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Wharton Global Immersion Program (GIP)

再び2年生のNKです。前回の投稿の続きとして今回は南米GIP参加の体験談をご紹介したいと思います。

南米には1年目の授業が終了した後、5月中旬から6月上旬まで約4週間弱滞在しました。南米GIPはあくまでも授業の一貫として提供されており、現地訪問前の約5週間は訪問国(今回はチリ、ペルー、ブラジル)の歴史、文化、経済について授業で学びます。現地研修後には授業で学んだ内容、1年目のMBAプログラムで学んだ内容を有機的に結びつけるレポートを作成し、これらを全て終了すれば単位獲得となります。

現地での研修については学校及び学生コーディネーター(訪問国出身の学生)が企業訪問先やアルムナイとのネットワーキングのスケジュールを設定していくのですが、参加学生にも訪問企業の提案等の機会がありプログラムをより充実させる機会が与えられています。

今回のGIP参加を振り返ると大きく分けて以下の3点で学びがありました。

①各国の主要企業/政府機関との意見交換

チリ、ペルー、ブラジルにおいて各国の業界を代表する企業のCEOや政府機関(中央銀行、財務省)のトップから夫々の国、企業の経済、業界、戦略についてウォートン生のために時間を戴き、小売、不動産、銀行、PE、資源会社、鉄鋼、石油等の幅広い業界についての理解を短期間で深めることが出来ました。

訪問企業の中で個人的に印象に残っている中の1社がブラジルのサンパウロで訪問した小売最大手CASAS BAHIAです。同社のビジネスモデルはウォートン経営戦略シリーズ”ネクスト・マーケット「貧困層」を「顧客」に変える次世代ビジネス戦略”でも紹介されていますがブラジルの貧困層をターゲットに信用を供与することでビジネスを拡大してきた企業です。

ブラジルをはじめとする南米諸国には貧困層が多く存在しますが、こういった層をターゲットとしてビジネスを成功させた創業者CEOから直接事業に対する想いや今後アフリカ等の貧困層が多い地域にビジネスを拡大していきたい、という強い意欲を直接感じることができたことは新興国でのビジネスを考える上で大変大きな刺激となりました。一口にグローバル展開といっても各国、地域で顧客層、ビジネス環境も異なる中、採用する戦略も異なるということを改めて実感した機会でもありました。

②起業家、社会企業家(含む社会起業家)との意見交換

主要企業/政府機関訪問同様に私にとって学びや気付きが多かったのが、起業家からの学びです。南米GIPでは大企業、政府機関だけでなく、現地の起業家、社会起業家との意見交換の場も数多くあり、ビジネスにかける想いや社会における問題解決に貢献したいという強い情熱を持つ人々と交流することが出来ました。

具体例として起業家、社会起業家を夫々紹介したいと思います。

起業家の例として紹介したいのは、ブラジルでSt.Marcheという高級スーパー(成城石井のようなイメージ)を展開するウォートン卒業生(WG’99)。彼はウォートン卒業後米国の投資銀行で数年勤務した後、母国ブラジルで起業したいという野望をもちブラジルに帰国。様々な業界分析の結果、高級スーパー業界に着目してビジネスプラン作成後、地元スーパーを買収、高級路線にリノベート、その後店舗を増やし急成長中。5年で現在600名程度の従業員を抱える。彼曰く、ブラジル人のウォートン同級生の10人のうち半分が卒業後ブラジルで起業しているので、是非ブラジルのようなチャンスの多い国で起業にチャレンジして欲しいとのこと。起業の苦労とやりがいについて熱く語る姿が印象的でした。

社会起業家の例として紹介したいのは、ペルーでEnsena PeruというNPOを起業しているペルーの若者。彼はペルーの発展のためには特に貧困層の教育レベルを改善することが重要だと考え、ペルーのスラム街にある小学校でTeach for Americaのような形で外部から先生を募集し教育改善に取組んでいます。若いながらも国の課題を真剣に考えこのような活動を展開する姿は大変印象的であると同時に米国でTeach for Americaの活動に関わった経験のあるウォートン生との意見交換は私個人としても新しく知ることが多く大変勉強になりました。

③参加者学生同士の交流

今回は約40名での参加でしたが、毎日行動を共にするため参加者同士の交流を深めることができます。企業/政府機関の訪問の前後に業界分析や企業分析について議論したり、様々なバックグラウンドからの見解を知ることができただけでなく、毎日寝食を一緒にする中でプライベート面も含めてお互いの理解や親睦が深まりました。忙しいプログラムスケジュールの中でも週末は観光地まで足を伸ばす機会などもありこういった濃密な時間を過ごせたことは大変貴重な思い出ですし、この参加者同士の交流は2年生になってからも続いています。

Wharton International Opportunity

2年生のNKです。1st RoundのInterviewもはじまり、2nd Roundの出願が近づく中、キャンパスビジターの方が増えています。今年夏に東京で日本人在校生/卒業生による学校説明会を開催したこともあり昨年よりもビジターの方の数が1.5倍ぐらいに増えており私達在校生も大変嬉しく思っています。

受験を考えておられる方、キャンパス訪問、授業の聴講、アドミッションイベントへの参加、在校生との交流等を通じてウォートンの魅力を実感していただければと思ってます。是非フィラデルフィアまでお越しください!

前置きが長くなりましたが今日の本題です。

ウォートンはトップビジネススクールの中でもInternational Opportunityが豊富な学校であることは間違いないと思います。同級生約850人のうち約40%が世界の約70カ国の出身のInternationalであるだけでなくInternational Opportunityを学校側が積極的に取り入れています。

HPで紹介している中で主なものをあげるだけでも以下のような機会があります。

①Degree Program in International Study (Lauder Program等)

ビジネスだけでなく、国際情勢、または外国の言語と文化の研究も同時に追求したい学生向けに他大学、他学部とのJointプログラムが用意されていますが、中でもMBA/MA–Lauder プログラム(MBAとMA(国際関係修士)の2修士を2年間で取得)では毎年約60名の学生が多国籍企業の経営者等を目指し学んでいます。(現在アラビア、中国、フランス、ドイツ、ヒンディー、日本、ポルトガル、ロシア及びスペインの9言語のプログラムがあります)

②Wharton Global Immersion Program (GIP)

特定の地域の経済、文化等について5週間の授業および4週間の当該地域への旅行を通じて理解を深めるというものであり選択科目として用意されているものです。地域としてはアフリカ、南米、東南アジア、中国、インド、中東、東欧等があり毎年135名程度の学生が参加しています。

③Global Consulting Practicum (GCP)

米国外の国の企業に対して海外ビジネススクールの学生とチームを組み、コンサルティングを行うものであり選択科目として提供されています。1978年以来、250以上の企業に対して約1,000名のMBA学生がコンサルティングプロジェクトを行ってきている長い歴史があります。プロジェクトを行っている対象国としてはチリ、中国、コロンビア、インド、イスラエル、ペルー、スペイン、チュニジア等があります。

④Wharton International Volunteer Program (WIVP)

途上国の経済発展や生活の質改善を目的として各国のNGO/NPO等と共にボランティアに取組むものです。ボランティアといっても取組む内容はビジネススクールらしくビジネスプランの作成、戦略策定、オペレーションの改善、資金面計画、コスト管理などビジネススクールで学ぶスキルを活かして現地の人々、組織をサポートをします。夏休み期間中に2‐4週間の期間で行うものであり昨年は主にアフリカ、南米、東南アジア、インドなどの地域で60人以上の学生が各地で14のプロジェクトに取組みました。

⑤Global Career Trek

MBAの学生およびMBA Career Management Officeが一緒になり欧州、中東、南米、アジアなどの地域の主要企業を回り、MBA学生のリクルーティング活動を行っている企業との面談を行っています。通常は地域だけでなく業界ごとにCareer Trekが企画されますが、2008年の例では様々なCareer Trekを通じて世界の150以上の企業を訪問しました。

⑥International Exchange Program

米国外の14のパートナー校と提携してセメスター(約3ヶ月)をウォートン以外の現地校で学ぶものです。交換留学先で履修した単位はウォートンの単位として換算されます。交換留学先の例として人気があるものの1つに仏のビジネススクールであるINSEADとの交換留学があり、INSEADのフランス校、シンガポール校のキャンパスで毎年多くのウォートン生が学んでいます。

このようにウォートンでは沢山のInternational Opportunityが提供されていますが、具体的な体験談として次の投稿で、私が参加した南米GIPについてご紹介したいと思います。