Phillyという街

2年生のKHです。学校選びの際には、MBAのプログラム自体だけではなく、2年間生活を送る街というのも重要な要素だと思います。こちらではPhiladelphiaのことを、親しみを込めてPhillyと呼んでおりますが、今日はこれまでの1年少々の生活経験をもとに、入学前に自分自身があまり分かっていなかった点を中心に、Phillyの街を簡単に紹介したいと思います。

・街の便利さ
Phillyの街は、Schuylkill Riverという川を挟んで、大学のある西側がUniversity City、東側の中心部がCenter Cityと呼ばれています。アメリカ第4~第5の大都市圏なのですが、街の機能は非常にコンパクトにまとまっているので生活にはすごく便利です。Center Cityの自宅から大学までは徒歩で20分程度の距離であり、買い物・食事・病院等も、自宅から徒歩5分~15分ほどの距離でほとんどの用が足ります。また、多くのWharton生が同じくCenter Cityに住んでいるため、Meetingへの移動に時間をとられるといったことはありません。車がなくても十分快適に生活できる(実際20名ほどいる日本人同級生も誰も車を買っていません)という点は、車社会のアメリカにあってPhillyの大きなメリットだと思います。またCar Sharing (Philly Car Share, Zip Car)のシステムも発達しており、会員になっておけば煩わしい貸し出し手続きなどせずに気軽に車を借りることもできます。あまりにもサラリと乗れるため、3歳になる私の子供は“パパのクルマ”と信じているほどです。

・治安
初めての海外暮らし、かつ、妻・子供同伴ということもあり、この街の“治安の悪さ”が(そもそも治安が悪いという噂をどこで聞いたのか忘れましたが)、学校選択の際の大きな懸念事項でした。しかし、実際に生活してみると、普段の生活圏で時間帯に気をつけて行動している分には、治安の不安は一切感じません。また大都市圏の中心部であるCenter Cityに住んでいるため、ビル群まで歩いてすぐの距離なのですが、私の自宅周辺は都会の雑多な雰囲気はなく、歴史を感じさせる住宅街といった感じなので、安心して落ち着いた生活を送ることができています。アメリカの大都市なので便利な反面、油断・過信していると時間帯によっては怖い目に遭うこともあると思いますし、普段の生活圏から外れると、東西南北いずれの方角についても治安の悪そうなエリアはあります(用がないので行きませんが)、と慎重な前置きをした上で、一年住んでみた私の感想を一言でまとめると、“別に心配する必要はなかったなあ”となります。

・アクセス
PhillyからNYへは、電車(Amtrak)だと1時間半程度と便利なのですが、私は断然バス(Megabus, Boltbus)派です。バスだと順調でも2時間程度かかってしまい、また道路の混雑状況によるブレも大きいのですが、何といっても非常に安く、購入時期に応じて$1~$10少々というお値段です。バスはなかなか綺麗で、かつ、実際$1や$3で乗れることが結構多く、こんな価格がマーケティング的に正当化されるのだろうかと甚だ疑問なのですが、恐らく価格競争の末、気合で安くしているだけだと思ってます。また、Washington DCへもバスで3時間程度で行けます。これらのバス会社は日本にも進出して欲しいぐらいです。
飛行機に関しては、Philly~日本の移動は残念ながら直行便がないため、経由便を使うか、電車orバスでNYまで移動してから直行便を使うこととなります。アメリカ国内の移動については、Phillyの空港がUS Airwaysのハブ空港となっていることもあり、フライトが多く、旅行には便利です。

・スポーツ
Phillyにはアメリカの四大プロスポーツが全て揃っており、私もこの一年間で本場のプロスポーツの観戦を一通り楽しみました。テレビについても、英語をマジメに聞かなくても楽しめる番組としてスポーツ中継は貴重な存在であり、テレビ観戦の機会も多いはずです(?)
最近の傾向として、Phillyのチームはバスケ以外は全て強く、プレーオフ期間も楽しめることが多いようです。つい先日、野球のPhilliesはWorld Series直前で敗退してしまいましたが、プレーオフ期間中は、街でもPhilliesのウェアを着ている人が多く、公園に行けば半分ぐらいの子供がPhillies Tシャツを着ていることもありました。またバスの行き先もGo Phillies!!になってしまったりします。スポーツを見ることに興味のある方なら、地元チームの応援を通じて、一層Phillyの街を身近に感じることができると思います。

私は合格後にキャンパスビジットをするまでは治安の面で変な思い込みがあったのですが、今ではすっかりこの街が気に入り“自分の街”だと実感できていますし、妻・子供もここでの生活を楽しんでいます。また、夏休み期間中にインターン・旅行等で長期に渡ってPhillyから離れる同級生も多いのですが、Phillyが恋しくなっている人は結構多いようです。

今日紹介させて頂いたのは、本当に断片的なほんの一部の情報ですが、Phillyでの生活をイメージする際に少しでもお役に立つようであれば幸いです。