選択科目(Electives)

Course Match

選択科目を登録する際には、Course Matchと呼ばれるオークションを使用します。詳しい説明は割愛しますが、自分の持っているutilityをどう配分するかを提出することで、各科目にビッドするような仕組みです。人気教授の科目には人気が集中しますので、自分の取りたい科目を全部受講するためには色々と戦略を立てる必要があります。とはいえ、取りたい科目が全くとれなかったという話はあまり聞きませんので、過剰に心配する必要もないと思います。

以下に、人気のある選択科目の一部を掲載します。

Accounting (ACCT)

Problems in Financial Reporting (ACCT742): Brian Bushee

企業経営者がステークホルダーに対して開示する情報を、どう解釈すべきか習う授業。財務諸表にとどまらず、任意開示情報やカンファレンスコール、Tweetまで幅広く扱う。様々な業界の経営者が”アグレッシブな情報開示”や”イリーガルな粉飾決算”を行うのはどういう時で、どんなテクニックが使われがちなのかを理解することができる。
バイサイド志望の学生のみならず、適時情報開示を行うジェネラルマネージャー志望の学生からも人気の授業で、Bushee教授はTeaching Awardを受賞したことがある。

Finance (FNCE)

Advanced Corporate Finance (FNCE726):

FNCE611 Corporate Financeのadvanced courseに位置付けされる授業。ケースとレクチャーを交互に繰り返しながら、Corporate FinanceのAcadamic theoryを現実のケースに当てはめて、様々な論点を学び、よりPracticalな理解につなげていく授業。今まで業務で慣習として受け入れてきた手法、考え方を再度アカデミックな側面から考察し、時間を掛けて1個1個丁寧に取り組むことができ、takeawayは非常に多い。GeneralなCorporate Financeに対する理解を深めたい者にとってピッタリの授業と言える。

Corporate Valuation (FNCE728): David Wessels

「Valuation(企業価値評価)」の著者であるDavid Wesselsが努めるWharton名物授業の一つ。いわゆるバリュエーションの手法について、財務諸表を再構築するところからDCF, multiplesに落とし込むところまで各プロセスについて丁寧に説明してくれる。

Venture Capital and Finance of Innovation (FNCE750): David Wessels

元々Venture CapitalistだったDavid WesselsがVenture Capital Financeを教える看板授業。VCとはどんな組織で、なぜ社会にとって必要なのか?という根源的なトピックから、資金調達、スタートアップのDD方法、タームシートの交渉ポイントまで包括的に理解できる。この授業を受ければ、”Liquidation Preference”, “Anti-dilution”といったVC Jargonに戸惑うことなく、Venture Capitalistと会話できるようになる。
http://www.wharton-japan.net/archives/2631

Management (MGMT)

Influence(MGMT/OIDD693) : Cade Massey

Whartonで最も人気の授業の一つ。MBAの授業で”正しい”とされる振る舞いが、現実社会では”Influential”とは限らないという反省を踏まえ、古今東西のInfluentialなリーダーが使ってきたソフトスキルの全体像を学ぶ。各自のキャリアゴール達成のために身に着けるべきInfluence Toolを考えるのが最終課題。

Negotiation (MGMT/OIDD691):

Whartonで人気の交渉に関するノウハウを学ぶ授業。授業では毎回ケースに基づいた交渉を行った上で各チームの交渉結果をもとに交渉のプロセス等の改善点を洗い出していく。理論やノウハウを学ぶだけでなく実践して交渉力を身につけて行くことを求められる。

Managerial Decision Making (MGMT/OIDD690):

心理学・経済学の研究を実際の世界に適用することを目的とした授業。行動経済学のような内容。詳しくは以下のブログ記事も参照してみてください。
http://www.wharton-japan.net/archives/1283

Leading Effective Team (MGMT740): Stewart Friedman

Teamとは?Effectivenessとは?を考える際のフレームワークを、一冊の課題図書をもとに徹底的に叩き込まれる。課題は多くプロジェクトも思いが、その分フレームワークが骨身に染みて学べる。マネジメントに興味のある人には非常におすすめ。詳しくは以下のブログ記事も参照してみてください。

Elective coursesご紹介:Leading Effective Teams


http://www.wharton-japan.net/archives/1333

Executive Leadership (MGMT671): Stewart Friedman

P3をよりIntensiveかつSystematicに組んだ授業。互いに時間の取り合いをしがちなWork, Family, Community, Selfの4つの領域をうまくManageすることで、LeadershipのCapacityを拡大することを目的としている。彼の著書である「Total Leadership」のExerciseをこなし、生徒同士でCoachingをしていくことで、Intensiveに自分の行動を見つめ、改善していく機会が得られる。

Entrepreneurship (MGMT801): Ethan Mollic

文字通りEntrepreneurship(起業)について学ぶ。授業は講義、ケースディスカッション、ゲストスピーカーで構成されるが、ビジネスのアイデア出し、ビジネスプランの書き方、組織作り、VCからの資金集め、EXITまでの一連の流れについて学ぶQuarter Length(0.5単位)の授業。テストはないが、毎回ケースディスカッションについて事前に自分のスタンスを投票する必要がある他、ビジネスプランについては個人でのアイデア出しの後、チーム単位でビジネスプランを作成する課題があり、これらの出来が成績に大きく影響する。

Marketing (MKTG)

Applied Probability Models in Marketing (MKTG776): Peter Fader

色々な分布式・数式を利用した顧客モデリングの授業。非常に重いが統計学とは違った顧客行動を本質的にとらえたモデリングとして学びが大きい。特にマーケティングや人間の行動分析に興味ある人にお勧め。人気教授Peter Faderの授業。

Digital Marketing and Electronic Commerce (MKTG727): David Bell

Digital Marketing / E-commerceを専門とする、人気教授David Bellによる授業。Guest speakerなども交えつつ、デジタルやECの世界におけるMarketing strategyの最前線を学べる。特にトラディショナルなMarketing媒体や戦略との違いが明確にわかる。

Statistics (STATS)

Statistical Modeling (STATS622): Justin Bleich

STATSのコアクラスの応用編。統計を使って実際のデータ(銀行の与信審査、B2Bセールスデータ、離職データ等)からモデリングを作り意味付けをする授業。

Predictive Analytics for Business (STATS722):

Rを用いた予測モデル作成を学ぶ。実務にも役立てられる要素が多く有益な授業。

Legal Studies and Business Ethics (LGST)

Legal Aspects of Entrepreneurship (LGST 813):

スタートアップへの助言実績の豊富な弁護士が、起業時に気を付けるべき法律上・税務上のイシューについてカバーする授業
http://www.wharton-japan.net/archives/2631

Real Estate (REAL)

Real Estate Investment (REAL/FNCE721):

オフィス、リテール、住宅の価値評価とファイナンシング (Mortgage, Refinance, REIT, UPREIT, CMBS)について幅広く扱う。不動産投資初心者でも分かりやすいように、丁寧に授業が組まれており、個人向け住宅や事業用地のRent or buy decision等に使える実践的な知識が身に付く。WhartonはReal Estate業界に強いことで有名なので、Real Estate Majorではない学生も多く記念に受講する。

Real Estate Development (REAL): Asuka Nakahara

Real Estate分野で高い人気と評価を誇る授業。不動産の開発・再開発・投資にいたるまで、不動産のタイプからくる違いも織り交ぜて解説。

Wharton Communication Program (WHCP)

Writing for Business Audiences (WHCP893): Erica McAlpine

文字通り、English business writingの授業。Biz E-mail、Executive向けpresentation summary等、様々なシチュエーションでのwritingを数多くこなしていく。ネイティブ向けなのでハイレベルではあるが、自分が書いた文章に対して教授から毎回丁寧なフィードバックがもらえるため、大変勉強になる。

Advanced Persuasion and Data Display (WHCP895): Beth Murray

WHCP897 – ADVANCED PERSUASION: FRAMING AND REFINING ARGUMENTSの続編。PowerPointを使っていかに上手いプレゼンをするか?をテーマに少人数で練習するクラス。教授とTAそれぞれと1時間の個人レビューがセットされるため、ハンズオンでフィードバックが受けられる。

Communicating Business Analysis and Decisions (WHCP896): Mike Fitzgerald

授業では、コンサルティングファームで日常的に行うような、1) インタビューを通じての課題抽出、2) ロジックツリーなどフレームワークを活用しての課題整理/打ち手の議論、3) プレゼン資料の作成をステップに沿って行っていく。また、教授はコンサルティングファームでコンサルタント向けのトレーニングを行っていたことがあり、コンサル業界を志望する学生にとってはコンサルタントの基本動作を学べる良い機会と言える。