選択科目(Electives)

Course Match

選択科目を登録する際には、Course Matchと呼ばれるオークションを使用します。詳しい説明は割愛しますが、自分の持っているutilityをどう配分するかを提出することで、各科目にビッドするような仕組みです。人気教授の科目には人気が集中しますので、自分の取りたい科目を全部受講するためには色々と戦略を立てる必要があります。とはいえ、取りたい科目が全くとれなかったという話はあまり聞きませんので、過剰に心配する必要もないと思います。

以下に、人気のある選択科目の一部を掲載します。

Accounting (ACCT)

Problems in Financial Reporting (ACCT742): Brian Bushee

財務諸表を分析する上で留意すべき問題点について、様々な業界・商慣行・企業をテーマにケーススタディ形式で学ぶ。会計の細かい論点に入る前に、必ず業界や企業のビジネスモデルや置かれたシチュエーションを分析する所から始めることから、企業のマネジメントの視点で会計を学ぶことのできる授業。同授業は人気授業の一つで、Bushee教授はTeaching Awardを受賞したことがある。 (Fall 2010)

Finance (FNCE)

Advanced Corporate Finance (FNCE726): Gustav Sigurdsson

FNCE601 Corporate Financeのadvanced courseに位置付けされる授業。特にFNCE601でさらっと流してしまったFinanceのAcadamic theoryを現実のケースに当てはめてよりPracticalな理解をする為大変役に立つ。逆に、今まで業務で慣習として受け入れてきた手法、考え方を再度アカデミックな側面から考察し、時間を掛けて1個1個丁寧に取り組むことができ、takeawayは非常に多かった。GeneralなCorporate Financeに対する理解を深めたい者にとってピッタリの授業と言える。 (Spring 2010)

Corporate Valuation (FNCE728): Robert W. Holthausen

文字通りCorporate Valuation(企業の価値評価)について教える授業。DCFやマルチプル法やその他のバリュエーション法についてかなり細かく教えるため、ファイナンス業界で働く予定の学生及びコーポレートバリューエーションを深く勉強したい学生を対象にした授業となっている。(Fall 2010)

International Banking (FNCE732)

金融セクターのup-to-dateな問題・テーマを取り上げ、その問題の発生にいたるまでのメカニズムを規制や過去の歴史を学ぶことを通じて分析する、finance系授業の中では珍しい定性系授業(例として、不動産バブル、銀行に対するsafety net & moral hazard、Basel 3等)。授業のハイライトの一つが、Richard Herring教授が毎回授業の頭に行う過去1週間とその分析。日本等他国についての分析も深く、take awayの多い授業。

Venture Capital and Finance of Innovation (FNCE750): David Wessels

VC(ベンチャーキャピタル)業界で使うファイナンス、例えばVCの収益構造、ベンチャー企業のバリュエーションなどについて学ぶ授業。VC業界への就職やR&Dの費用の割合が大きいヘルスケア業界、IT業界などへの就職を目指す学生が主要な対象となっているが、教授はマッキンゼーと共に「Valuation(企業価値評価)」を執筆した人気教授であり、ファイナンスの授業で最も人気のある授業の1つ。 (Fall 2010)

Management (MGMT)

Negotiation (MGMT/OPIM691): Stuart Diamond

Whartonで人気の交渉に関するノウハウを学ぶ授業。授業では毎回ケースに基づいた交渉を行った上で各チームの交渉結果をもとに交渉のプロセス等の改善点を洗い出していく。また宿題として半年に5回、実際に自分で交渉を行いその結果を報告する課題があり、理論やノウハウを学ぶだけでなく実践して交渉力を身につけて行くことを求められる。Negotiationを教える教授は良い教授が揃っているものの、Stuart Diamondはその中でも豊富な交渉経験とユニークなキャラクターで学生から人気。最近出版されたGetting Moreは名著。(Fall 2010)

Strategy and Competitive Advantage (MGMT701): Nicolaj Siggelkow

1年目の戦略の授業のadvanced courseの位置付けとなっている授業。Michael Porterに師事したSiggelkow教授が、毎回case study/readingを基に競争戦略論を教える、Whartonの看板授業の一つ。毎回の授業におけるcold callの回数も多く、また学期終わりには70pに及ぶpaperを提出する必要がある等commitmentが求められるが、学びも非常に多い。(Fall 2010)

Governance & Management of Chinese firms (MGMT788): Marshall W. Meyer

クラス名の通り、世界的にも注目を集める中国におけるビジネス展開、Management, Governanceをケースを通して学ぶ授業。ケースの多くは、中国企業がとりあげられており、中国企業が抱える特有の性質や背景、および問題点についてケースを通して学ぶ。LenovoのIBMPC部門の買収、グーグルの中国での事件等、中国ビジネスに興味がある人にお勧め。(Fall 2010)

Sports Business Management (MGMT815): Scott Rosner

MLB/NBA/NFL/NHLといったプロスポーツの経営について学ぶ授業。スポーツビジネスの収益構造、オーナーシップ、収益分配制度など、通常のビジネスと異なるポイントにスポットを当て、最新の動向も交えながらディスカッションベースで授業が進められる。実はよく知られていないプロスポーツ業界を垣間見ることの出来る興味深い授業。(Fall 2010)

Entrepreneurship (MGMT801): Ethan Mollic

文字通りEntrepreneurship(起業)について学ぶ。授業は講義、ケースディスカッション、ゲストスピーカーで構成されるが、ビジネスのアイデア出し、ビジネスプランの書き方、組織作り、VCからの資金集め、収穫(EXIT)までの一連の流れについて学ぶQuarter Length(0.5単位)の授業。テストはないが、毎回ケースディスカッションについて事前に自分のスタンスを投票する必要がある他、ビジネスプランについては個人でのアイデア出しの後、チーム単位でビジネスプランを作成する課題があり、これらの出来が成績に大きく影響する。(Fall 2010)

Advanced Study Project (MGMT899): Jeff Klein

NPLD793の履修を経て2年生の秋学期に履修が可能なSocial Enterprise Fellow Programの一環の授業。クラスのテーマや人数は年々違うものの2010年の秋学期は7名でチリの震災復興をケースにCross Sector Collaborationについて学び、2011年の春休みに実際にチリを訪問して各セクターの要人とのミーティングを行い、チームの仮説の検証を行う予定。教授はWhartonのLeadership OfficeのメンバーであるJeff Klein。

Marketing (MKTG)

Advertising Management (MKTG755): Robert Malcom

効果的な広告を作成する上で、必要とされるフレームワークを理論と実践を織り交ぜながら学んでいく授業。先生は元P&Gで20年以上、広告と戦略に携わった重鎮。P&G退社後は、ウィスキーで有名なJohnny Walkerのブランドの建て直しに奔走。実際の広告事例を主に授業が進むのでとても面白い。先生のdeliveryも安定感抜群。広告作成と聞くと、とかくArtisiticなものと思われがちだが、どちらかというとScientificなapproachがメイン。最後のグループ課題では実際の商品の広告宣伝を作成する。(Fall 2010)

Marketing Strategy (MKTG777): Christophe Van den Bulte

Core科目であるMKTG621,MKTG622の続編の位置づけ。ケースが中心で基本的なMarketingのフレームワークの強化を図りながら、Business Strategyと関連づけたMarketing Strategy の立案を目指す。Excel を使った Marketing Mix Modeling や最近流行のSNSを踏まえたWord of Mouth Marketingについても学ぶ。 最後にグループでの自由研究有り。Marketingが好きで、一通り学びたい人向け。(Fall 2010)

Operations and Information Management (OPIM)

Mathematical Modeling and its Application in Finance (OPIM632): Ziv Katalan

Black&Scholesの証明から始まり、金融ポートフォリオの組み方等デリバティブの高度な知識が求められる内容。60%がグループワーク(宿題)で、残りがテイクホーム試験のため、負荷は軽そうに見えるものの、一つ一つの課題が相当重い。クラスの半数がエンジニアリング・バックグラウンドを持っているため、数字をゴリゴリ回すことに興味がある人向け。

Managerial Decision Making (OPIM/MGMT690): Uri Simonsohn

心理学・経済学の研究を実際の世界に適用することを目的とした授業。学期の前半は、他者のDecisionをいかにしてMotivateするか、というテーマに基づき、Customerの意思決定プロセスの仕組みが多数紹介される。行動経済学のような内容。後半は、データに基づいた意思決定をテーマとし、情報の評価手法等が紹介される。ManagementとStatisticsの中間的な内容。履修時の申告方法によって、OPIMメジャー、MGMTメジャーのいずれにも算入できる。(Fall 2010)

Legal Studies and Business Ethics (LGST)

Social Impact and Responsibility (LGST830): Nien-hê Hsieh

Social Impactに関するテーマを基礎から幅広く取り上げる授業。Class discussionのマネージメントに定評のあるHsieh教授が、絶対正解のないテーマを生徒間の議論を通じて掘り下げていく。Whartonが現在注力しているテーマの一つであるsocial impactを体系的に学べる貴重な授業。今後生徒のニーズや時代の流れに応じて講義内容や形式も進化していく予定。

Wharton Communication Program (WHCP)

Writing for Business Audiences (WHCP893): Erica McAlpine

文字通り、English business writingの授業。Biz E-mail、Executive向けpresentation summary等、様々なシチュエーションでのwritingを数多くこなしていく。ネイティブ向けなのでハイレベルではあるが、自分が書いた文章に対して教授から毎回丁寧なフィードバックがもらえるため、大変勉強になる。

Advanced Persuasion and Data Display (WHCP895): Beth Murray

WHCP897 – ADVANCED PERSUASION: FRAMING AND REFINING ARGUMENTSの続編。PowerPointを使っていかに上手いプレゼンをするか?をテーマに少人数で練習するクラス。教授とTAそれぞれと1時間の個人レビューがセットされるため、ハンズオンでフィードバックが受けられる。

Communicating Business Analysis and Decisions (WHCP896): Mike Fitzgerald

授業では、コンサルティングファームで日常的に行うような、1) インタビューを通じての課題抽出、2) ロジックツリーなどフレームワークを活用しての課題整理/打ち手の議論、3) プレゼン資料の作成をステップに沿って行っていく。また、教授はコンサルティングファームでコンサルタント向けのトレーニングを行っていたことがあり、コンサル業界を志望する学生にとってはコンサルタントの基本動作を学べる良い機会と言える。