、見ず知らずの私の為に時間を作ってくださった他社のMBAホルダー・在校生の方々、競合しているにも関わらずインタビューの内容を事前に共有してくれた他社受験生と、日本程コラボレーティブな国はそうはないのではないかと思いました。受験中は苦しいとは思いますが、一人でもがきすぎず、上手く周りに頼れるといいと思います。合格通知の瞬間に全ての苦労は吹き飛びますので、最後まで諦めず、悔いの残らないよう頑張ってください!皆様が良い結果を得られることを願っています。