Wharton Leadership Venture

こんにちは、2年生のNSです。WhartonはFinanceが有名ですが、実は他のビジネススクールに先駆けて、leadershipの育成にも非常に力を入れています。そのため、Leadership に関するカリキュラムは、core/electiveはもちろんのこと、課外活動でも様々な opportunityが充実しています。

まず、入学早々MGMT652 FOUNDATIONS OF TEAMWORK AND LEADERSHIPというcore科目があります。これは、1週間の集中講議で、leadershipとteamworkの基礎をシミュレーションを通して学びます。1年生時のLearning Team(1年間コア科目を同じグループで取り組みます)も、ただ単純にグループワークを行う互助的な役割ではなく、leadership育成の中心的ツールとして位置づけられています。

この他にもleadership育成に関わるelectivesないし programが数多ありますが、今回は、私がWhartonを志望した一つの理由となったWharton Leadership Venture (WLV)について、ご紹介します。

Wharton Leadership Ventureとは?

Wharton Leadership Venture (WLV)は、日常から隔離された厳しい環境に身を置き、その中で直面する様々な困難を解決しながら、またはチームを率いることによって、個人およびチームのリーダーシップスキルをhands-onで能力開発するoptionalなleadership programです。本プログラムは、戦略的思考、効果的な意思疎通、決断力のある行動を培うことを目的としています。

WLVへの参加方法は、2通りあります。auctionを経て、participant(1-2年生)としての参加、もしくはVenture Fellow(VF, 2年生のみ)として選抜され、ventureを企画する主催者側(VF 1-4名/ venture)としての参加のいずれかです。VFは、1年生の間に選抜され、夏にventure及びleadershipの集中トレーニングを受講した後、各ventureのfacilitatorとしてventure全体を統括します。VFとして参加するのも非常に学びが多いだろうと思いますが、本ブログでは私が経験したparticipant(参加者)に絞って紹介します。

venture概要

2010-2011は、以下の13のventureが組まれ、450人以上(全学生の約27%)の学生が参加予定です。参加者のレベルも千差万別で、全くアウトドアを経験していない女性から、体力自慢のトライアスリート、登山家、元軍人まで、実にバラエティ豊かです。体力があることに越したことはないですが、重要なのは自分を客観的に捉えるself awarenessと、素直に助けを求めたり、逆に助けたりするような積極的なteam playが求められます。

それぞれventureの日程(2010-2011の場合)・詳細は以下の通りです。

・10月中旬 Quantico1
・12月下旬 Antarctica, Cotapaxi1, Tall Ship Sailing
・2月下旬 Adirondacks1, Adirondacks2
・3月上旬 Cotapaxi2, Patagonia, Small Crew Sailing
・4月中旬 Quantico2
・5月下旬 Alaska, Atacama, Kilimanjaro

Quantico

秋、春学期中の週末2日間を使い、米軍海兵隊USMSに体験入隊し、実際の軍事訓練を受ける。MBAスクールで経験できるのは、Whartonのみ。

Antarctica

冬休みに9日間、南極のKing George Islandを舞台に、氷河の上をハイキングする。沢山のleadership opportunityが用意されているのも特徴。肉体的な負担は大きくないが、寒さや天候によっては想定以上の負荷がかかる場合がある。コストはかかる。

Cotapaxi

冬休みもしくは春休みに1週間、5897mのCotapaxi(Ecuador)を登山。アイスクライミングや登山のスキルも同時に学ぶことが出来る。昨年冬組は、天候不良のため頂上は断念。高度順応の日数が少なめのため、春も一部しか頂上にsummitできず、比較的肉体的負担の大きいventure。ただし、コストは比較的抑えるため、Wharton生の間では人気。

Tall Ship Sailing

2010-2011から新たに追加されたventure。冬休みに10日間、Corwith Cramerという美しい帆船に乗り、Florida Key West沖を航海する。船舶に関する専門知識も習得できる。肉体的な負担は大きくない。

Adirondacks

春学期に2回、2月の週末3日間を使い、NY州の美しい氷壁をrope climbingする。極寒の中でGroupでClimbingすることにより、Coachingやteamworkの重要性について学ぶ。少人数でのventureのため、仲間を作るには最適。懸垂100回位の上半身の強さが求められる。

Patagonia

春休みに8日間チリのIsla Navarinoを舞台にtrekking, mountaineering, rock climbing, sea kayakingと様々なアクティビティが経験できる全部入りのventure。開催時期がJapan Trekと被るため、日本人で参加するとなると、現実的には2年目。Patagoniaというネームバリューもあってか、おそらくWLVの中で一番人気。

Small Crew Sailing

春休みに8日間、カリブ海・西インド諸島のGrenada近海をsailingする。参加者20名を5名1組に分け、航海技術も習得できる。

Alaska

春学期終了後の5月に9日間かけて、アラスカの大自然を満喫する。National Outdoor Leadership School 監督のものと、mountaineering, trekking, rock climbing, glacial traversingなどを通して、leadership やteamworkを学ぶ。非常に肉体的な負荷は大きい。

Atacama

春学期終了後の5月に9日間かけて、南米チリ北部のAtacama 砂漠をtrekkingする。非常に乾燥している環境下でMountaineering, trekking, mountain biking, rock climbingを体験できる。

Kilimanjaro

春学期終了後の5月に12日間かけて、七大陸最高峰のひとつのKilimanjaroを登頂する。赤道~極地を圧縮した気候と植生を持っているといわれ、サバンナから熱帯雨林、温帯、亜寒帯、寒帯、氷雪気候と変化する。気温差(-20~30℃くらい)に加え、高度差も乗り越える必要有り。下山後はサファリも満喫することが出来る。私が感化されたビデオがこちらです。

WLVにおけるTakeaway

WhartonのLeadership program全体にいえることですが、ProgramにおけるGoalは、基本的には参加者本人が決めます。Goalは明確であればあるほど、またprogramにCommitがあればあるほど、Takeawayは多くなります。また、自らを掘り下げることによる自己発見と、他人との積極的な関わりや接点から学び合うというのもWhartonの特徴です。参考までに私のKilimanjaroのventureを通じたtakeawayは、self-awarenessの再確認、leadership styleの幅、そして team buildingにおける有効なcommunication方法、更にはteam environmentへのadaptabilityの重要性でした。その他、重要なこととして、ともすれば硬直化しているWharton内のネットワークを広げることが可能です。私も今回のventureを通して、teammate、tentmate、roommateとは苦労を分かち合ってか、今でも非常に仲良くさせていただいています。

以上、Wharton Leadership Ventureについて簡単に説明しました。本ブログを通して、今までWhartonがFinanceだけのMBAスクールだと思っていた方に、当校はleadershipおよびteamworkの育成にも大変力をいれているとご理解いただければ幸いです。WLVが効果的かつ継続的に開催できている背景として、歴史・ノウハウだけでなく、豊富かつ多様性に富んだ人的リソースが毎年入学してくることも要因のひとつです。入学された際は、是非いずれかventureに参加されることを強くお勧め致します。こんな経験2度と出来ないことですから。

Strategy and Competitive Advantage

こんにちは、2年生のKIです。いよいよ11月に入り、フィラデルフィアは秋から冬への季節の変わり目で朝晩は本当に冷え込んできました。今回はタイトルにも有る通り、ウォートンのアカデミックについて少し深く触れたいと思います。私自身専攻はファイナンスですが最近すっかりストラテジーの授業(Elective / MGMT701 Strategy and Competitive Advantage/ Prof. Nicolaj Siggelkow)にハマっています。そこで今回はこのストラテジーの授業、MGMT 701についてご紹介します。

教授
教授はManagement Departmentの看板教授、Nicolas Siggelkowです(勝手に「シゲルコ」と呼んでいます)。シゲルコ教授はストラテジー学問界の重鎮、マイケルポーターと共同で論文も執筆しており、彼の受け持つ授業はウォートンでは1,2を争う人気です。人気のバロメーターは高いオークションプライスです。初回ブログでYTさんが書いてくれた様にウォートンでは受講したい授業を幾らでも受講出来る訳では無く、オークションを通じて取りたい授業を落札する必要があります。私はかなり高いポイントをつぎ込みましたがその甲斐はあったと思います。

授業概要
授業はコアで学んだ競争戦略の上位講義に位置付けされています。企業戦略に携わる者にとって新しいフレームワークやアイディアを提供して行きます。
主なテーマは;

  • 価値とはどうやって創られ、どのようにして享受する事が出来るのか?
  • 競争優位性(Competitive Advantage)とはどの様にして創られるのか?
  • 企業固有のActivity System(その企業独特の複数の活動、すなわち提供するサービス/社内システム/企業文化等)が如何にシナジーを生み、競争優位に繋がり、他社との差別化、独自の業界内のポジションを築くことに関係しているか。
  • また、競争優位性を持続させる手段、並びに劇的な環境の変化時の対応方法はあるのか?

等です。

授業のスタイル/雰囲気
授業のスタイルはケース・ディスカッション方式です。毎回異なるテーマが有り、そのテーマについて書かれた学術論文を読み(通常1つ、多い時では4つ程有ります)、その論文で取り上げられているフレームワークについてより深く学ぶ為にケースがあります。ケースの対象企業はアメリカ企業並びに国際的に展開している企業です。来週は何と本田技研の2輪事業についてのケースです。楽しみです。
ディスカッションは教授から学生への質問・回答を中心に進められます。展開は非常に速く、教授の導きたい議論の方向へ繋がる回答・発言が求められます。授業中の発言を聞いてウォートン生のレベルの高さに毎回驚かされます。皆短い時間の中で本当に的を得た発言をしています。そういう周囲の発言を聞いていると、自分の言おうとしている事が適切なのか、と自問をしてしまいます。そうしているともう議論は別の展開をしてしまっていてなかなか発言が出来ません(涙)。発言しても、Relevantな発言でも無かったりしますが、重要なのは絶えず発言をしようと考えながら授業に臨む事だと思っています。

授業の準備は多く、課題も大変ですがその分学びも本当に多いと実感しています。さらに嬉しいのは1年目のコア科目で学んだ事がかなり登場し、今さらながら「あの時学んだ事はこうやって使う為に学んだのか」という再発見も有り、MBAのコア/エレクティブシステムの意義を感じます。久しぶりに本当に勉強が面白いと実感します。

さーて、これからじっくりケースを読みます!では皆さん、お身体に気を付けて下さい!

Phillyという街

2年生のKHです。学校選びの際には、MBAのプログラム自体だけではなく、2年間生活を送る街というのも重要な要素だと思います。こちらではPhiladelphiaのことを、親しみを込めてPhillyと呼んでおりますが、今日はこれまでの1年少々の生活経験をもとに、入学前に自分自身があまり分かっていなかった点を中心に、Phillyの街を簡単に紹介したいと思います。

・街の便利さ
Phillyの街は、Schuylkill Riverという川を挟んで、大学のある西側がUniversity City、東側の中心部がCenter Cityと呼ばれています。アメリカ第4~第5の大都市圏なのですが、街の機能は非常にコンパクトにまとまっているので生活にはすごく便利です。Center Cityの自宅から大学までは徒歩で20分程度の距離であり、買い物・食事・病院等も、自宅から徒歩5分~15分ほどの距離でほとんどの用が足ります。また、多くのWharton生が同じくCenter Cityに住んでいるため、Meetingへの移動に時間をとられるといったことはありません。車がなくても十分快適に生活できる(実際20名ほどいる日本人同級生も誰も車を買っていません)という点は、車社会のアメリカにあってPhillyの大きなメリットだと思います。またCar Sharing (Philly Car Share, Zip Car)のシステムも発達しており、会員になっておけば煩わしい貸し出し手続きなどせずに気軽に車を借りることもできます。あまりにもサラリと乗れるため、3歳になる私の子供は“パパのクルマ”と信じているほどです。

・治安
初めての海外暮らし、かつ、妻・子供同伴ということもあり、この街の“治安の悪さ”が(そもそも治安が悪いという噂をどこで聞いたのか忘れましたが)、学校選択の際の大きな懸念事項でした。しかし、実際に生活してみると、普段の生活圏で時間帯に気をつけて行動している分には、治安の不安は一切感じません。また大都市圏の中心部であるCenter Cityに住んでいるため、ビル群まで歩いてすぐの距離なのですが、私の自宅周辺は都会の雑多な雰囲気はなく、歴史を感じさせる住宅街といった感じなので、安心して落ち着いた生活を送ることができています。アメリカの大都市なので便利な反面、油断・過信していると時間帯によっては怖い目に遭うこともあると思いますし、普段の生活圏から外れると、東西南北いずれの方角についても治安の悪そうなエリアはあります(用がないので行きませんが)、と慎重な前置きをした上で、一年住んでみた私の感想を一言でまとめると、“別に心配する必要はなかったなあ”となります。

・アクセス
PhillyからNYへは、電車(Amtrak)だと1時間半程度と便利なのですが、私は断然バス(Megabus, Boltbus)派です。バスだと順調でも2時間程度かかってしまい、また道路の混雑状況によるブレも大きいのですが、何といっても非常に安く、購入時期に応じて$1~$10少々というお値段です。バスはなかなか綺麗で、かつ、実際$1や$3で乗れることが結構多く、こんな価格がマーケティング的に正当化されるのだろうかと甚だ疑問なのですが、恐らく価格競争の末、気合で安くしているだけだと思ってます。また、Washington DCへもバスで3時間程度で行けます。これらのバス会社は日本にも進出して欲しいぐらいです。
飛行機に関しては、Philly~日本の移動は残念ながら直行便がないため、経由便を使うか、電車orバスでNYまで移動してから直行便を使うこととなります。アメリカ国内の移動については、Phillyの空港がUS Airwaysのハブ空港となっていることもあり、フライトが多く、旅行には便利です。

・スポーツ
Phillyにはアメリカの四大プロスポーツが全て揃っており、私もこの一年間で本場のプロスポーツの観戦を一通り楽しみました。テレビについても、英語をマジメに聞かなくても楽しめる番組としてスポーツ中継は貴重な存在であり、テレビ観戦の機会も多いはずです(?)
最近の傾向として、Phillyのチームはバスケ以外は全て強く、プレーオフ期間も楽しめることが多いようです。つい先日、野球のPhilliesはWorld Series直前で敗退してしまいましたが、プレーオフ期間中は、街でもPhilliesのウェアを着ている人が多く、公園に行けば半分ぐらいの子供がPhillies Tシャツを着ていることもありました。またバスの行き先もGo Phillies!!になってしまったりします。スポーツを見ることに興味のある方なら、地元チームの応援を通じて、一層Phillyの街を身近に感じることができると思います。

私は合格後にキャンパスビジットをするまでは治安の面で変な思い込みがあったのですが、今ではすっかりこの街が気に入り“自分の街”だと実感できていますし、妻・子供もここでの生活を楽しんでいます。また、夏休み期間中にインターン・旅行等で長期に渡ってPhillyから離れる同級生も多いのですが、Phillyが恋しくなっている人は結構多いようです。

今日紹介させて頂いたのは、本当に断片的なほんの一部の情報ですが、Phillyでの生活をイメージする際に少しでもお役に立つようであれば幸いです。