在校生ブログ

Early Pre-term

2016.11.07 Category:授業: Core / LT

Class of 2018のMSです。今回は、毎年Pre-termの前に行われる、Early Pre-termというインターナショナル生向けの講座をご紹介します。

 

今年は7月25-29日の一週間でした。メンバーは(人数の多い順に)中国・日本・インドネシア・ロシアの計12名。

午前中だけの講義で、何かを勉強するというよりは、Whartonライフにおける実践的なtipsを教えてもらえる場で、Q1を終えた今思い返しても大変役に立つプログラムでした。

例えば、初日は論文の効率的な読み方を学びました。初めから最後まで淡々と読むのではなく、まず時間を決めて、要約を読む・章の最初だけ読む・結論部分だけ読む・とりあえず出来るだけ早く目を走らせるetc、文章の重要度に応じた読み方を練習。Reading Assignmentが死ぬ程多い授業もあることから(真面目に全部読んだら徹夜するはめになる)、ここで学べたことで実際の授業準備がぐっとラクになりました。

また、Case study対策も大変勉強になりました。私含め殆どのインターナショナル生はCase studyの経験がありませんので、そもそも授業についていけるかという不安が大きかったのですが、実際に模擬ケース(ちゃんと宿題が出ます)をやってみて、その不安もかなり緩和されました。Caseはいくら準備しても100%自信がある状態にはならないし、そういう風につくってあるのだ、ということを学べました。

自分では普通にやっていることでも、周りから評価されることがあるのだとも分かりました。グループでケースの準備をした際、私は自分のパートを、かなりざっくりと、要点だけまとめて誰にでも分かるように話したのですが、それが非常に好評で、あ、これでいいんだ、と気付くことが出来ました。

他のトピックは、雑談で避けるべき話題(religion, sexual orientation, politics – とはいえWharton生はかなり活発に政治の話をしますが)、文章の書き方(出来るだけ簡潔に、ロジカルに)、教授とのコミュニケーションの仕方(指されなくても手を挙げ続ける、授業後に質問にいく、教授のyoutube動画を探して英語に慣れる)等々。

教わるだけではなく、生徒側に考えさせて意見を共有するトピックも多くありました。learning team内で衝突があったらどう解決する?どうやってconstructive feedbackする?アメリカの文化で分からないことがあったらどうする?等。幸い私のlearning team内では(まだ)喧嘩は起きていませんが、アメリカ文化については、cultural buddyをつくろうという妙案が出て、私はその通りlearning teamの1人にcultural buddyになってもらい、授業で出て来たけれど知らなかった企業(例:小売大手Target)、著名人(例:コメディアンのJerry Seinfeld)、単語(例:tokenism)などについて授業後に教えてもらうようにしています。

あと、驚いたのは、講師が「ずっと図書館にこもって勉強するのは絶対にやめてください。病気になります。しかも、人と交流しないと、せっかくのWhartonでの実りが減ってしまいます。勉強の時間を自分で決めて、その中で課題をやりきることが必要です。」と明言したこと。勉強も課外活動(人との交流とかパーティーとか)もしっかりね!というメッセージに、目からウロコでした。やみくもに長時間やればいいってものではない。根性論みたいのが一切なくて、すごくいいなと思いました。

日本だと、周りの目を気にして小さくまとまっていたことがあったのですが(それでも伸び伸びやっていた方だと思いますが)、アメリカだと更に自由にやっていいんだなということが分かり、大きな収穫でした。

 

Early Pre-termだけに限らず、Whartonは大規模校ながら生徒へのサポート体制が非常に手厚いと感じています。

ハード面はUPennのリソースが使い放題ですのでその潤沢さは言わずもがな(例えば無料のwriting添削サービスもあります)、ソフト面でもMBAオフィスの本気度を感じています。例えばPre-term前のインターナショナル生向けのパーティーでは、MBAオフィスの学生担当(結構偉い人)が、自分の携帯番号を全員に公開し、「いつでも電話して!」と言っており、生徒もどよめいていました。彼が言っていた、

“Please never wake up in the morning feeling you are alone”という言葉も心に残っています。繰り返し言われていた、“We want you to be successful at Wharton”というメッセージの通り、学校全体で生徒をサポートしていこうという熱意を感じます。

今後もWhartonのリソースをフル活用しつつ、充実した二年間を過ごしたいと思っております。

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