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就職活動(コンサル)・1年生前半の学生生活

Class of 2021の者です。受験生の皆様から就職活動についてお問い合わせを受けることが多いので、自分の経験をブログに綴ります。尚、メインは夏休みのインターンシップに向けた、1年生の就職活動です。そして、業界としては、私が就職活動をしたコンサルティング会社(東京オフィス)が中心です。一方で、Wharton Schoolの1年生の8月~2月に掛けてのスケジュール感がイメージできるように書いていますので、

  • 「1年生のAcademics/Social/Recruitingのバランスを知りたい」
  • 「MBA後のキャリアとしてコンサルティング会社に興味がある」

といった方々の参考になれば幸いです。

また、各月のAcademics/Social/Recruitingの労力の割き方のイメージが分かるように、各月の冒頭に“A:S:R = 5:2:3“といった目安を記しています。

私見を多く含みますが、少しでもご参考になれば幸いです。

1.スケジュール

8月      A:S:R = 3:7:0

入学直後はリーダーシップ・チームワークの授業があるものの、他の時間は多くの同級生と知り合う為の時間に費やされる。リクルーティングについては、MBA Career Management Officeからオリエンテーションがあるものの、学生は「まだ先の話。今を楽しもう!」という感覚でいる。

9月 A:S:R = 4:4:2

授業が本格的に始まり、授業・個人課題・グループワーク等で皆忙しくなる。一方でソーシャルは継続。毎週木曜日に大きなパーティーが開催され、それはそれで忙しい(二日酔いで翌日も機能しない)。一方で、学校が取りまとめるレジュメ・ブック(全学生の履歴書が掲載された本で、MBA採用に興味のある企業に配布される)用のレジュメの提出期限が10月上旬なので、少しずつリクルーティングが意識される。

尚、MBA受験時にレジュメの提出は必須だが、MBA受験用とリクルーティング用では強調するポイントが異なるので、基本的に全員がMBA受験用のレジュメを修正する必要がある。MBA Career Management Officeがレジュメの書き方ワークショップを開催してくれたり、個別面談に応じてくれたり、2年生のフィードバックセッションを設定してくれたりするので、米国式の就職活動向けレジュメの作成のノウハウを持っていなくても、心配は要らない。東京オフィスを希望する場合でも、英語のレジュメの提出が必須である。日本語の履歴書は不要。

10月 A:S:R=3:4:3

月の前半は第1Qの試験期間なので勉強モードが継続するが、10月下旬から本格的なリクルーティング期間が始まり人によっては全く授業に参加しなくなる。特に投資銀行のリクルーティングをする人は頻繁にNYに行く必要があり、授業を欠席しがち。

コンサルティングやテック系の会社の場合、キャンパス内またはキャンパス近辺で説明会/Coffee Chat/Drinksを頻繁に開催してくれるので授業との両立は可能。一方でリクルーティングに力を入れる学生の多くは企業の方々とのネットワーキングに時間を費やし始める。

因みにCoffee ChatやDrinksは当然ながら学生は無料で参加できる。美味しいドーナツやバーガーを沢山無料で食べることができるので案外毎日楽しい。

11月 A:S:R=3:3:4

第2Qに入り、勉強のリズムは多くの人が掴めてきているのと、このタイミングに忙しいことを見越してあまり授業を履修していない人が結構いるのとでAcademicsは盛り上がりに欠ける。一方で、面接のある1月を除けばリクルーティングが最も盛り上がる月と言える。

多くのイベントが11月3週目のThanksgiving前に集中するので、ほぼ毎日何らかのイベントがある状態。それに加えて、コンサルティング会社の面接ではケース面接というのがあるので、その準備も意識される。Thanksgiving 休暇には旅行を企画している学生も多く、旅行ぐらいは楽しみたいということで、それまでにネットワーキングと面接練習の目途を立ててしまおうという人が多い。

ケース面接については、所謂MBB(McKinsey, BCG, Bain)から社費できている同級生に面接官役を依頼したり、Career Management OfficeやConsulting Clubが提供するケース面接練習のスロット(面接官役の多くは夏にコンサルティング会社でインターンをした2年生)を利用したり、同級生同士で練習したりして対策する。

日本人については、11月上旬に開催されるボストンキャリアフォーラムで各コンサルティング会社の東京オフィスの方々と面談(面接ではない)することが多い。

11月中旬に申し込みの締め切りが集中する。提出資料は多くなく、9月に完成させたレジュメがメインだが、完成度に自信がない人はここで再修正をして提出する。多くの人が1月に開催される面接の招待を受ける。

12月 A:S:R=3:3:4

12月上旬は期末試験期間。リクルーティングイベントもひと段落し、しばし勉強に追われる日々。冬休みに旅行を企画する学生が多く、それはそれで楽しむ。一方で冬休み中もリモートでケース面接練習をしたり、旅行している同級生同士で面接練習をしたりすることがあるらしい。1月中旬の面接ではケースの出来もさることながらFIT面接(志望動機や過去の経験等に関する面接)も重要であることから、12月に入ってFIT面接対策を始める人も多い。

1月 A:S:R=2:2:6

第3Qの授業は1月最終週まで始まらない。コンサルティング会社や投資銀行は1月中旬には全ての面接を終えるので、これらの業界を志望している学生は面接に全力投球。最も学生が精神的に不安定になる月と言える。早めに内定を勝ち取って安堵する学生もいれば、望んだ会社からオファーがもらえず軌道修正を求められる学生もいて、リクルーティングの話をするのはなかなか気まずい。

1月末から、各社が内定者懇親会のようなものを開催する。そこで初めて友人が同じ会社に内定をもらったことを知ることもしばしば。

2月 A:S:R=4:6:0

コンサルティング、投資銀行の就職活動をしていた組は早々にリラックスモードに入る。今まで疎かにしていた勉強を頑張る学生もいれば、ソーシャルに走る学生もいる。一方でテックやPE、VCの就職活動をしている学生はまだまだ正念場。Zoom等でチャットしてる姿がキャンパス内で頻繁に見かけられる。また、西海岸に行く学生も多い。

以上、半年間のスケジュールのイメージでした。

2.リソース

上記のスケジュールでも触れていますが、学生が得られるリソースについて纏めます。

Career Management Office

専属のキャリアアドバイザーがいます。コンサルティング会社の場合は2名。レジュメ・面接(ただし、FITに限る)のアドバイスを個別にしてくれますが、忙しいのでリクルーティング期間を通して3回ぐらいしか会えないという感覚です。

MBA Career Fellows

Career Management Officeが指定した2年生。忙しいキャリアアドバイザーを補完する形で、面接練習やレジュメの確認に時間を費やしてくれます。

Consulting Club

2年生がケース面接のワークショップを開催してくれたり、実際に面接練習に付き合ってくれます。コンサルティング会社へのリクルーティングを目指すのであれば参加必須と言えるでしょう。

同級生

MBBの社費生が多くいます。彼ら/彼女らは面接の練習に良く付き合ってくれます。各社の実態を知るのにもいいでしょう。また、面接練習慣れしてきた1年生もいいアドバイスをくれることが多いですが、MBB社費生に練習相手になってもらう場合と違って、自分も面接官役にならないといけないので、練習だけで2時間かかります。勿論、他人の面接官役をやることで多くの気付きを得ることもできます。

各社の専属リクルーター

MBBがWharton専門のリクルーターをキャンパス近くに張り付けにします。Coffee Chatやケース面接対策等、親身になって対応してくれるので非常に有用です。

3.役立ったツール

Rocketblocks: ケース面接のフレームワーク、計算、ブレインストーミングを練習できます。

Caseinterview.com:良インタビュー、悪インタビュー例は秀逸です。

一方で、私個人の意見ですが、あまりに型にはまったケース面接対策本は役に立ちませんでした。寧ろ『イシューからはじめよ』『企業参謀』『論点思考』『仮説思考』といった本の方が、本質に近くて好きでした。

4.所感

ケース面接について不安に思っている方がいると思います。実際にWharton生でも多くの学生は30回程度練習を積んで本番に臨むケースが多いです。ただ、練習は量ではなく質が大事だと考えます。本質を掴む力を鍛え、弱みを潰す機会を充分に確保していれば(それはRocketblocksでもできます)、回数が少なくても充分に内定を勝ち取ることは可能です。

また、どのMBBからの社費生に聞いても「FIT面接はケース面接と同じかそれ以上に重要」と声をそろえて言います。そもそもなぜコンサルティング会社なのか、腹落ちするまで考えることをお勧めします。

一方で、ネットワーキングは必要最低限で構わないです。特に東京オフィスを目指す場合、キャンパスにいるリクルーターと非常に仲良くなったところで得られる効果は限定的だと思うので、各セッションは各社の文化を知る機会(あるいは美味しいドーナツを食べる機会)と割り切って参加すればいいと思います。

以上、冒頭にも申し上げた通り、飽く迄私見を多く含みます。内定獲得までの道は一人ひとり違いますが、ひとつの事例としてご参考になれば幸いです。

もしご不明点があれば、いつでもお問い合わせフォームで質問ください。

MBA生活の概要・学業への取り組み

Wharton1年生のNYです。1st Semesterも終わりに近づいており、MBAにも慣れてきた頃合いですので、MBA生活の概要および学業への取り組みについて紹介させていただきます。

 

MBA生活の構成・重点

MBAの生活は、主にAcademic/Recruiting/Socialの3つに分けて語られることが多いのですが、どれに重きを置くのかについては、個々人の裁量に委ねられています。1年生全体の傾向としては、Preterm及び1st QuarterではAcademicの、2nd Quarter (10月~12月) 及び3rd Quarter (1月~2月) ではRecruitingの比重が高くなる様です。

  • Academic
    学業を最も重視してMBAに来る学生は少数派だと思われますが、Whartonの学生の大半は何事についても少しでもいい結果を求めるタイプのため、自然とAcademicにも熱が入っている学生が多い様に思います。
  • Recruiting
    大半の1年生にとっては最も関心が高く、またWhartonとしても力を入れている分野と言えます。Pretermの一番始めのセッションが「Whartonでのrecruitingについて」というセッションだたことからも、その力の入れ様が伺えました。特にMBA生を大量に採用する金融やコンサル等の業界の就活(“Matured Recruiting”)を行う学生は、2nd Quarter及び3rd Quarterに非常に忙しくなります。
  • Social
    Whartonが提供する各種プログラム (Student Life Fellowなど)、学生が主体となって行うClub活動(PartyやTrekなど)、個人的なnetworking、等々、様々な形があります。

上記に含まれない活動(例えばUpenn横断で提供されているVenture Initiation Program等)に力を入れる学生もいます。Whartonでは、どれか一つに絞ったとて使いきれない程のResourceがそれぞれの分野で提供されています。

* Pretermは1st Semester前の8月にOrientationやTeam-buildingを目的として実施されているWharton独自のプログラム

 

Academic/学業の取り組み方

家族と過ごす学生生活」(19年10月30日投稿)では、家族との時間を大切にしつつAcademicにも時間を使っている1年生のスケジュールをご紹介致しました。但し、前述の通り何を重視するかについては、それぞれの目的/関心に応じて自由に設計できる様になっていますので、「Academicに時間を使わない」という選択も許されている様に感じています。

  • Grade Non-Disclosure (GND) Policy
    Whartonでは「就活中はGPAを公開しない」という学生間の取り決めがあります。これはGPAを気にし過ぎずにAcademic以外に時間を使うことを促すものです。他に、良い成績の取りやすいクラス・自分の得意分野のクラスでなく、本当に興味・関心のあるクラスを受けることを促すことも目的となっています。
  • LT (Lowest ten percentile)
    成績下位10%に該当する場合はLTという扱いになるのですが、1セメスターに2.5単位までLTを取ることが許されています。このため、「如何に戦略的にLTを取るか(今学期のクラスの中で時間を使わなくてもよいものはどれか)」ということを真面目に検討する学生も多くいます。

※Whartonの他にもBerkley, Chicago, Columbia, London Business School, Stanford, Yale 等がGNDを採用

 

30年程前にGSBの2年生が1年生に送ったという手紙の中に、「いい成績は失敗の証。なぜならクラス以外のことに上手く時間を使わなかった証拠だから」という主旨の文言があり、勝手に共感を覚えている筆者は、あまりAcademicに時間を割いていません。1st Semester (9月~12月)は隔週のペースでグループ旅行に参加しています。

  • Cape Cod (20人): Labor Day Holidayを利用
  • New York (5人): テニスのUS Open観戦等
  • Puerto Rico (10人): Midterm前週のFall-breakを利用
  • Atlantic City (14人): UPennの他Programの学生も交えたグループ旅行
  • Kentucky (20人): Whiskey Clubのイベント
  • Amsterdam (3人): 通常の週末に弾丸ヨーロッパ旅行
  • Argentina (7人): Thanksgiving Holidayを利用
  • India (35人): GIPというWhartonプログラムの一環

※ 場所 (グループ人数)

 

Academic/学業の死守ライン

前述の通り何を重視するかは十人十色であり、私自身は学業をあまり重視していません。但し、学内及び卒業後の評判を考えたうえで学業に取り組む必要があります。

  • Learning Team
    Whartonでは入学時に6人1組のLearning Teamが作られ、必修科目の多くでそのTeamを軸としたGroup Workが要求されます。Team Memberの学業に取り組む姿勢は必ずしも統一されていないので、Academicを重視しないと決めた場合でも、他メンバーに迷惑を掛けない/他メンバーの考えを尊重することが大事です。前述のGNDもあり、成績が悪かったところで周囲からの評価が変わることはない様に思いますが、Group Workの取り組み次第では悪い噂が立つこともあります。そのため、時にはIndividual Workに割く時間をさらに切り詰めて、Group Workに少しでも多くの時間を使う、という様にしています。
  • Classmates
    Whartonの学生は皆優秀なのですが、当然ながら授業内容や個々人の得手不得手によって、頑張っているのに中々理解が進まない、という状況に陥っている学生もいます。そのような場合には、自分が良いGradeを取るために時間を使うよりも、その人を助けるために時間を使うことが大事になる場合もあります。例えば、頑張ればBではなくAを取れそうな場合にAを取ろうと時間を使うよりも、周囲にCを取ってしまいそうなClassmateがいたならば彼/彼女がBを取られる様に時間を使う、という具合です。時間を使ってあげた学生から「優秀だ」という様に認識して貰えるので、時には実際の成績に関係なく良い評判を得られます。逆に一人で頑張ってAを取っても、Palmer Scholar等の表彰にならない限り、ほとんど認知されない/覚えられない様に思います。

Wharton MBA生のアメリカ就活

Class of 2017のSTです。今回はWharton生のアメリカにおいての就職活動についてお話ししたいと思います。多くの日本からの留学生の方々は、企業派遣、もしくは就職するならやはり日本に帰る、という方が多いかとは思いますが、少なからずともアメリカに残って仕事をしたいという方もいらっしゃると思いますので、そういった方にとって少しでもお役に立てればと思います。

このトピックのブログは過去にも色々ありますが、なぜか金融危機時代に集中していて書かれているものが多いので、近年の就職活動の雰囲気をシェア出来ればと思います。

ちなみに一番詳しく書かれているのはこちら。
http://www.kelloggalumni.jp/kellogg_life/2009/05/12.html
http://www.kelloggalumni.jp/kellogg_life/2009/05/2-2.html

基本的な内容は変わりませんが、近年好景気サイクルという事もあり、就職は比較的しやすいと思います。同じことを書いてもしょうがないので、上記リンクで既に記載されている事は省かせていただきます。

 

まず、MBAの米国内での就職活動は大きく分けて二つMature Recruiting CycleとEnterprise Recruiting Cycleにわかれます。本就職はまた時期が変わってくるのですが、今回はインターンシップに関してお話ししたいと思います。

Matureは一般的に比較的成熟した企業が学校に説明会に来て、学校のCareer officeを通して、決まった時期に就職活動をする方式。時期としては、以下がWhartonでのスケジュールです。(他校は多少ズレがあるとの認識です。)

10月中旬〜12月上旬 説明会
12月上旬〜下旬 アプリケーション提出
1月下旬~2月中旬 面接

一方で、Enterprise Recruitingは、スタートアップや、学校には来ないような企業に就職をするという就職活動の方式です。こちらは主にスタートアップが多いということもあり、決まったサイクルはないのですが、11月〜12月頃にかけてネットワーキングを始め、2月下旬から求人情報がキャリアサイトに上がり、4月中にインターンの結果が決まります。

この記事では特にMature Recruiting Cycleについて主にお話しいたします。

アメリカに来てせっかくだからシリコンバレーのスタートアップで働きたい、アメリカで起業したい という方も多いように感じますが、現実的に無理とは言わずとも、スタートアップやアメリカでの起業はビザに問題が生じることが多く、外国籍の学生の多くは、結果的にまずはビザをサポートしてくれる企業に就職をし、その後転職をするという方法をとります。

ちなみに、Whartonでは専攻を選ぶことができるのですが、StatisticsもしくはBusiness Analytics Majorを選ぶとSTEM(Science, Technology, Engineering, Mathematics) OPT Extensionとして最長3年まで延長ができるため、外国人の就職には有利となります。詳しくはこちら。http://www.us-lighthouse.com/life/visa/after-opt.html

業界は様々ですが、人気順で言うと以下の通りです。

同1位:Investment Banking or Consulting

  • 年によって順位が変わるのですが、何十年来ツートップなのは間違いないです。大体年間800人+のクラスのうち、半数はどちらかの業界を受けています。(各社数十人を1月下旬に一気に採用するので、早く終わり、内定もらえる確率も高いというのが魅力)
  • ビザのスポンサーも手堅くサポートしているので、外国籍留学生にとっては、入りやすい業界。

2位:Technology

  • Technology業界の成長や、Amazonなどが近年大量に採用しているということもあり、人気は高いです。ただ、テクノロジー業界はエンジニア優遇で、MBAは二の次という扱いになる場合も多く、面白いポジションが少ないというのがネックな場合があります。実際インターンしてみてから、自分のやりたい仕事ではなかったというケースも多々あります。
  • 大企業であれば、ビジネス系列社員のビザも申請をサポートするが、エンジニア以外はサポートしないというスタンスの会社も多い。

———————-外国人が不利になり易いライン——————

この3業界以外は大量採用をしない会社が多いということもあり、外国人が不利になり易いです。あからさまにアメリカでの就労ビザがないと応募ができない、というのが求人ページに既に記載されていたりもします。

3位: PE

  • 人気なのは間違いないのですが、PE出身者がPEに戻るパターンが多いです。金融の経験があるから、業界チェンジでPEに入ろう、というのは実はかなり険しい道のりになるかと

 

Whartonが発表しているインターンシップ就職先の統計はこちら。98%の人が就職しているので、真面目に就活していれば何とかなる、というのが近年の状況です。https://statistics.mbacareers.wharton.upenn.edu/internships/industry-choices/

 

ここからMyth Buster 形式によく考えられがちなMBAの就職活動に関して、一つ一つ否定していこうと思います。

Myth #1: 沢山の企業が学校に来るんだから、説明会で色々見るチャンス。

Myth Buster #1: そんな余裕ありません。10月中旬から5週間に 百社以上学校に来るので、同じ時間に5-10社ほど説明会が行われます。この時点ですでにどの会社の説明会に出るかを絞っておかないと、唯一説明会でネットワークを作るチャンスを失う、ということもあります。(会社によっては面接に呼ばない場合も)

ちなみに今年の説明会のスケジュールはこんな感じ。日々取捨選択です。

Myth #2: 日本でトップ企業(金融、コンサル、商社など)に勤めていたのだから、アメリカでも職歴勝負でなんとかなる。

Myth Buster #2: あなたのアメリカ人同級生も同じです。しかもアメリカは転職が当たり前の社会。なので、投資銀行やコンサルでキャリアをスタートさせた人でも、キャリアアップのために一度は転職している人が過半数。しかも彼らは、アメリカ独特のアグレッシプかつスマートなコミュニケーション能力と、学部生時代のコネで、色々な企業に昔の同級生がいるので、ネットワーク構築にも有利。

一度説明会などに出てみると分かりますが、採用担当者を捕まえ、ハイエナの如く輪になって囲い、テンポよく順番に鋭い質問を投げかけてる姿を見ていると、流石としか言いようがありません。しかもちゃっかりしている人たちは、その場で長々と続けず、「この仕事内容に興味があるのだけれど、それに精通している人を紹介してくれませんか?」などとうまく次に繋げてきます。最初は私もよく「アメリカ人アグレッシブで怖い。」と思ったものです。

Myth #3: 業界を絞らずとも、色々な業界に応募すればいい。

Myth Buster #3: これも難しいです。無理とは言いませんが、特にコンサルや投資銀行などは、説明会に出ればいいというものでもなく、コーヒーチャット、カクテルセッション、会社とのディナー、そしてNYオフィス訪問等、体力的に相当厳しい長期戦です。Techが一番そういった時間を費やすイベントが少ないので、Techとコンサルもしくは投資銀行などで応募する人はいますが、それぞれの業界、かなりFace Time(イベントなどの出席)を求められるので、Tech兼その他業界でない限り難しいです。たまにPE出身の人がPEとIM(投資信託やヘッジファンドなど)を同時進行させていますが、その業界出身でないと 難しいと思われます。

どの程度の準備が求められるかというと

投資銀行: イベントの参加は絶対。不参加だとその場で落とされる。そして5週間連続、ほぼ毎週NYオフィスでイベントが行われるので、そのイベントに参加する。(フィラデルフィアはNYに近いので、参加が求められるが、学校の地域によって差が出る。)そのイベントの合間を縫って、企業の人にアポ入れ、コーヒーチャットを2-3人と行う。そこで気に入ってもらえた人が面接に呼ばれる。面接準備はVault Guide(面接赤本のようなもの)を参考。

コンサル: 参加は絶対ではないが、毎週各社2−3イベントあり、さらにコーヒーチャットを2−3人と行う。それ以外にも自分が特に気になっているオフィスなどがあれば、そのオフィスの人をリクルーターに紹介してもらい、そのオフィスの人と電話。多くの人はThanksgiving Breakを利用して、自分の第一希望のオフィスに出向く(大体現地オフィスでもそのタイミングでイベントが行われる)。気に入ってもらえた人が面接に呼ばれる。(とは言っても各社150人くらい面接に呼んでいるので、投資銀行ほど厳しくはない。)

さらに本面接がケース面接になるので、普通の面接練習に追加で、一対一のケース面接練習を11月頃から合計30時間ほど行う。単に応募すればいいというものではなく、面接に呼ばれるまでに相当時間を費やす必要があり、意外にMBAの外には知られてない情報です。

他はあまり詳しくはないのですが、Techが割と楽と言われる理由は、そこまでFace Timeが必要ないのと、イベント数も少なく、時間を費やさずとも面接には呼んでもらえる確率が高いからかと。

外国人は就職が難しいと言われるアメリカですが、毎年本国で大学を卒業し、英語も完璧ではなく、就労ビザもない外国人留学生が多々アメリカで就職しているのですから、ちゃんと戦略を立ててチャレンジをすれば、そんなに難しくないのでは、と思います。アメリカで就職するかどうかは別に、アメリカでの就職活動の豆知識として参考になれば幸いです。

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