Core courses(必修授業) & Learning team

こんにちは、Class of 2017のSYです。今回は1年目の必修科目(Core Courses)とグループワーク為のチーム(Learning Team)についてご紹介します。

概要・制度:

Whartonは卒業までに必要な単位が合計19単位でその内必修が9〜9.5、選択科目が9.5〜10となっています。今私は1年生の秋学期にいるわけですが、必修科目のWaiveをしていない限り(詳細後述)必修科目が中心の授業となっています。これが1年生の冬学期や2年生になると選択科目の割合が増えてゆくことになります。

Whartonの場合は必修科目がFixed CoreとFlexible Coreの2種類に分かれています。Fixed Coreは選択の余地なく自動的にクラスが割り振られる科目で、Flexible Coreは所謂選択必修で、例えば同じ必修の「組織マネジメント基礎」の授業でもManaging the Established EnterpriseとManaging the Emerging Enterpriseの2種類が用意されており、大企業におけるマネジメントに興味のある人は前者に、スタートアップに興味がある人は後者を選択するといったことが可能です。これにより実際に自身の興味や今後のキャリアに合わせてどちらかを選択出来る様になっており、学生自身に授業選択の裁量を与えているWhartonの一つの特徴です。(詳細は→https://spike.wharton.upenn.edu/mbaprogram/curriculum/choosingcourses_home.cfm

授業概要:

ここからは実際に幾つか受講した必修科目について記載します。1つ目は、MGMT610(Foundations of Teamwork and Leadership)という授業です。これは9月からの秋学期の開催に先駆けて1週間の集中講義で行われる必修授業で、全1年生が必ず受けなければなりません。Whartonはグローバル経営者人材の要件として「Diversityな環境におけるTeam Management/Leadership能力がコアになる」との考えから、 Leadership教育に非常に力を入れています。他の必修・選択科目もグループワークによる学習機会が非常に多く、実際に多くのプロジェクトやグループワークを通じて自身のリーダーシップ・チームマネジメント力を磨いてゆくことになります。故に、全ての他授業が始まる前の最初の授業に「リーダーシップとチームワークの基礎」を持ってきています。

1週間のIntensiveなプログラムであり、毎日事前のリーディング課題(リーダーシップ研究に係る最新の文献、非常に内容が濃くこれだけでも十分価値があります)と講義(具体的に各生徒の過去の経験を基にした議論)、更には後述するLeaning Teamのメンバー6名単位で一つのバーチャル会社の経営シミュレーションをone setで行います。講義+シミュレーションで毎日4〜5時間あり、更に我々のチームは個々人のシミュレーション内での行動が授業で習ったフレームワークと照らし合わせて、組織の成果向上に貢献しているか、改善できないか、といった観点で授業後にDebriefing、Peer-Feedbackを毎日1時間実施していたので、密度の濃い1週間となりました。私の場合は周囲から「議論の早い段階では全体のバランスを取ろうとするのではなく、まずは率直な意見をぶつけるべき」という指摘を受け、自分自身が議論における衝突を避け、比較的調整に走ろうとする傾向に気づかされ、その後意識的に行動を変えるようにしました。

講義における学びとしては、特に、

1)DiversityのあるTeamのマネジメント手法として、最良なbrainstormingの為には、minorityの意見を尊重する配慮が重要、といった点や、

2)強固な企業文化は統制や意思の伝達に優位性がありstableな状況に強いが、組織文化に合わない人材に対して排他的になりがちで、その均質性故に大きな環境の変化に対応が遅れる傾向があることから、組織内におけるリスクテイカーの存在や多様性に対する感受性が重要となる、

といった点は日系大企業に長年勤めてきた自身に取っては大きな気づきでした。

次は、FNCE612(Accelerated Corporate Finance)です。これは所謂コーポレートファイナンスの基礎の授業で、NPVの計算やCost of Capitalの計算の仕方、最適なCapital Structure等をケースと講義のミックスで学びます。尚、Whartonには必修科目のWaiverという制度があり、過去大学や実務経験等で対象科目に対して十分な知識がある場合に大学の履修証明書の提出や学期開始前に行われるWaiver用の試験をパスすることで、Waive(完全に授業をパスして、その分選択科目を取ることができる)もしくはPlacement(例えば通常12週間かかるクラスを6週間のクラスに置き換えることができ、空いた時間で他の選択科目を取ることができる)することが出来ます。余談ですが、Waive制度も個々人のニーズに合わせたプログラムを組もうというWhartonの特徴を表していると思います。私の場合は業務上、FinanceやAccountingの基礎知識があったので、ファイナンスの基礎クラスをPlacementすることにしました。Placement後のクラスは所謂経験者用の授業なので、授業が進むペースが早く、また周りの学生がファイナンスバックグラウンドのある人ばかりで、良い意味で刺激的な環境でした。講義で学んだことを実践の中で学ぶ機会として6週間の中でケースをベースにした3回のグループプロジェクトを実施しました。私のグループは投資銀行出身のアメリカ人とスタートアップ経験のあるアメリカ人、私(商社出身)という構成で、Valuationワークに強い投資銀行、実際のビジネス視点でValuationの妥当性を評価するスタートアップ、その中間に位置する私、という感じで毎回議論が白熱しました。またPlacementしたおかげで現在その空いた時間で選択科目(Entrepreneurshipという企業の為の基礎科目)を受講できており、この点も満足しています。

Learning Team

前述の通り、Fixed Coreの授業におけるグループ学習の単位としてLearning Teamがあります。これは、リーダーシップ・チームワーク教育、更には多種多様な経験を持った他の学生からの相互学習という観点から、6名のメンバーを学校側がLearning Teamとして割り振るものです。例えば、私のチームは前職戦略コンサル3名(北米、マレーシア)、システムコンサル1名(北米)、記者1名(北米)、商社(日本)となっています。

1年目の最初の学期では、マーケティングの基礎の授業や統計学、ミクロ経済といった授業においてLearning Team単位でのアサインメントやプロジェクトがあり、特にマーケティングの授業では毎週ケースアサインメントをチーム単位で提出する必要があることから可也intensiveにグループワークを行います。我々のチームは、各自が木曜日までにケースの内容を理解し、木曜日に一度ミーティングし大きな方向性を合意し週末の作業範囲を割り振り、月曜日に再度集まって内容の精査を行い、火曜日に提出するというサイクルで回していました。戦略コンサル出身のメンバーはフレームワークをベースとした情報の整理・戦略への論理的落とし込みが驚くほど早く勉強になりましたが、それと同時に語学の壁もあり、自分自身がチームに如何に貢献して行くかという点で苦労しました。私は商社の経験を活かすべく、(論理を超えた世界で)実際のimplementationにおいて起こる可能性のある障害や検討すべき点、という観点にフォーカスし、議論に貢献するよう心がけていました。

私のLearning Teamのメンバーは仲が良く(個々に差はありますが、平均的にどのグループも仲が良い印象です)、それぞれの強み・弱みを補完しあいながら授業を受けています(例:ミクロ経済の授業では比較的私の方が知識があり、他のメンバーにわからない点を教える機会が多々あります)。また月一度必ずメンバーで食事に行くようにもしており、授業を超えたところでも(例えばオススメのレストラン情報や就活情報等)色々な情報交換をしているので、WhartonにおけるNetworkの基礎単位として役に立っています。