フィラデルフィアの食事情

 

Wharton MBA 1年のYTです。

MBA取得を志す目的は千差万別ですし、特にWhartonには、提供されるプログラムや機会の豊富さ故か、あらゆる関心分野を持った学生が幅広く集まっています。しかしどのような目的意識やバックグラウンドの方にも、食事は等しく重要な関心事と思いますので、今回はWharton生、フィラデルフィアの食事情についてお伝えしたいと思います。

 

  • 朝食

朝食は家で取る派という方も多いと思いますが、外で食べる派の皆様には、カフェ/コンビニでベーグルやサンドイッチ、ヨーグルト、カップ詰のフルーツなどがメジャーな候補となります。残念ながらおにぎりは入手不可能です。

特筆すべきはベーグルで、日本では口にする機会もそう多いものでもありませんでしたが、当地では、と言うか米国全般においてかもしれませんが、それなりにポピュラーな朝食なようです。当方もそのトースト直後のカリッとした硬質な食感、バリュエーション豊かな風味、クリームチーズとの相性の良さなどにしっかり魅了されています。渡米前には糖質制限をしていたこともありましたが、今となっては昔の話となりました。

加えて健康への意識の高まり故か、小袋に入ったナッツの詰め合わせも至る所で売られており種類も豊富です。その手軽さといかにも健康に良さそうな外観に負け、当方もハムスターよろしく間食用によく食べています。余談ですが、ナッツやサーモンのパッケージではオメガ3含有が多く謳われており、当該栄養素への関心の高さが伺えます。

また、授業のある日はあまりゆっくり食事をとる時間はないことも多いですが、Rittenhouse 以南のエリアには良いブランチのお店も多く存在するようです。(美容師さん談)

なお米国の少なくとも都市部はどこも共通だと思いますが、外で購入する食事は日本と比較すると概して多少お高めな印象です。例を挙げると、キャンパス内にあるコンビニ/カフェで販売しているバゲットのサンドイッチやサラダが税込で約$8-9と言った水準です。

  • 昼食

授業のある日は必然的にキャンパスかその近辺で食事をとることが多くなりますが、上述の通り多少食品の値が張るため、家からお弁当(野菜やパンをタッパーに詰め込んだだけの大味なものが多い)を持参している学生も多く見かけます。

もちろんキャンパス近辺にはカフェやちょっとしたランチのできるレストラン、引いてはラーメン屋までありますので、時間に余裕のある時はこうしたお店で食べる学生もいます。

また、フードトラックがキャンパスの近くに幾つも駐車されており、$5-7でケバブ、チキンライス、中華料理などの暖かい食事をテイクアウトで提供しているため、当方はこれらをよく利用しています。
なお、昼食時には企業やクラブが開催する何らかのイベントがそこかしこで催されており、これらは多くの場合昼食を提供しているので、そうしたイベントを渡り歩くと毎日何らかのフリーランチにあやかることができます。提供されるのは多くの場合ピザかケバブ&フムスですので、カロリーとバリエーションの幅さえ気にしなければおすすめです。個人的にはケバブ&フムスはなかなかのクオリティと認めており、喜んでもりもり食べています。

 

  • 夕食
    夕食は同級生とのネットワーキングやクラブ関連のディナーで食事をとる機会も多くありますが、今回はそうしたイベントのない通常時の食事についてお伝えしようと思います。
  1. 外食
    フィラデルフィアはそれなりに大都市であることに加え、特に近年レストラン事情が非常にホットな街で、Rittenhouse近辺、Broad Street近辺、 Old City、 Fish Town等、素敵なお店の集積するエリアがたくさんあります。特にFish Townは、東海岸の新進気鋭の若手シェフたちがNYより地価の安いフィラデルフィアで力試しをしたり評判を獲得するために出店する、ある種の登竜門的なエリアであるとも耳にしたことがあります。

ジャンルはもちろんイタリアンやフレンチからアジア料理まで幅広く揃っており、日本・東京との比較ではメキシカンと中東料理を多く見かける印象です。しかしこと日本食に関しては、寿司とSushiが別料理であるように、日本で食べる日本食とは趣が異なるため、「ちゃんとした和食」を食べたいという方のお眼鏡に叶うレストランはそう多くないかもしれません。ちなみにSushi のお店はたくさんありますので、Sushiで問題ないという方、食文化の輸入に際してのローカライズに関心のある方は、一度お試しいただくと視野が広がるかもしれません。
また、ちゃんとしたレストランとなると、NYほどではないもののやはりそれなりの値段がするところが多いので、お店のチョイスや各人の懐事情にもよりますが、さすがに毎日外食しようと思うと金銭的な負担になるかもしれません。China Townにはお安く美味しい中華料理もあるようですが、少し学校や学生の住居の集中するエリアからは外れていますので、連日の日常使いには不向きな印象です。
またフィラデルフィアでは酒類の取り扱いについてのルールが厳しいようで、BYOB (Bring Your Own Bottle: アルコール類はレストランでは提供されず客が各自持参する、という形式)のお店も多く見られます。そのため、お酒を飲みながら食事をしたい場合は、目当てのお店がBYOB であるかを確認し、必要に応じて自前で酒類を持参していく必要があります。
お酒の購入場所についても酒の種類によって販売免許が異なるようで、ビールやセルツァー(カクテルやチューハイのような類の飲料)と、醸造酒&蒸留酒(ワインやウィスキー等)は異なるお店で販売されていますので、買い出しに際しても注意が必要です。

 

  1. 自炊

スーパーによってはかなり安く食材が手に入りますし、少し足を伸ばして日系スーパーまで出向けばかなり日本の食料品も手に入るようなので、節約したい方や「出汁の味が恋しい、、」と言う方には、自炊がお勧めです。

当方は米国的食生活にどっぷり馴染んでおりますので、日本食関連の情報は今後の別の在校生からの記事に譲るとして、是非当方からお勧めしたいのが牛ステーキと冷凍食品です。新鮮で良質なステーキ用赤身肉がリーズナブルな価格で手に入るため、赤身肉好きには大変嬉しい環境です。Targetというスーパーでは、サーロインやストリップなどの部位が約$6-8 /1 lb (1lb=454g)といった水準です。また冷凍食品もサーモンや鶏胸肉のようなタンパク質からフルーツまで、それぞれなかなかのクオリティの物が揃っており、大きめの容量で販売されているので買いだめもしやすく便利です。

  • (補足) お酒について

今回は日常生活における食事情にフォーカスしたためお酒事情についての詳細は割愛しましたが、概してクラフトビールやワインの品揃えは非常に豊富で、特にビールはショーケースを前にしてちょっとワクワクするほどです。値段もその他の製品の物価と比べるとお手頃です。また糖質制限の流行りを受けてかノンカロリーの炭酸アルコール飲料も豊富ですので、色々と試してみたくなります。

お店で飲みたいという方には、いたるところにあるIrish Pubはもちろんのこと、素敵なバー/ワインバーもたくさんありますし、音楽がお好きな方にはハイクオリティなライブステージをお酒とともに楽しめるライブバーも何件もありますので、「シティライフ、ナイトライフも大事!」という方にもお勧めできる街です。

当方は入学前の海外経験がゼロだったこともあり、ここまでの1st セメスターは学業や同級生との交流で手一杯でしたが、今後は少しずつフィラデルフィアという街や生活を楽しむ時間も増やしていければと思っています。

MBA生活の概要・学業への取り組み

Wharton1年生のNYです。1st Semesterも終わりに近づいており、MBAにも慣れてきた頃合いですので、MBA生活の概要および学業への取り組みについて紹介させていただきます。

 

MBA生活の構成・重点

MBAの生活は、主にAcademic/Recruiting/Socialの3つに分けて語られることが多いのですが、どれに重きを置くのかについては、個々人の裁量に委ねられています。1年生全体の傾向としては、Preterm及び1st QuarterではAcademicの、2nd Quarter (10月~12月) 及び3rd Quarter (1月~2月) ではRecruitingの比重が高くなる様です。

  • Academic
    学業を最も重視してMBAに来る学生は少数派だと思われますが、Whartonの学生の大半は何事についても少しでもいい結果を求めるタイプのため、自然とAcademicにも熱が入っている学生が多い様に思います。
  • Recruiting
    大半の1年生にとっては最も関心が高く、またWhartonとしても力を入れている分野と言えます。Pretermの一番始めのセッションが「Whartonでのrecruitingについて」というセッションだたことからも、その力の入れ様が伺えました。特にMBA生を大量に採用する金融やコンサル等の業界の就活(“Matured Recruiting”)を行う学生は、2nd Quarter及び3rd Quarterに非常に忙しくなります。
  • Social
    Whartonが提供する各種プログラム (Student Life Fellowなど)、学生が主体となって行うClub活動(PartyやTrekなど)、個人的なnetworking、等々、様々な形があります。

上記に含まれない活動(例えばUpenn横断で提供されているVenture Initiation Program等)に力を入れる学生もいます。Whartonでは、どれか一つに絞ったとて使いきれない程のResourceがそれぞれの分野で提供されています。

* Pretermは1st Semester前の8月にOrientationやTeam-buildingを目的として実施されているWharton独自のプログラム

 

Academic/学業の取り組み方

家族と過ごす学生生活」(19年10月30日投稿)では、家族との時間を大切にしつつAcademicにも時間を使っている1年生のスケジュールをご紹介致しました。但し、前述の通り何を重視するかについては、それぞれの目的/関心に応じて自由に設計できる様になっていますので、「Academicに時間を使わない」という選択も許されている様に感じています。

  • Grade Non-Disclosure (GND) Policy
    Whartonでは「就活中はGPAを公開しない」という学生間の取り決めがあります。これはGPAを気にし過ぎずにAcademic以外に時間を使うことを促すものです。他に、良い成績の取りやすいクラス・自分の得意分野のクラスでなく、本当に興味・関心のあるクラスを受けることを促すことも目的となっています。
  • LT (Lowest ten percentile)
    成績下位10%に該当する場合はLTという扱いになるのですが、1セメスターに2.5単位までLTを取ることが許されています。このため、「如何に戦略的にLTを取るか(今学期のクラスの中で時間を使わなくてもよいものはどれか)」ということを真面目に検討する学生も多くいます。

※Whartonの他にもBerkley, Chicago, Columbia, London Business School, Stanford, Yale 等がGNDを採用

 

30年程前にGSBの2年生が1年生に送ったという手紙の中に、「いい成績は失敗の証。なぜならクラス以外のことに上手く時間を使わなかった証拠だから」という主旨の文言があり、勝手に共感を覚えている筆者は、あまりAcademicに時間を割いていません。1st Semester (9月~12月)は隔週のペースでグループ旅行に参加しています。

  • Cape Cod (20人): Labor Day Holidayを利用
  • New York (5人): テニスのUS Open観戦等
  • Puerto Rico (10人): Midterm前週のFall-breakを利用
  • Atlantic City (14人): UPennの他Programの学生も交えたグループ旅行
  • Kentucky (20人): Whiskey Clubのイベント
  • Amsterdam (3人): 通常の週末に弾丸ヨーロッパ旅行
  • Argentina (7人): Thanksgiving Holidayを利用
  • India (35人): GIPというWhartonプログラムの一環

※ 場所 (グループ人数)

 

Academic/学業の死守ライン

前述の通り何を重視するかは十人十色であり、私自身は学業をあまり重視していません。但し、学内及び卒業後の評判を考えたうえで学業に取り組む必要があります。

  • Learning Team
    Whartonでは入学時に6人1組のLearning Teamが作られ、必修科目の多くでそのTeamを軸としたGroup Workが要求されます。Team Memberの学業に取り組む姿勢は必ずしも統一されていないので、Academicを重視しないと決めた場合でも、他メンバーに迷惑を掛けない/他メンバーの考えを尊重することが大事です。前述のGNDもあり、成績が悪かったところで周囲からの評価が変わることはない様に思いますが、Group Workの取り組み次第では悪い噂が立つこともあります。そのため、時にはIndividual Workに割く時間をさらに切り詰めて、Group Workに少しでも多くの時間を使う、という様にしています。
  • Classmates
    Whartonの学生は皆優秀なのですが、当然ながら授業内容や個々人の得手不得手によって、頑張っているのに中々理解が進まない、という状況に陥っている学生もいます。そのような場合には、自分が良いGradeを取るために時間を使うよりも、その人を助けるために時間を使うことが大事になる場合もあります。例えば、頑張ればBではなくAを取れそうな場合にAを取ろうと時間を使うよりも、周囲にCを取ってしまいそうなClassmateがいたならば彼/彼女がBを取られる様に時間を使う、という具合です。時間を使ってあげた学生から「優秀だ」という様に認識して貰えるので、時には実際の成績に関係なく良い評判を得られます。逆に一人で頑張ってAを取っても、Palmer Scholar等の表彰にならない限り、ほとんど認知されない/覚えられない様に思います。

Wharton MBA 在校生によるウェビナー開催のお知らせ

受験生の皆様、こんにちは。Wharton Schoolの日本人学生有志より受験生の皆さま向けに、12月 8 日(日)にウェビナーを開催します。
日時: 12月 8日(日) 22 時30分 ~ 23 時30分 (日本時間)
※ 米国東海岸時間 12月 8日(日) 8時30分~9 時30分
※ 海外から参加頂くことも可能ですので、時差をご確認の上 お申し込みください。
形式:
Skype にて、皆様から事前に頂いた質問を中心に、Q&A 形式で進めさせて頂きます。下記申し込みフォー ムに質問を自由にご記載ください。また、当日の追加質問にも時間の許す限りお答えいたします。
在校生数名が参加し、出願対策から Wharton でのアカデミック・課題活動・生活環境等、ざっくばらんにお話する機会となれば幸いです。
※ 本ウェビナーはWhartonのMBA学生有志が任意に企画するものであり、Whartonのことをよく知っていただくための情報提供を目的としております。
申込方法:
下記 URL からお申込みください。ご登録頂いた方に後日参加方法のご案内を送付致します。
https://docs.google.com/forms/d/e/1FAIpQLSfMR8c3eudC6_9m1QdEb1sseXTFD5lNz8Aor6ZIAVh5Nf7QNQ/viewform?vc=0&c=0&w=1
※ 最大15名の参加枠とし、先着順で締め切らせて頂きますので予めご了承ください。
お問合せ先:
大久保(Class of 2021) whartonjapan.webinar@gmail.com / yuokubo@wharton.upenn.edu
※ お問合せの際は、上の2つのメールアドレス両方に宛ててメールをお送りください。