理系にとってのWharton

2年生のKHです。私はWharton 入学前までの9年間、通信業界でエンジニアをしていました。世界各国から集まるDiversity溢れるWharton の学生の中では私のような「純理系」は決して珍しくないのですが、日本からWhartonを受ける方の中にはあまり多くないように感じます。そこで「純理系」の方に少しでもイメージを膨らませて頂くために、私が今学期に受講している授業を簡単に紹介したいと思います。

Applied Probability Models in Marketing (MKTG776 by Fader, 1 cu)
Excelを使って様々な事象をモデル化するためのスキルを身につけるための授業です。過去の売上げデータや解約データなどをモデル化することにより、正確な将来予測が可能となります。積分・シグマの記号や各種分布の名称(ポワソン分布・二項分布など)が乱れ飛ぶ極端に数字系の授業なので、毎週のワークロードは大きいですが、「こんなものまできれいにモデル化できてしまうのか」と感心する内容が多く、実際に使えるワザが身につく授業だと思います。

Enabling Technologies (OPIM662 by Hosanagar, 1 cu)
ビジネスの中で重要な役割を果たしているテクノロジーについて理解を深めるための授業です。内容は多岐に渡りますがワイヤレスの標準技術、クラウドコンピューティング、動画配信、ネット広告などを含みます。Start-upに対する提案を行ったり、その他自由研究的に新規技術/過去の新規ビジネス等を分析する課題などがあり、実際の業界知識も身につきます。

Product Design and Development (OPIM654 by Robertson, 0.5 cu)
学生が一人ひとつの製品アイディアをプレゼンテーションするところから始まり、毎週トーナメント形式で次のステップに進めるアイディアを絞り込み、最終的に6-7人で一つの製品プロトタイプを作るところまでを実施します。授業中には各製品アイディアのプレゼンテーションやフィードバック等を行うほか、市販されている製品を分解してパーツ数の違いや産地の違いからコスト構造を理解するなどといった内容も含まれ、Hands-onな要素が満載です。

Technology Strategy (MGMT731 by Kapoor, 0.5 cu)
テクノロジーに関する戦略のフレームワークを学ぶ授業で、「イノベーションのジレンマ」や「キャズム」といった有名な書籍の内容も含みます。0.5cuと授業数が少ない(80分×10回+プレゼンテーション)なかケースを7つ扱うので負荷は大きいですが、フレームワークを学ぶほかにも、ケースを通じて家電・携帯・医薬品などの業界に関する理解も深まります。

Venture Capital and the Finance of Innovation (FNCE750 by Taylor, 1 cu)
Venture CapitalのFinance的側面に関する授業です。Start-upが発行する様々な種類のPreferred Stockの価値を評価し、投資判断を行うスキルを身につけます。大手Venture CapitalのKPCBや、電気自動車のStart-upであるTeslaなどからGuest Speakerが来て、実際の業界の話が聞くことができたという点でも興味深い授業でした。

今学期は上記のような内容ですが、1年生ではコア科目、2年生前半はFinance関連を中心に受講しているので(私はFinance Majorです)、自分の興味だけに偏りすぎることなく、2年間でバランス良く受講できたと思っています。Whartonのような大規模な学校では、授業の選択肢がバラエティに富んでいるので、各人の興味に合わせた授業を選択できるというのが本当に大きなメリットだと感じています。決して金融業界の方々のためだけの学校ではないので、「純理系」の方も是非Whartonを検討頂ければと思います。